KFCフォト・ライブラリーから貴重な写真を紹介しましょう。
テニアン島に時間指定のウミガメウォッチングの不思議なポイントがあります。ポコポコとおもしろいように海面に浮かび上がってきます。
2005年に建設された太平洋側に面したパビリオンがあります。 パビリオンとはバーベキューを楽しめるように作られたセメント製の建物で、電気と水道が完備されています。テニアン島では太平洋側にパビリオンを作るのは初めてのことです。ここは「スーサイド・クリフ」の近く(手前)にあり、眼下に雄大で荒々しい太平洋を見下ろすことができる道路脇の崖上にあります。
島民たちの憩いの場であるタガビーチのパビリオンは西側のフィリピン海に面した所にあり、夕日を楽しむのに最適な場所。 そして、ここのパビリオンは太平洋の水平線の彼方から昇ってくる朝日を見るのに持って来いの場所です。しかし、このパビリオンの崖下の海域がウミガメウォッチングポイントであることは知られていません。この場所ほど確立の高い割合で海亀を見ることができる場所は、マリアナ諸島でも、この場所以外にはないと思います。それも、お手軽に見ることができるのが良い。
ウォッチングの時間は毎日午後3時~4時の間で、それ以外の時間帯には見ることができません。 この時間帯に行くと、青亀や赤亀があちこちから呼吸をする為にポコポコと次から次へ海面に浮かび上がってきます。2~3分海面を漂って、呼吸して、海中に潜っていく。 なぜ、この場所で、毎日午後3時~4時という決まった時間帯に多くの亀が見られるのか、不思議です。
このポイントを教えてくれたのはテニアンボーイを自負するジョー・クルズ(今年1月に永眠)という友人です。彼によると、この海域に海亀の家があるという。 そして、昼間は西海岸のバルシナス・ポイント海域に餌を獲りに行き、夕方には東海岸にあるこの住処に帰って来るのだという。海が荒れていない限り、この時間帯にここに行けば、見ることができるという。我々は連続3日間通い、3日ともビンゴでした。しかし、なぜ、ジョーは海亀の行動パターンが分かるのか、不思議です。 また、これだけ高い確立で見ることができれば、テニアン島の立派な観光資源に成り得ます。