10月からの毎週末の土日、10時頃から14時位まで、週末cafe"BEDOIN"として、「成木の家」に本格的なコーヒーマシンを置いて、 訪れる皆さんに飲んでもらおうと思っています。但し、寒い冬場(12月〜3月)はクローズです。
過去10年間の「成木の家活動」の経験から、皆さんが抵抗なく「成木の家」を利用できるように、 今後、誰もが分かる「cafeスタイル」を取ることにしました。
現状、保健所の規則で一般的なカフェを「成木の家」で 営業することはできません。また、それをするには、我々にとってもしんどいものがあります。そこで、「週末cafe」として、 その扱いが簡単なコーヒーマシンを設置して、訪れる人に自由に操作してもらい、美味しいコーヒーを 楽しんでもらおうとするものです。
過去10年間は施設利用料を無料にしてきましたが、それでは、中に入りづらく、入ってきても遠慮がちで、 落ち着かず、居心地が悪そうに見受けられました。 それならば、たとえ少額でも、訪れる人に「利用料を支払った感」を 持ってもらった方が遠慮なく利用してもらえるのでは、と感じました。
そこで、少額(200円)を施設利用料として支払ってもらって、コーヒーやコーラやお菓子等々を無料にし、自由に 飲み食いしてもらい、トイレ(洋式ウォシュレット付き)や水道も遠慮なく使ってもらおうと云うものです。 コロナ禍の昨今、屋内よりも、屋外のガーデンテーブル等々でゆっくりしてもらった方が良いのではないかと判断した次第です。
正面玄関に設置するコンパクト全自動コーヒーマシン(デロンギ製)は、デフォルトで エスプレッソ(少量で非常に濃い)、スペシャルティ(薄め)、カフェ・ジャポーネ(普通)、 ドッピオ(濃いめ)の4種を簡単にボタン一つで選択できます。また、豆の量を調整したりして、 好みの味にすることもできます。さらに、ミルクを泡立ててカプチーノ等々もできますが、 それは面倒なので当面はNGです。
しかし、その代わり、サプライズとして、月1回のペースで自家製ピザのサービスデーを予定しています。裏手の川沿いに久しく 使われていなかった炭焼き窯があったので、それをピザ窯に作り変えました。チーズたっぷりの焼き立てピザ、 お楽しみに。
このコーヒーマシンに使用する豆は、毎週月曜日に移動コーヒー販売車で「成木の家」に来てくれる 「アスロンコーヒー焙煎所」の阿部さんから購入することにしています。先ずは、阿部スペシャルの「手紙ブレンド」を 提供しようと思っています。少し酸味のある美味しい豆です。
また、将来的には、我々KFCがロタ島で「ロタコーヒープロジェクト」として 栽培を目指しているロタコーヒーを時々サプライズ提供できれば、と思っています。しかし、残念ながら、 現在は新型コロナウィルスの影響で、コーヒープロジェクトは足踏みしています。
今後の「withコロナ社会」を見据えて、屋内よりも屋外を利用してもらう方向にもっていこうと考えています。だから、 天気の悪い日は週末cafeをスパッと休みにする予定です。
その考えの下、今夏にガーデンテーブル(8人掛け)を 2つ購入しました。これまであった白いガーデンテーブル(4人掛け)と合わせて、3つにしました。 さらに裏手のテラス(ウッドデッキ)も利用しやすいように土足OKにして、そこにあるテーブル(8人掛け)の 上に暑さ対策としてシェード(日よけ)を設置しました。これでマックス30人程度は屋外で収容できます。
また、10年以上前から裏手の成木川沿いにあった濃い藪を切り払い、芝生を植えて、小さなスペースを作りました。 ここは川風が気持ちよく、眼下に成木川の流れを眺められる特等席です。このスペースに白いガーデンテーブルを 置いて、シェードも設置できるようにしました。しかし、問題は、草刈りです。直ぐに伸びてくる雑草を常に刈り取って いかないと、せっかくの心地よいスペースもあっと云う間に消滅してしまいます。
さらに、この眼下を流れる成木川で、誰もが安全に水遊びができるようにと、小さな堰を整備して、溜まりを作り、 そこの川底に小石や砂が溜まるようにしました。これで誰もが安心してジャブジャブ川遊びができるようになります。
堰がないと、小石や砂は下流へ流れてしまい、川底には危険な岩がむき出しになり、バランスを崩したり、転倒したりして、 川遊びは危険なものとなります。また、水辺は土手の上と比べて温度が2〜3度低いので、猛暑の夏場は天国です。 さらに、プラスチックチェアーを川面に持ち込んで、腰を下ろし、脚を浸せば、最高です。
そんな事情で、今年の夏は幼稚園を始め、 多くの子供たちが水遊びに来ました。問題は、夕立等々の豪雨で堰が度々崩壊するので、その都度、補修しないと ならないことです。何事も維持継続するには労力を要すものです。
週末cafeの名称である”BEDOIN”とは、南仏プロバンス地方にある小さな村の名前です。 世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」の山岳コースとして度々使われることで有名な モン・ヴァントゥ(標高1912m)と云う山の麓にあります。
そんな事情で、夏場は世界中から大勢の自転車乗りが モン・ヴァントゥ山頂へのヒルクライムを楽しむため、BEDOIN村にやってきます。と云うのは、BEDOIN村は モン・ヴァントゥへのアタック前線基地として、世界中の自転車乗りの憧れの地(村)だからです。 因みに、我々もその一人です。
そこで、たいへん厚かましいと思ったのですが、「BEDOIN」という村の名前を 頂戴した次第です。因みに、フランス語では「ベドイン」ではなく、「べドアン」と発音します。
そして、この村からモン・ヴァントゥ山頂までは約22kmあり、一息つく場所がなく、 延々と上りが続くタフなコースです。出足は広大なブドウ畑の中を走り、その後、 樹林帯に入ります。この辺から勾配がどんどんきつくなり、樹林帯を抜けるまで斜度7%〜15%強が続きます。 樹林帯を抜けると、このルート唯一の、自転車乗りのオアシスであるカフェレストラン”Le Chalet Reynard(シャレ・レナード)”が見えてきます。 自転車乗りにはホントに居心地の良いスペースで、夏場には、週末平日を問わず、世界中からの自転車乗りであふれ返っています。
このカフェレストラン手前の上りが、2017年の 「ツール・ド・フランス」でフルームがバイクを放り出して 走ったことで有名になった地点です。そして、このカフェレストランから山頂のテレビ塔までは5qほどあり、 樹木が全くなく、真っ白な岩肌となっています。因みに、 この山は森林限界で樹木が生えていないのではなく、かつての大航海時代に帆船を造るために樹木を伐採してしまって、 その後、全く生えていないそうです。因みに、BEDOIN村からモン・ヴァントゥ山頂へのアタック動画は【こちら】を、また、ルートマップは 【こちら】をご覧ください。
我々は10年前から「欧州自転車ツーリング」と称して、2年毎に、仲間10人ほどで自転車を持って、ツーリングに出掛けています。 モン・ヴァントゥも数回上りました。今年も6月9日から10日間ほど、イタリア北部からスイスのマッターホルン麓への ツーリングに出掛ける予定でしたが、突然のコロナ過で残念にしました。
1995年に発生した阪神淡路大震災で阪神高速が横倒しになっているの見て、たいへんなことが起こってしまった思いました。 でも、その後、2011年に発生した東日本大震災で押し寄せる大津波や福島原発崩壊を見た時は、阪神淡路を超えた と感じました。その時、もうこれ以上の災害はないだろうと思いました。しかし、今回の新型コロナウィルスは世界同時多発という意味でも、 それら過去の災害を超え、人生最大の悪夢と感じています。「世の中、何が起こるか分からない」を改めて痛感しました。
2020/09/22 KFC記