イベント報告
Rota Coffee Project part3
《続々》ロタコーヒー農園プロジェクト2017

第23回ロタブルートライアスロン大会(11月18日開催)のため2017年11月11日(土)にロタ島へ入りました。

そして、14日(火)午後、 ロタ・ガバメントのDNLR(動植物自然資源保護管理部署)ボスであるデビット・カルボさんの案内でサバナ山のジャングルに自生している ワイルド(野生)コーヒーの木を観に行きました。

そして、ジャングルから戻った後、カルボさんへ"ROTA coffee form"の看板をプレゼントしました。これはその時のために大西が友人の鍛鉄工芸家 西田光男さんに作ってもらったものです。カルボさんへは「カルボさんの裁量でコーヒー農園がスタートした時に使っていいよ。」と伝えました。 カルボさんはこの看板を観て"Beautiful!"を連発し、喜んでくれました。

 【ガバメント動く】

前回(6月)のロタ訪問時、エフレン・アタリック市長に話しておいた 大西のロタコーヒープロジェクトを受けて、ロタガバメントが長期ビジョンをもって 動き出していました。

いつもおっとり刀のガバメントが 素早い反応を示したのには驚きです。このプロジェクトとは、ガバメントの土地に 生息しているワイルドコーヒー木を利用して、効率よく短期間でコーヒー農園を造ろうと云う、何ともワクワクする楽しい計画です。

デビットさんに案内してもらった場所(第1候補地)は標高が300〜400mで濃いジャングル地帯です。9月頃から整備を始めたと いうことで、余分な樹を一部切って、 野生のコーヒー木に日差しや風が当たるようにしてありました。

【手応えあり】

現在は試験中と云うことで道路に近い一部の場所(約100坪の広さ)だけ整備してあります。

そこには幹の太い、背丈の倍ほどある立派な コーヒー木が数本生えていました。そして、僅かですが、実(コーヒー豆)も付いています。ジャングルの奥にはまだまだ多くあるという。 イメージしていた通りで、これらの状況から何とかモノになると感じました。

このエリアは日本時代に日本人がコーヒーを栽培していた場所ということです。DNLRの事務所にはこの場所から持ち帰った豆で 苗木を育てています。そして、それを現在自生している場所に植え戻す計画と云います。

【トライアスロン参加者のガッカリ】

トライアスロン大会日翌日(19日)朝8時、参加者の皆さんでコーヒープロジェクトに興味のある人を第1候補地のジャングルへ案内しました。

でも、これらの野生コーヒー木を観た参加者の多くはガッカリした様子でした。何故なら、彼らはそれなりのコーヒー農園の存在を イメージしていたからです。今、そこにあるのはジャングル化した荒れほうだいのコーヒー農園跡地であり、その当時とは程遠いものですから仕方ありません。

正確には、約70年前にコーヒー農園であった場所と、今もなお、そこに生き残っているコーヒー木を観に行ったのです。

【第2候補地】

同日、朝10時からDNLRボスのデビット・カルボさんとサバナ山ジャングル地帯にある野生コーヒー木の生息地に精通した ペドロさんと一緒に、第1候補地とは別の場所にある日本統治時代のコーヒー農園の跡地(第2候補地)をチェックに行きました。 その場所はサバナ山の標高400mほどの山腹にある深いジャングル地帯です。第1候補地の近くにあります。

第2候補地には背丈の2〜3倍ほどの高さのコーヒー木がたくさん群生していました。そして、それがこの辺り一帯のジャングルに たくさん自生しているという。そのエリアの地形からは明らかに人の手が入って、かつてコーヒー農園を 営んでいたという雰囲気が感じ取れました。すごいドラマを感じました。

【素晴らしい光景】

そこで、特に目を引いたのは、古いコーヒー木の根元に10〜30p程の若木がぎっしり生えていることでした。実った豆が完熟し、 根元の地面に落ちて、芽生えたものです。何とも素晴らしい光景です。

第2次世界大戦前の日本統治時代にそこに暮らしていた日本人が植えたコーヒー木が70年間と云う長きに亘って、 深いジャングルの中で人知れず世代交代を繰り 返して生き延びてきたと云うその証拠を感じ取りました。

そして、カルボさんはこれらの若木をいったんDNLRに持ち帰って、育て、再び、適度な間隔で この場所に植え戻すと言う。因みに、この場所はカルボさんも初めて来たということでした。

【決まり!】

これを見て、今からやろうとしているロタコーヒープロジェクトの最初の農園はこの第2候補地に決めました。

具体的には、 このジャングルに生息しているコーヒー木はそのままにして、周りの樹木の一部を伐採して、適度な日当たりや風通しを良くして、 収穫増を目指します。もちろん、完全な有機栽培です。カルボさんが言うには、コーヒーの増産にはある程度は雑木も残して、木陰も必要と云うことです。

また、ハワイ島コナにあるドトールやUCCのコーヒー農園の ように観光を兼ねたコーヒー農園にして、観光産業と収穫を目指すのもよいかもしれないと感じています。

【2〜3年後の収穫めざす】

農業は地に足の付いた地味な作業です。IT産業のように、1人の天才がいれば、ことが足りるというものでは ありません。若木が収穫できるようになるには、それなりの年月を必要とします。農業に近道はありません。

でも、かつてコーヒー農園があった場所で、且つ、 そこに生息している木々を利用すれば、2〜3年後にはそこそこの収穫を見込めると 感じています。

それらの場所はロタ島でコーヒー木が育つ環境にあるということが証明されているというとこ。そして、その場所で、 現存する野生コーヒー木を手入れし、若木を混在して植え、当初は古木から少しづつ収穫をしていくというものです。

【最後に】

最初はロタ島の身の丈に合った規模で栽培することが 成功の秘訣と思っています。そして、一番大切なのは、このプロジェクトに かかわった人たちが最初に収穫できたコーヒーを飲むことだと思っています。 販売はそれから考えればよいことです。決して大量の販売が できるとは思っていません。

かつて日本人が植えたこれらのコーヒー木を70年ぶりに蘇らせ、陽の目を見せてやりたく思います。そして、近い将来、 ロタ島の産業になれば、と願います。

最後に、このプロジェクトの発足を記念して、ロタ島で2018年2月24日に「第1回ロタコーヒーマラソン」を開催することになりました。 詳細は【こちら】をご覧ください。 また、PR動画は【こちら】をご覧ください。

2017/12/1 KFC記