イベント報告
第2回TOKYO八峰マウンテントレイル
2nd TOKYO Hachimine Mountain Trail
2016年12月23日
■KFC徒然

年の瀬も近い12月23日(祝日)に八王子で上記大会が開催されました。この時期だと紅葉も終わり、ハイカーが少ないからです。

八王子には高尾山や陣馬などハイカーに人気の山が多々あります。それゆえ、 レースは「東京都自然公園利用ルール」を 遵守しつつ、ハイカーとのトラブルを避けるため、人の多いこれらの山頂を通過せず、かすめながら巻道を駆けるのです。

途中で出会うほとんどのハイカーは声援を送ってくれますが、それでもなかには迷惑だという人が一人か二人はいます。 何事にも反対する人 はいるもので、仕方ありません。

【レース当日】

レース当日、その日の未明から降っていた大雨もあがり、レース当日は気持ちの良い快晴です。屋外スポーツで天候は大切な要素です。 天気の心配がない日は参加者もスタッフも心が軽い。

スタート会場は八王子市の北西部にある「夕やけ小やけふれあいの里」です。 その立地上、交通の便が良くないのは仕方がありません。

JR高尾駅からの送迎バスが到着する度に多くの参加者が降りてきます。静かだった会場がざわざわして来て、思い思いのウェアでカラフルになってきます。 会場から熱気が感じられるように なってきます。スタート時間は8時です。

スタート前、開会式では鏑木毅選手や宮地藤雄選手のスピーチがあり、ハイカーに対する気配りやコースの特徴等々の 的確なアドバイスがなされました。人気者二人のスピーチに会場は盛り上がりました。これで選手の皆さんの気持ちと 運営側の 気持ちが一つになったと感じられました。

【八王子の八つの山を堪能】

午前8時、今年も高尾警察署の白バイを先導に約900名のトレイルランナーが山の中に消えていきました。白バイの先導で始まる トレランは、国内では本大会以外にはないと思います。

このコースは大きく 3つに分けて捉えることができます。八王子の主だった八つの山を堪能することができます。 コース詳細は【こちら】をご覧ください。

スタートから 和田峠までの前半部分、ここは最も標高を稼ぐ部分です。 上りの脚力が問われます。ほとんどがシングルトレイルで細い山道で、 ハイカーはほとんどいません。

和田峠から大垂水峠までの中間部分は陣馬、景信、高尾山があり、関東圏では超のつく人気のハイキングコースです。 だからハイカーに最も気を配る部分です。道幅も広く、よく整備されているので、走りやすく、歩きやすい道です。

展望もよく、 所どころから富士山や都心のビル群が観えるビューポイントがあります。

そして、後半部分は大垂水峠からゴールの落合公園(京王高尾山口駅付近)です。途中の三沢峠までは下りベースで 比較的 走りやすいコースなのですが、三沢峠からゴールまでは小刻みなアップダウンが連続するコース、脚にきます。 疲れ切った脚に どんどん乳酸が溜まっていきます。最後の踏ん張りどころです。

そして、運が良ければ、ゴール手前は京王電車と並行して駆けることができます。トレランで電車と並走するシーンは 他にはないと思います。

今回、転倒による怪我人のほとんどは三沢峠からゴールの間で発生しています。でも、手袋をしていれば、避けることができた 怪我がほとんどです。

気温が高かったので、途中で手袋を脱いでしまったのでしょう。 皆さん、トレランでは手袋は必須アイテムですよ。

【レース結果】

第一関門の和田峠にトップで現れたのは、今年も栗原孝浩選手です。女子は枝元香菜子です。

今年は気温が高いのと 昨夜の大雨で 足元が緩んでいる所為か、レースの展開が全体的にややスローペースです。各関門における選手の通過状況は 逐一無線で本部へ 連絡が入ってきます。大きなトラブルははいってきません。

11時半頃、栗原選手(群馬県/3:28:16)が最初にゴール会場へ現われました。2連覇です。昨年より18分遅いタイムです。 2位は武藤尚一郎選手(東京都/ 3:29:56)、3位は寺尾修選手(静岡県/ 3:30:36)でした。

女子優勝は終始トップを守った 枝元選手(神奈川県/ 4:32:19)、2位は上田愛選手(東京都/ 4:39:51)、 3位は小宮山博子選手(東京都/ 4:55:15)でした。

【2016年度シリーズ王者決定】

本大会をもって2016年度の東京トレランシリーズ5戦はすべて終了となりました。シリーズチャンピョンは昨年同様栗原選手と 上田選手です。この2人は今年11月18日にニュージーランドで開催される 「第4回クィーンズタウン国際マラソン」に派遣されます。

そして、何と!、表彰式の後、上田選手はその日の内に入籍をされ、岡崎愛さんになりました。おめでとうございます!

ニュージーランドでの栗原選手と 岡崎選手の活躍が楽しみです。日本のトレイルランナーを代表して頑張ってきてほしいものです。 優勝して、賞金ゲットを!

この企画、毎年できればよいのですが、ニュージーランドはヨーロッパなどと比べると旅費がかなり高額なのでなかなか毎年 という訳にも行きません。

さて、二人のシリーズチャンピョンと一緒にクィーンズタウン国際マラソンに参加したいと思われる方は早めに KFCトライアスロンクラブまでご連絡下さい。

最後に、2017年度から東京トレランシリーズに避暑地のレース 「赤城の森トレイルラン大会」(8月)が加わって全6戦になります。 ご参加をお待ちしています。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

恩方連合町会、恩方夕やけスポーツクラブ、浅川連合町会、 浅川地区総合型スポーツクラブ、八王子トライアスロン連合、 八王子市山岳連盟、富士森走友会、NPO北丹沢山岳センター、青梅走ろう会

写真:小野口健太