2015年09月06日
9月6日(日)、長野県にある麻績(おみ)村の聖高原で上記大会を開催しました。
今年は3年目にして、参加人数が激減してしまい、約50名になってしまいました。通常、 参加人数は回を重ねるにつれて増えるのが、 これまでの常でした。
聖高原は、今なお、信州の原風景(田園風景、集落、町並みなど)が色濃く残っており、我々的には非常に気に入っている場所です。 だから、「なんで?」と、不意に頭を 殴られたような強い衝撃を受けました。
同時に、自己満足だけではいけないと、もっと参加者の立場に立って 運営しなくてはいけないと、猛省しました
参加者の激減は、我々だけでなく、大会に協力的な地元の皆さんもショックを隠せませんでした。同じ日に多くの大会が重なって はいましたが、 この激減振りは異常です。聖高原(麻績村)は、信州という一大観光地にありながら、普段から観光客は少なく、 認知度も他の観光地と比べ低いですが、それにしても減りが大き過ぎます。
さっそく、来年度のため、過去の参加者に感想や意見を求め、何がマイナス要因なのか調べることにしました。その結果、 主な改善点が明確になりました。 以下の8点です。
・開催日を8月最終週にすること。(9月初めは多くのイベントが重なっているので、認知度的に弱い)
・獲得標高を2000mくらいに抑えるコース設定にすること。(幾らGFと云っても、獲得標高が2500mでは坂がきつ過ぎる という意見が多い)
・スタート&ゴールをホテル「シャーンガルデンおみ」にすること。 (ゴール直後に風呂が欲しいという意見が多い)
・宿泊紹介に関し、個室の希望者にも対応すること。(個室希望者には、近くの他の宿泊施設も紹介する)
・電車利用の参加者にもっと丁寧に対応すること。(輪行向きのアクセス方法を告知)
・コースにアクセントを設け、重複コースは避ける。(途中、ヒルクライムやアタックゾーン、観光名所を取り入れる)
・大会に達成感を持たせるため、完走証を受け取った順に番号を付ける。(レースではないためタイム計測はできません)
・レース後、完走者名簿をHPにアップする。
ここは古き良き時代の信州が残る稀有な地です。そして、 自転車乗りに取って、 交通量が少ないとか、信号機がない等々、他にはない抜群の環境があります。それに何よりも、 この地域の人たちが 自転車乗りを歓迎してくれて いることが大きいと考えています。
例えば、次のようなことがありました。今年、新たに麻績宿にある法善寺から北山ダムに向かって上る坂をコースに取り入れました。 そうしたら、 その道路に面した民家の方が、自宅の横を次々と自転車が上って来るのを見て、急きょ、畑で採れた大根と茄子をたくさん 道端に並べて、 参加者全員にあげようとされました。
でも、気持ちは有難いのですが、坂の途中に大根をもらうなんてできません。結局、 ゴール会場へ運んで頂き、 ゴール後に参加者の皆さんに差し上げました。
大会の方は、08:30スタートで、聖湖畔(約1000m)から約5q先にある三和峠(標高1200m)までのヒルクライムで始まりました。
今年は麻績村役場からリンゴ5箱を参加者の方へプレゼントして頂きました。それで、三和峠に先に到着した5名(男子4名、女子1名) の方へリンゴ1箱の権利をプレゼントしました。なぜ、権利かと言いますと、11月がリンゴの最盛期で、その頃に美味しいリンゴを お送りする という訳です。
因みに、リンゴ権利をゲットされたのは、@西出宏選手(15:30)、A黒米慶丞選手、B小野修平選手、 C白梅優選手、 @松橋香選手(女子/17:23)の健脚5名でした。
その後、三和峠を下り、雄大な北アルプスを見渡せる丘にある人気の「カフェテラス・モモ」(エイドステーション)へ向かいます。 ここは天然酵母の米パンが美味しいと有名なカフェです。それ以外にも、ハーブティが最高です。それに、地元産のフルーツもたくさん 用意して ありました。
因みに、今年の一番人気は黄桃でした。また、昨年人気のカキ氷は、涼しかったので、中止でした。
また、モモでは、昨年に続き、今年も聖高原に別荘を保有するスバルサイクリングクラブの鈴木さんがメカニックサービスを やって下さいました。たくさんの参加者がお世話になっていました。感謝!
その後、黄金色に色づいた棚田を下に見ながら南下します。晴れていれば、北アルプスを望むことができます。しかし、 この日は曇りで、 昼前から雨が降り始めました。前日も、前々日も晴れて良い天気だったのに・・・なかなか上手くいかないものです。
高野村長が、スタート前のスピーチで、「・・・天気が良くなるように普段から精進します。」とスピーチされ、参加者の間から 笑いがこぼれ、 場の雰囲気を明るくされていました。毎年、村長のスピーチはユーモアが効いて、楽しみです。
そして、シェーンガルテンを通過して、善光寺街道沿いの麻績宿にある法善寺前を通り、北山ダムへの急な上り坂。 ここには民家が少しあり、 コスモスやソバの花が道脇に咲いて、いい感じです。また、時期は違いますが、ラベンダー畑や水芭蕉の群生地もあります。
因みに、 参加者の皆さんに大根と茄子をプレゼントして下さったのは、ここの民家の方です。
後半はずっと雨に祟られていましたが、落車や怪我人もなく、無事に終えることができました。トップでゴールされたのは石川県から 参加の 西出宏選手でゴールタイムは12:46でした。女子トップは東京都から参加の松橋香選手で14:58でした。雨と云う悪条件の中、 獲得標高2300mのタフな コースにも拘らず、素晴らしいタイムでした。
聖高原然りですが、青梅市成木、小菅村、それにロタ島やテニアン島等々、我々KFCは、元来、世間が取り上げない様な場所に魅力を 感じ、情熱を注ぎこむ習性があるようです。
自転車乗りの皆さん、来年の8月28日(日)はKFC一押しの聖高原でお会いしましょう。有名な観光地ではありませんが、信州の原風景が色濃く 残る聖高原は最高です!
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写真:小野口健太、武智佑真、舘岡正俊、道祖崚生