2014年8月31日
8月31日(日)、信州麻績(おみ)村の聖高原で上記大会を開催しました。
準備のため、先発隊は大会2日前の29日(金)に現地に向け出発しました。その日、東京は雨だったので、 聖高原の天気を心配していました。
ところが、甲府盆地に入ると青空が見えてきました。 山頂には少し雲がかかっているものの、中央高速から見る八ヶ岳は 青空に映えて素晴らしい眺めでした。これを見て、聖高原も晴れかも知れないと感じ、ちょっと気分が軽くなりました。大会日が雨だと、 気分が重いものです。それに、このイベントを通して、聖高原の良さを紹介したいのに、雨ではそれが叶いません。
昼頃、聖湖畔に到着しました。時々、上空を雲が通過しますが、良い天気でした。地元の人に聞きますと、今年は天候が不順で、 雨が多いそうです。しかし、その日(金)は久しぶりには天気が良いと云うことでした。
昨年の第1回大会は、スタートから約1時間、雨だったので、今年の第2回大会こそは、“晴れ”を切望していました。そんな訳で何度も 何度も 天気予報をチェックしていました。晴れて欲しいとの願いを込めて。
しかし、何度チェックしても、天気だけは どうにもできないのですけど・・。
因みに、翌日30日(土)も晴れでした。でも、ネットの天気予想は29日も30日も曇り雨となっていて、外れていました。 最近の天気予報は精度が上がったと云えども、やはり予想は予想。
29日(金)と30日(土)の2日間で、麻績村観光課、ホテル「シャーンガルデンおみ」、 「聖レイクサイド館」、 「カフェテラスモモ」、「お仙の茶屋」などで、大会会場の設置や弁当の手配、それにエイドステーションの打ち合わせ等々を 行いました。
有難いことに観光課を始め、 地域の協力が、昨年よりも一層大きく、準備はスムーズに終わりました。やはり、唯一の心配は 翌日(大会日)の天気だけです。
31日(日)、大会当日。朝から雲が多く、曇り空でした。皆の願いは届かず、スタート30分前の8時頃から、 大会会場である聖湖畔では 雨がぽつぽつ落ちてきました。「またか・・今年もか・・」ガッカリ、がっくりです。
我々だけでなく、麻績村村長の高野さんも、観光課の皆さんも同様に感じられたようです。ただ救いは、早朝6時からコースチェックに 回っているスタッフからは、スタート会場の聖湖畔以外はどこも雨は降っていないと連絡が入っていていることでした。
8時過ぎ、大西の短い競技説明の後、今年も、高野村長のwelcomeスピーチが始まりました。その中で、「2年続きの雨は、 村長である私の普段の行いが悪い所為です。申し訳ございません。これからは普段の行いを改めます。」とスピーチされました。
このユーモアの利いたスピーチに会場のあちらこちらから笑い声が聞こえました。小雨の中、それまで沈んでいた会場のムードが ぐっと 明るくなりました。流石は村長、的を得た援護射撃、感謝です。
村長パワーか?!何と、村長スピーチの直後には雨が止んで、雲の隙間から青空も見え始めました。
と云うことは、 高野村長の普段の行いは悪くない、すなわち、 良いと云うことが証明された訳です。
08:30ジャストに高野村長が スタートの合図をして下さいました。 青空が見えた時、今日一日、聖高原の爽やかな気候を自転車乗りの 皆さんに満喫して頂けると確信しました。 我々の思い=本大会の目標は、より多くの自転車乗りに聖高原の良さを味わってもらうことに あります。
30人ずつがグループとなってスタートして行きました。先導車、後方追い上げ回収車、巡回の救急対応バイクが選手の皆さんのカバーに 当たります。それにエイドの カフェテラス・モモから本部へ逐一リアル情報が入ってきます。グランフォンドは順調に展開しています。 全コース、晴れとの情報です。 カメラ班も、今年は青空をバックに良い写真が撮れている様子。
サイクリング中の楽しみの一つであるエイドに関しては、全てのエイドで、昨年よりもさらに工夫をこらし、 選手の皆さんに喜んで 頂けるよう随所に気持ちが込められていました。
最初に立ち寄るエイド「カフェテラス・モモ」(23km地点)では、数種類の焼き立てパン、人気のハーブティ、数種類のフルーツ、 冷たい夏野菜、それにカキ氷等々です。因みに、モモは天然酵母を使った有名なパン工房でもあります。
また、聖高原で別荘暮らしを楽しんでいらっしゃる鈴木さん(SUBARU CYCLING CLUB顧問)が自前で モモ・メカニックサービスを 出展して下さいました。鈴木さんは、我々と同じく、聖高原が大好きな一人です。
聖湖畔の大会会場のエイドは、麻績村観光課の皆さんが準備して下さいました。甘くて美味しいスイカ、早生のリンゴ (リンゴの旬は11月)、 ネクタリン、プラム、梨、キュウリ等々です。これらは全て地元麻績村産です。
それに地元の有志の方がリンゴやトウモロコシなどの農産物販売、 それに焼きトウモロコシ、 豚肉の串焼き等々の販売ブースを出展されていました。選手だけでなく、スタッフにも好評でした。
さらに、今年新たにソバ処「お仙の茶屋」が地元産のフルーツ・エイドを出展して下さいました。場所は、 ゴール手前約2qの 急坂(全長約6q)の途中です。疲れ切った選手の皆さんには、自分自身に休むための口実が出来きる有難い場所での エイドだと思います。
コースに関しては、聖山の周囲を回る約50qで、長い上り坂(10km坂)が1か所あります。 信号は50kmで僅かに1か所です。
100q部門は、聖湖畔で折り返し、来た道を逆に走ります。同じ道と行っても、目線が反対になるので、景色も全然違って見え、 参加者には好評でした。北アルプスの山並み、千曲川の展望、真白いソバ畑、リンゴ畑、色づき始めた棚田、赤やピンクのコスモス花等々が 楽しめ、最高のグランフォンド・コースと思います。因みに、獲得標高は2400mです。
午後4時過ぎ、全選手がゴールした後、一人の女子参加者が近づいて来て、「上りがキツイから来年はもう参加しない。」と話されました。 でも、キツイと言いながら完走されたのですから、大したものです。
坂を楽しむグランフォンドを平地のサイクリングイベントと 同様に 思われていたようです。因みに、KFCの大会にイージーだけのものは一つもありません。
聖高原は自転車乗りにとっては魅力一杯の環境ですが、コースのタフさもピカイチです。本大会のコースをやっつけることができれば、 国内大会だけでなく、本場イタリアやフランスのグランフォンドでも十分に通用します。自転車は坂がなくては楽しくない、 というのがKFCのモットーです。
早くゴールされた男女各5名の選手へ 地元産ブランド米の「おみごと米5s」が、麻績村からプレゼントされました。 このブランド米は昔ながらの天日干しで丁寧に 乾燥された美味しい米です。
大会以外でも、我々お気に入りの聖高原へ遊びに来て下さい。自転車乗りにとって、春(5月)から秋(10月)にかけての聖高原は 最高の環境です。
また、ホテル「シェーンガルデンおみ」はゴージャスではありませんが、必要なものは全部揃っており、露天風呂もあり、 居心地の良いホテルです。何と云っても、北アルプスを望む周囲の環境や空気が最高です。
麻績村、安曇野警察、長野南警察、千曲警察、上田警察、シェーンガルデンおみ、聖レイクサイド館、カフェテラスモモ、 Wachiレーシングチーム、wiggle
写真:小野口健太、池田将、舘岡正俊