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今まで、ボランティアで参加して来ましたが、以前からこの大会を選手で走りたいと思っていました。
今年から小菅村観光協会が中心となって やるようになり、スタッフも増えて、今年は選手で参加できました。
この大会コースのキツイことは知っていますので、大会当日は、あまり気張らず、あせらず走ることにしていました。スタート地点真ん中くらいの 所に並びました。
スタート直後は多くの人がいてごちゃごちゃしていましたが、わさび田のあたりまで来ると、自分ペースで走れる様になり、暑くなりそうでしたので、 小川で帽子を水に濡らしてから巨木までの長い激坂を登って行きました。「きついけど我慢、ここで体力を使い切ってはいけない」と思いながら走りました。
やっと巨木までたどり着いたときは全身汗と水でびしょびしょでしたが、だいぶ高い所まで登って来たのか、風が吹くと涼しくなって気持ちよかった。
前後にあまり人がいなくなりました。気持ち良くマイペースで松姫峠に向いました。
この辺の森はちょっと雰囲気が違います、トチの巨木の下を走りぬけます。 日光はトチの葉っぱに遮られて、日陰の空洞の中を走っている感じでした。しかしこのトチはいつから生え続けているのか?でかい!
松姫峠の給水場で10番目くらいと言われ、塩を一掴みなめて、比較的平坦な尾根道を飛ばした。
鶴峠に向う長いくだり区間に入った。 下り坂は回復区間と思っていたが、太もも前側がパンパンになり、踏ん張りが利かなくなりペースを少し落とした。
登り坂で離したつもりだった選手が、荒い息をさせてあっという間に抜いて行った。それも3人、走り慣れしているとは思うが、 トレイルランナーは下りが想像以上に速かった。
鶴峠から、コースの勝負どころの長〜い登りに入り、先ほど抜かれた選手が前方で歩いていたのが見え、頑張れば抜き返せるとは思ったけど、 走り出す気力が無くて同じ様に歩いてしまった。激坂を得意分野にしている私の頭からは「勝負」意識は「完走」へ変わった。
やっとの事上りきって、下りの階段では蟹股になってしまいバランスがとれず、慎重に下った。やっと太ももは少し回復して調子が出てきた。 ジグザグな道を下っている途中、ついに、つまずいてこけた、最初のうちはこけそうになっても何とかこらえたけど、 後半は自分の体が思うように動かなっかった。幸いにもやわらかい土の所でラッキーでした。
長い下りがやっと終わり、懐かしいアスファルト道に出て、ラスト5kのぼり基調で苦しかった。 でも村の人達の応援が凄く嬉しい、頑張って走り通せました。
走り終えて、しばらくは食欲も出ないほど疲れましたが、1時間もするとお腹が空いて源流汁2杯も頂きました、美味しかったです。
おばちゃん達も愛想よく、 地元産の葡萄や、オレンジを勧めてくれて、これも美味しくしく頂きました。激辛なコースとアットホームなギャップがKFCプロデュース大会の いいところですね。また来年も走ります。
山梨県小菅村で9月18日(日)に「第3回多摩川源流トレイルラン」大会が開催された。
過去2年間は東部森林公園キャンプ場「ほうれん坊」の依頼で、 我々KFCが募集から競技運営までをサポートし、ほうれん坊の主催で開催した。
しかし、今年から小菅村を挙げて、このトレイルラン大会を引き続き開催したいと云うことになった。そんな事情で今年は小菅村観光協会主催でやること になった。そして、我々は過去2年と同様に募集から運営までをサポートすることになった。
今年の最大の心配事は、村を挙げて行う大会に見合うだけの参加人数を集められるか、ということだった。
大会の成否のカギは参加人数にある。我々の経験から、参加人数の少ないイベントほど寂しく、悲しく、盛り上がりに欠けるものはない、 と云う事を痛感しているからだ。イベントは人が集まって「なんぼ」のものだ。
広葉樹の森、巨樹の森、清流の流れが美しいと云っても、これらは小菅村だけの専売特許ではない。 青梅のKFC3大会(高水山大会、みたけ山大会、成木の森大会)もそうだが、どこの大会もそれぞれ誇れるもの、自慢できるものを持っているからだ。
実際、第1回大会は約100人、第2回大会は300人ほどしか集まっていない。
小菅村は他の市町村と違って、アクセスが良くない。すなわち、 鉄道の駅がない。さらに、バスの便数も少ない。数百人規模のイベントを開催するに当たっては、アクセス問題は大きなハンディキャップだ。
しかし、車が利用できれば、大都市の東京と横浜がマーケットになり得る。それに期待して、今年の参加人数は 昨年の2倍である600名を目標に設定した。村挙げて行うということ、且つ、村興しに貢献するということを考慮すると、最低この人数は必要だろうと考えた。 とにかく、KFCのあらゆる人脈を駆使し、募集活動に力を入れることにした。
スポーツイベントと云うものは、参加人数を集めることに全労力の50%、当日の競技を運営するのに残りの50%のエネルギーを 必要とするものだ。
雑誌に募集広告を打つと100万〜200万円くらいのお金はすぐに消えてなくなる。だから、これまで通りホームページとインターネットを駆使して 募集することにした。
幸いなことに、我々KFCはある企業のサーバーを特別に利用させてもらっている。そのため、過去のKFCイベントに参加された多くの皆さんへ 大会案内メールを大量に一括配信することができる。これは我々の最大の強みだ。
因みに、近年、多くの国民が加入している一般的なプロバイザーからは 迷惑メール排除の観点から大量のメールを一斉配信することはできない設定になっている。
さらに、このサーバーを利用することで、参加者の皆さんに好評を博している「フォト・エクスチェンジ」という写真閲覧システムもすでに 構築できている。これらを駆使し、KFC独自のやり方で募集活動を行った。ネット社会の今日、手間とコストを要してもホームページと インターネットの活用なくして、イベントの開催は有り得ない。
とにかく、小菅村の良さを見つけ出し、それを前面に押し出すことにした。
小野口健太カメラマンの素晴らしい写真を使ってランナーの皆さんの視覚に 訴えることにした。近年、KFCイベントのほとんどを彼に撮影してもらっており、今では大切なメンバーの一人となっている。
彼は光の使い方が抜群で百のものを二百に見せることができるの不思議な技術を持っている。これぞ、小野口マジックだ。それに、 身体能力が高く、選手と一緒に移動することができるのも技術の内だ。
当日の大会運営に関しては、ほとんど心配はしていなかった。他の市町村の場合と同じく、我々が競技の専門的な部分を担うことにし、 マンパワーを必要とするコース上の誘導、給水場、レスキューなどを村役場や観光協会の人たちに受け持ってもらえば、上手くいくはず。
その上、今年の大会運営で中心になる人たちは前回大会を大雑把にでも経験しているからだ。また、8月にコースの試走をした時、 コースの整備具合から小菅村の人たちのやる気を充分に感じ取っていた。
応募に関しては、有難いことに予定の600名の申し込みがあった。
そして、大会当日は、予想通り、村の人たちの仕事ぶりは100点満点の素晴らしい出来で、 成功裏に終えることができた。それに、降谷村長を始め、大会会場から参加者を歓迎するという雰囲気が漂っているのも良かった。
これで人口約800人の小菅村に全国区のスポーツイベントが新しく誕生したことになる。今後、さらに努力して、 小菅村を代表する観光資源に、且つ、村民の皆さんが誇りに思えるイベントに育って欲しいと切に願う。
西東京市役所トレランクラブ、JT、JSBM、NATHAN、小菅の湯、
NPO法人多摩源流こすげ、NPO法人ほうれん坊の森、佐藤スポーツ、
東京マラソンチャリティーランナー事務局
写真提供:小野口健太、広瀬晴彦、池田将