イベント報告
第9回wiggle東京ヒルクライムOKUTAMAステージ
9th wiggle TOKYO HILLCLIMB OKUTAMA Stage
2017年7月30日
■KFC徒然

7月30日(日)に東京都の最も西にある奥多摩町で第9回目となる東京東京ヒルクライムOKUTAMAステージ大会を開催しました。

前日の29日(土)に大会会場となる奥多摩周遊道路で準備をしていたところ、午後2時頃から雨脚が強くなり、豪雨と云っても 差し支えないくらいの強い雨になってきました。しかし、この時点では準備作業のほとんどが完了していたので、 スタッフの前泊宿である「ほうれん坊」へ向かいました。

【初の雨天】

夜になっても雨脚は強いままで、止む気配は全然ありません。インターネットの天気予報チェックを小まめに続けました。

それによると、 今夜は このままで、明日の未明には小ぶり、または、小康状態になるとなっていました。だから大会の開催は可能と感じていました。 この時季、 夕立はありますが、朝には雨は降らないので、こんなことは9年目にして初めてです。

夕食後、午後9時頃に奥多摩消防署から明日の大会開催は予定通りですか、という問い合わせが来ました。その頃は土砂降りで 消防署の方は 心配されたのです。現時点では判断できないので、明日未明に判断しますと応えました。

でも、不思議なことに、参加者からの開催有無に関する問い合わせは僅か1件だけです。過去の経験から自転車乗りは精神的に 逞しいとは 知っていましたが、それにしても、静かです。ランニングイベントでは問合せの電話がバンバンかかってくるものです。

【雨天対策で実施】

そうは思っても、窓越しに降り続ける強い雨を見て、前夜10時頃、急きょ、安全策として、スタート地点の変更を決めました。

このコースは スタート地点の旧奥多摩ゲートから「山のふるさと村」入口信号機までの約3qが比較的スピードが乗り、 テクニカルコーナーが3つほどあります。 落車が起こるとすれば、この区間です。過去8年間で1件だけですが、落車がありました。 だから、この区間を競技から取り除くことにしました。

その緊急対策案に沿って、早朝3時半に現地へ行って、スタート地点を3q奥にある「山のふるさと村」入口地点に変更しました。 結果、 距離は10qに短縮されることになります。

因みに、信号機から奥はそれなりの斜度があり、路面はしっかりしており、 濡れた路面でもスリップや 落車の心配は皆無です。このコースは東京都建設局西多摩建設事務所によって常に完璧に整備されています。 おそらく、国内大会では最も 整備された路面と思っています。

【例年と変わらぬ会場風景】

案の定、午前5時頃から参加者の自転車が続々と旧奥多摩ゲート脇にある川野駐車場に集結してきます。何と、大分県からの選手も いらっしゃいます。すぐに駐車場はいっぱいになりました。

昨夜、HPにスタート地点の変更とそれに伴うスタート時間(10分遅らせる)の変更のお知らせを掲載しました。 中には見ていない人も いましたが、シンプルな変更なので、何の混乱もなく、たくさんの選手が予定通り6時頃にはスタートラインに 並ばれていました。

6時10分に第一ウェーブの約100人が風張峠のフィニシュラインを目指してスタートして行きました。続いて、2分間隔で、 5つのウェーブが 出走していきました。

スタート時間は小康状態だったのですが、上の方はそれなりの雨が降っていました。 でも、ヒルクライマーたちはお構いなしに踏み込んでいきます。気温に関しては、寒くはありません。

ポジティブに考えれば、こんな雨の中を思いっきり走れるのは、管理されたコースを走るレースだからで、普段の練習では危なくて、 なかなかそうはいきません。貴重な経験ができたと前向きに捉えてください。結果、落車やスリップはなく、 怪我人ゼロで終えることが できました

【賞金レース】

本大会は、わずか総額20万円ですが、国内の自転車レースでは珍しい賞金レースです。東京ヒルクライムシリーズでは、 5月のNARIKIステージとこのOKUTAMAステージの2大会が賞金レースです。

ヨーロッパのような自転車レースの先進国、参加人数も多く、スポンサーもしっかりしており、 それに伴って桁違いの賞金が出ています。何ともうらやましい限りです。少しでもそれに近づきたいと思っています。

さて、男子総合優勝は岩島啓太選手(0:24:32/MIVRO)、2位は宿谷英男選手(0:24:32/成木フェニックス)、 3位は有村尚輝選手(0:24:34/unit COG) でした。1位と2位はミリ秒差で、フィニシュライン直前で宿谷選手が岩島選手に 差されたそうです。距離にして30pほど。 3位の有村選手は高校生です。将来が楽しみです。

女子総合優勝は榎本美帆選手(0:32:21/MIVRO)、2位は日向涼子選手(0:34:29/千葉)、 3位は流石菜津子選手(0:36:10/FLAT)でした。

表彰式会場は東京都の施設山のふるさと村にある「レストランやませみ」の裏庭です。でも、先ずは、やませみに作って頂いた 美味しい料理を食べて、腹が落ち着いてから表彰式です。 今年もKFCの鍛鉄工芸家西田さんと日本通のイタリア人マルコとの楽しいMCコンビで行われました。

【大会動画】

【Special Thanks】

東京都、奥多摩町、青梅警察署、東京都建設局西多摩建設事務所、五日市警察署、奥多摩消防署、都立山のふるさと村、レストラン「やませみ」、 小菅村東部森林公園キャンプ場「ほうれん坊」、Wachiレーシングチーム、wiggle

写真:小野口健太、武智佑真