2017年8月20日
8月20日(日)、群馬県の赤城山で第2回赤城の森トレイルラン大会を開催しました。
詳しくは、横浜市が群馬県昭和村に 持つ「横浜市少年自然の家赤城林間学園」を大会会場として、 その南側にそびえる大峯山(標高1136m)の中腹にある林道を周回するトレラン大会です。
昨年の第1回大会は赤城林間学園の敷地だけを使ったコース設定でレースを開催しました。そして、その第1回大会を終えた後、 せっかく赤城まで来てもらうのに、この自然環境をもっと使わないと勿体ないと感じました。その思いが今年の大峯山を使うことに なった経緯です。
赤城林間学園(標高約800m)は真夏のこの時季でも、湿気がなく、涼しいので、避暑地のトレランレースと位置付けて、 東京圏ではないのですが、東京トレランシリーズの1戦に加えました。
真夏の関東はたいへん蒸し暑いので、関東のトレイルランナーの皆さんに赤城の清々しい高原気候でのトレランを楽しんで もらいたいと考えたらです。関越自動車道を使えば、『昭和IC』から約5kmというアクセスの良さです。都内から1〜2時間で 来ることができます。
因みに、なぜ、青梅のKFCが赤城でトレランイベントを開催するのかといいますと、横浜市体育協会から横浜市が昭和村に持つ 「横浜市少年自然の家赤城林間学園」で何かスポーツイベントができないだろうかと相談を受けたことがきっかけです。
東京トレランシリーズを開催している青梅や八王子などの関東の山と比べて、赤城の森は環境が全然違います。
コース上に木の 根っこやガレ場がなく、とにかく、フラットで地面が柔らかいことです。表面の1〜2m下には軽石の層があって、その軽石の粒が 表面の土に多く混ざっているためです。そして、雨でも水はけがたいへん良い。また、コースとなっている道は4輪駆動車なら 通れます。
すなわり、他の東京トレランシリーズのコースのような急こう配のアップダウンはありません。クロカンのコースのような感じです。 転倒の危険や怪我の比較的少ないコースです。
今年は8月初めから大会の日(20日)までずっと雨がちで、真夏の8月としては異常な天気です。前日も雨が降ったりやんだりの イマイチパッとしない天候でした。この日も朝から小雨が降ったりやんだりの状態でした。
でも、足元は水はけが良いので、 一部を除いて良好です。気温も暑くもなく、寒くもなくといったところです。走るには良い環境です。
堤盛吉昭和村長のスピーチの後、9時半に約700名のトレイルランナーが赤城の森の中に消えていきました。 おそらく一度にこれほど多くの人が大峯山に入るのは、初めてのことと思います。
このコースのほとんどは林道なのですが、普段からあまり車やハイカーが入っていない様子で、林道が草に覆われ、 消えかかっている所が数か所ありました。人工物の林道が自然(山)に戻りつつあります。700人程度のトレイルランナーが 駆け抜けるくらいでは何の変化もありません。
山道は山林を管理する上で大切なインフラです。自然保護も程度モノで、どこまでが自然保護で、どこからが開発すべきが、 考えさせられます。
約1時間後には15q部の選手が続々とゴールしてきます。そして、15q部の選手の大部分がゴールした頃から30q部の選手のゴールが 始まりました。スタートゴール会場は学園内にある体育館前の赤松の林に囲まれた広場です。
初の試みとして、ゴール会場にカキ氷機をセットして、ゴールしてくる選手の皆さんへカキ氷を振る舞いました。予想以上の人気で、 スタッフが手慣れていないこともありますが、長蛇の列ができてしまいました。来年の反省点です。
また、学園のお風呂を開放してもらっていたので、最後には疲れと汗を流して帰途につかれていました。その頃になってようやく 青空がでてきました。世の中、なかなか上手く行かないものです。
この大会は手袋をしていない選手が多くいました。トレランでのケガのほとんどが手のひらの怪我なので、2年前からその対策として、 東京トレランシリーズには手袋の着用を義務付けています。その結果、怪我人の数は激減しました。
手の平は普段の生活に大切なパーツです。手袋さえしていれば、防げる怪我がほとんどです。赤城の森大会は安全なコースですが、 次回からは手袋の着用をお願いします。
また、残念なのは、レース中のかっこいい写真があっても、素手の場合はルール違反なので、 掲載ができません。手袋着用は皆さんのケガ防止の為なので、ご理解をお願いします。
昭和村、横浜市体育協会、横浜市少年自然の家赤城林間学園、あぐりーむ昭和、前橋トレラン部
写真:小野口健太、武智佑真