2016年9月11日
9月11日(日)に山梨県の小菅村で東京トレランシリーズ第3戦である上記大会を開催しました。
小菅村は山梨県の東の端にあって、奥多摩町と檜原村に隣接しており、病院や買出しは青梅と云う土地柄で、 山梨県にあると云う感じはしません。
前日、この日の天気予報は曇り雨となっていました。雨の状況によっては早朝5時から実行委員会で対応の 検討会が予定されていました。
しかし、朝から雨は降っておらず、「小菅の湯」の 駐車場で受付を始めた頃から青空が覗き 始めました。 会場では天を仰ぎ「青空!青空!」と云う声も、予想に反し、超ラッキーです。
屋外スポーツは雨と晴れとでは大違いです。 後で知ったところでは、晴れたのは小菅村だけで、 青梅など近隣は曇りや小雨だったそうです。
さて、レースの方は、午前10時に小菅の湯(標高700m)をスタートします。その後、しばらく 小菅川の源流にそって林道を走り、 ワサビ田地帯に到着します。そして、ワサビ田の間を縫って斜面を上ります。 上り切った一帯はトチやミズナラ等の広葉樹の巨樹の森が 広がっています。
この森一帯は東京都の水源林で明治から手つかずのままの森です。立ち枯れの巨木などもそのまま、 また、コースには枯れ葉が積もってふわふわです。他では見られない稀有な森です。
その後、本コースの最高地点である鶴寝山(標高1368m)を通り抜けて、第一関門のある松姫峠に到着します。 なぜか、今年はここで20人もの 選手が不通可になりました。例年の4倍の数字です。
その後、奈良倉山(標高1349m)へ、そこから一気に第二関門の鶴峠へ下ります。続いて、三頭山への登山道を 上り、 途中からオマキ平へと下ります。下りきった所に第三関門兼エイドがあります。ここのエイドは甘く 美味しいブドウが食べられることで人気のエイドです。
ここからは水の綺麗な小菅川に沿って上流へ、そして、小菅の湯でゴールし、けんちん汁を食べて、 温泉へドボンです。
今年のトップは長崎県から参加の川崎雄哉選手で1:55:10でした。このタイムはこれまでの最速記録です。 2位は渡辺良治選手(東京都/1:59:53)、3位は栗原孝浩選手(群馬県/2:04:23)でした。
女子優勝は斉藤圭以選手(神奈川県/2:32:58)、2位は上田愛選手(東京都/2:41:15)、 3位は木村泰子選手(東京都/2:48:14)でした。
今年も舩木村長はトップの選手から最終ランナーまで全てのフィニッシャーを ハイタッチで出迎えられていました。 いつしか村長の出迎えがこの大会の名物になっています。村長、長時間お疲れ様でした。
近年、小菅村は春の「多摩源流祭り」 と 秋の「多摩川源流トレラン」を村の2大イベントと位置付けて力を 入れています。
実際には、小菅村観光協会が中心となり、役場を始め、ほとんど全村民が協力して運営しています。 その甲斐あって、全体的に運営がしっかりしてきました。嬉しいことに、もはや我々KFCの出る幕は ほとんどありません。
身の丈に合った規模の、身の丈に合った運営方法で素晴らしい大会に成長したと感じています。ワサビ田、 巨樹の森、清流小菅川、小菅の湯等々、小菅村の持つ自然環境、或いは、観光資源を上手く取り込んでいます。 さらにこの時期には色鮮やかなコスモスの花や真っ白いソバの花が満開です。
アクセスが悪いという弱点はありますが、おそらくトレラン大会では国内トップクラスの楽しい大会と思います。
小菅村、小菅の湯、NPO法人多摩源流こすげ、NPO法人ほうれんぼうの森、西東京市役所トレランクラブ、JT、JSBM、 佐藤スポーツ、 東京マラソンチャリティーランナー事務局、大菩薩太鼓、東京農大オープンカレッジ、東京スポーツレクリエーション専門学校
写真:小野口健太