イベント報告
第2回グアム国際トライアスロン
2nd Guam International Triathlon
2015年10月18日
■KFC徒然

10月18日(日)、グアム島で上記大会が開催されました。

本大会は、(株)レオパレス21が スポンサーとなり、 レオパレス・リゾート・グアムをメイン会場とし、 現地グアムトライアスロン連盟の協力を得て開催されている大会です。

【えっ、台風襲来?!】

グアムと言えば、青い空、青い海、ピーカンの強い陽射しをイメージしますが、我々が到着した15日(木)は空一面分厚い雲に覆われて いました。 台風25号が近づきつつあったのです。

そして、翌16日の朝、日本でも甚大な被害のあった豪雨災害を彷彿させる様なもの すごい強風と豪雨です。だいの大人でも、立っていられないほどで、外は歩くこともままなりません。TVの天気予報では、台風25号の目は サイパン島にあり、その巻雲が近隣のテニアン島、ロタ島、グアム島にも及んでいました。

この日は、ほとんどの日本人選手がグアム島に到着する日です。でも、この強風と豪雨ではグアム国際空港への着陸は無理ではないかなと 思っていました。

ところが、ほぼ定刻時間に選手の皆さんがオフィシャルホテルであるレオパレスリゾートへ到着されました。 飛行機は風に強い乗り物とは聞いていましたが、 これには相当びっくりしました。日本トライアスロン界の“レジェンド”宮塚英也さんと KFC専属カメラマンの小野口健太さんも到着しました。

因みに、この2名はJAL便です。JAL便はバイクの搬送費は無料だったそうです。バイクに、バカ高い搬送費を取るのは世界でも ユナイテッドやデルタなどの米国系航空会社だけです。

【大型バスによるコース下見】

翌朝10時から、雨が降ったり止んだりの中、大型バスによるコース下見が行われました。先ず、スイム会場のピティ湾へ向かいました。 ここはUSネイビー(米国海軍)の施設内であるため普段は立ち入りが禁止されています。

でも、グアムトライアスロン連盟の会長をしているマーク・クルズが ネイビーに 勤めているため、容易に借りることができているのです。今後もグアムトライアスロンをもっと満喫して頂けるように、 来年からの新企画として、コース下見の時に1時間ほどピティ湾で試泳の時間を設けようと予定しています。

今年は、何かの手違いで湾に入るゲートにカギがかかっていて、入ることができませんでした。こんなことはよくあることで、 ゆる〜い南の島では日常茶飯事です。

それで、現場の視察だけで バイクコースの下見に移りました。途中、コース沿いにある スーパーマーケット「ペイレス」に立ち寄り、ちょっとした買い物やトイレを済ませました。

ここまでは道がフラットでしたが、ここからは、アップダウンの連続するクロスアイランドロードに入ります。この道路は丁度、 グアム島の中央部を横切って、 フィリピン海側から反対の太平洋側へ抜ける道路です。一般の観光客は滅多に通ることのない生活道路で、 小さな村を抜けたり、広大な原野を抜けたりする魅力的な道路です。我々がイメージしている“観光の島”としてのグアムとは全く違った風景を 体験することができます。

その後、高台(標高約200m)にあるレオパレスリゾートの広大な敷地に入り、5qの外周道路を1周回して、コース下見は終わりです。

バイクは、最後にこの外周道路を1周回してフィニシュします。ランは同じ外周道路を2周します。この外周道路は上って下りると云う 相当にタフなコース設定となっています。

同日、夕方レオパレスリゾート内の宴会場で、現地グアムの選手、韓国からの選手、それに日本人選手を集め、 選手登録と競技説明会が行われました。

【曇天の下、スイムスタート!】

いよいよ、レース当日、天気だけが心配な中、競技スタートは朝6時半です。

参加者の皆さんは、まだ暗い5時頃にバスで韓国人選手と 一緒にレオパレスを出発します。自転車はレオパレスの スタッフがピティ湾まで運んでくれます。同じ頃、現地グアムの選手も ピックアップにバイクを積んでやって来ます。

6時頃、ようやく周囲が 明るくなってきます。曇ってはいますが、雨は降っていません。

6時30分にスイムスタートです。1周回750mのトライアングルを2周回です。現地の選手を先頭に、続々とスイムアップし、レオパレスを 目指して バイクをスタートして行きます。この時点でも、雨は降っていません。一部滑り易い路面があるので、パイクパートでの雨を 心配していました。

グアムの道路は白く見える部分と黒く見える部分があります。白い部分は、サンゴ岩が練り込んであるため非常に 滑り易く、そのうえ雨でも降れば、アイスバーンの様になり非常に危険です。

そして、全選手がレオパレスの外周道路に入り、ランに移ってから、バケツをひっくり返したような雨が散発的に降りました。でも、 ランでの雨は全く心配なしです。とてもラッキーで、むしろ恵みの雨です。結局、脱水、落車や怪我人もなく、無事にレースを終えることが できました。

総合優勝は、何と女子選手で、現地在住の日本人ミエコ・カリーでした。彼女は昨年に続き2連覇です。因みに、我々KFCとミエコとの 出会いは2003年にサイパンのマニャガハ島で開催したOWS大会です。その頃は、サイパンのPICに勤める普通の選手でした。 レースの模様は下記レースフォトをご覧ください。

【宮塚トライアスロンキャンプ】

レオパレスリゾート・グアムには本格的な陸上競技場、野球場、サッカー場、公式50mプール等々があります。グアムの常夏の気候を 利用して、プロ野球選手やサッカー選手、それに水泳の日本代表チームの合宿によく利用されています。

そして、今年もこれらの施設を利用して、アイランド・シリーズ恒例の“宮塚英也トライアスロンキャンプinグアムも併設されま した。

“台風の風雨”の中・・・という、良くないコンディションでしたが、宮塚英也さんのキャンプは楽しく、アドバイスも的確と好評で、 参加者の皆さんは何かを得られたことと思います。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

(株)レオパレス21、レオパレス・リゾート・グアム、グアム政府観光

写真:小野口健太