2014年9月21日
1週間前の天気予報では大会日とその前後の土・日・月の3日間が雨となっていました。ガッカリしましたが、こればかりは 幾ら心配しても、どうなるものでもありません。
だから、その後、一切天気予報を見る気が起こりませんでした。雨なら雨で、 対策を講じてやるしないと腹をくくって、開き直っていました。
ところが、大会当日はカラッと晴れ渡って、最高のヒルクライム日和になりました。幾ら科学が発達しても、所詮、 予想は予想です。やはり、アウトドアのスポーツは、何をおいても晴れがイチバンです。
今年は例年と比べて、秋が一足早いようで、コース脇にはコスモスや彼岸花が見頃になっていました。こんな年は初めてです。
また、 コースコンディションに関しては、秋のカラッとした天候も相まって、都道の成木街道(約5q)も、勝負所の常盤林道(約5q)も 最高でした。間違いなく、年間通して、ヒルクライムの日が常盤林道の最もキレイな日と思います。
毎年、梅雨時期から夏場にかけて、我々を悩ませている常盤林道の苔が乾燥して、すっかり消滅していました。1週間前とは 大違いです。因みに、来年の第9回大会は梅雨の前の5月開催を予定しています。
大会前日に常盤林道の路面に落ちている葉っぱや小石をブロアで吹き飛ばし、完璧にヒルクライム仕様に仕上げました。
また、 都道の成木街道部分はレース数日前から本番日に向けて、地域成木の人たちが道路脇の草を刈ったり、ゴミや落ち葉を掃いたりして 下さいました。さらに、路面に関しては、成木にある採石会社が道路清掃車を出動させて、道路の隅々までクリンナップして 下さいました。
こんな成木の人たちの熱意で、路面には砂ひとつないキレイな状態でレース日をむかえることになりました。これからして、 地域の人々が如何に選手の皆さんを歓迎され、また、このレースを大切にされているかを伺うことができます。
あとは、仕上げとなるレースを首尾よくやるだけです。我々KFCも事故のないように、参加者のの皆さんに楽しんで頂けるように スムーズにレースを運営しなければ、 と自ずと気合が入ります。
10:00オンタイムで第1ウェーブの100人の選手が、山頂ゴールを目指してスタートしていきました。2分間隔で100人ずつの スタートです。
実力者揃いの第1ウェーブは迫力があります。自転車の発する音が違います。コース脇の観客の皆さんの熱い応援に 選手の皆さんも力が入ったことでしょう。
その1時間後、事故、トラブルなく全員がゴールしたと山頂から連絡が入りました。あとは、落車に気を付けて、選手の全員を 下山させるだけです。 予定通り、下山担当スタッフの阿部さんと輪千レーシングチームの松永さんたちが上手く先導し、全員を無事に 下山させてくれました。
下山された選手の皆さんは、地域の人が用意して下さったトン汁へ直行し、美味しそうに食べていました。
また、表彰式が始まるまで、 しばらくの間、会場の片隅で、KFCメンバーでもある鍛鉄工芸家西田光男さんによる鍛鉄デモンストレーションが行われました。 トン汁を片手に大勢の選手が、その制作工程に見入っていました。出来上がった作品は黒猫で、その場でジャンケンゲームをし、 勝者にプレゼントされました。西田さん直々のものですから、将来もの凄い値が付くかもです。大切にしてください。
男子優勝者は地元成木フェニックスの宿谷英夫選手(タイム25:03)です。東京ヒルクライムシリーズ初優勝です。 毎回上位には入賞していましたが、ついに優勝をゲットされました。
彼は自転車を始めて、まだ3年程と日は浅いのですが、 初レースから上位入賞を果たし、才能の片鱗をのぞかせていました。聞くと、 この日に焦点を合わせ、1カ月に、何と約2000qも乗ったそうです。才能だけでなく、そういう地道な努力があったのです。
翌月10月12日(日)に、昨年位続き、今年も、地元成木の若者がNARIKIステージに参加して下さった選手の皆さんとの交流会を 企画しました。全員と言いたいところですが、それは到底無理なので、男女年代別1位の方をペアでご招待することになり、表彰式の時に 招待状をお渡ししました。大会会場と同じ場所です。
この交流会は、成木の若者が中心となって、地元の大会に参加して下さった選手の皆さんへの感謝と、選手の皆さんとの交流が刺激と なって、地域活性化の源の一つになれば、という思いで催しているものです。
昼食には、100%地元成木産の食材で作ったバーキューが振る舞われました。玉ねぎ、紫イモ、ナス、シイタケ、 おにぎり(コメ)、 栗、それに豚肉やソーセージ等々です。成木と言えば、林業と云うイメージですが、 こうしてみると何でもあると改めて認識しました。 それに綺麗な水と空気もあります。
8年前のNARIKIステージの立ち上げに関して、青梅警察との交渉等々で尽力して下さった中島さんがスピーチの中で自転車レースだけでなく、 地元若者による交流会が発足したことを喜んでいらっしゃいました。
今、安倍政権が地方創生に力を入れると言っていますが、成木は世代を超えて、独自のやり方で創生を成し遂げつつあります。確かに、 NARIKIステージを始めた頃と比べれば、成木の空気は確実に変わったと感じます。成木の未来は明るいと感じています。
それでは、ヒルクライマーの皆さん、来年は新緑の素晴らしい5月にNARIKIステージでお会いしましょう。
青梅市、青梅市成木第7支会、里仁会、青梅警察署、東京都西多摩建設事務所、青梅消防署、東京都森林組合青梅事務所、東京都森林事務所、 飯能市名栗自治会、飯能市下名栗小沢自治会、鼓代神、椛ス摩組、椛コ尾組、成木開発梶A渇恆ス摩工業、 トライスポーツ、明治乳業(VAAM)、 WACHIレーシングチーム、wiggle
写真提供:小野口健太、池田将、舘岡正俊