クラブ通信
キンちゃん日記2010
■英国ドーバーからの便り(09/15/水)

朝6時に起きて残りの卵とベーコンを焼き、冷ご飯でチャーハン作り、きゅうりと、ハム、トマトで生野菜、そしてポテトフライ。 これで冷蔵庫は空になりました。新しくご飯を炊いておにぎりを作り、お昼のお弁当にしました。ポテトフライは量がたくさんあるので、 ビーチでアンナに上げるように、塩とケチャップもつけましたよ。

天気は良いけど風が冷たいかな? 「1時間泳ぐ」とアンナとスタートしたのは良いが、ずっと横でアンナが一緒に泳ぐもんだから、 『最後は景色を見ながらのんびりと泳ぎ納めをしよう』と思っていたが、景色見るどころではなく、アンナに必死に付いて泳ぐはめになり、 インターバル状態でした。きっとアンナはスピードをダウンしていたでしょう。

フィニッシュはバタフライとシンクロで遊びましたよ。キン「アンナ、シンクロやろまい(やろう)」と誘ったら、アンナ「恥ずかしいから嫌だ!」 キン「シンクロやろまい、早く、写真を撮るから!」と無理矢理やってもらいましたが、ビーチでは大笑いでしたよ。こんなアホなことばかり二人で遊ぶのも 今日が最後となり、寂しかったです。

12時にバリーとアイリーンがヒースロー空港まで送ってくれるので、また最後のパッキングです。何とか納まりましたよ。1時間40分で空港まで着いたので、 電車より速いです。楽チン、楽チン。本当にドーバーでは皆さんが親切にしてくれて助かりましたよ。

長い間、私のドーバーでの生活を読んで下さった皆さん、ありがとうございました。今年は泳げませんでしたが、また次に向けて泳ぎ続けますので、 温かく見守って下さい。よろしくお願いします。


■英国ドーバーからの便り(09/14/火)

今日は朝から先生は2時間かけてblog更新に熱が入っています。「風は強く寒くて死にそうだ!」と、ハウスに戻ってきたなりトイレに駆け込みましたよ。 中潮のため朝方は干き過ぎているので、今日はビーチ集合を12時にしました。

トライアスロンでビーチの主みたいなおじさんとアンナは既に来ており、三人で30分泳ぎました。何故なら待っている人も寒くて風邪を引いたら 可愛そうだからね。水の中の方が温かいかも。いつものように入り始めは水の掛け合いから始まり、おじさんなんか「ワー、ワー!」と、 『心臓が止まらないかしら』と心配しました。面白くて、面白くてしかたがないけどね。

ハウスに戻る途中、前から数人の外人(東洋人)が! 豪華客船から降りて来た観光客っぽい中国人? 私たちに話かけてきました。 観光客「日本人ですか?」私たち「はい、そうです。」今まで日本人とすれ違っても話かけられたことないから、『私たちは絶対に日本人に見られてない!』 と思っていたら、最後にやっと日本人に見られたよ。

観光客「一緒に写真を撮って下さい。」私たち「何処の国から来たのですか?」観光客「フィリピンです。私の妹は京都にいます。」と、 日本語で話すではないか! 私も負けずに、キン「マガンダ ハア ポ」(こんにちは)←タカログ語(フィリピン語)と答えると相手方もビックリ!

写真やらビデオやらを撮った後、相手は「ありがとう」と言う。私も負けずと「マラミン サラマ ポ」(ありがとう)と答える。写真が上手く取れたので 「マガリン マガリン」(上手、上手)と言うと、拍手である。別れ際に観光客「さようなら」キン「パーラム」と、フィリピン人は日本語。私はタカログ語 で答えました。この会話は実に楽しかったです。

それにしても、フィリピン人がビデオを持ってカメラ持ってドーバーまで旅行とは、『すっごい、すっごい金持ちなんだなぁ〜』と思いました。 まあ前から歩いて来るのを見た時、『フィリピン人かな?』とは思ったものの、まさかドーバーで会うとは夢にも思いませんでした。 そう、去年、函館のムーイ(津軽海峡横断泳の合宿場所)のお風呂屋さんで知り合ったフィリピン人は、今は刈谷(愛知県:キンちゃんの住む岡崎の隣) に住んでおり、今でも仲が良いですよ。

16時にイタリアンレストラン“ラ・ロマーナ”でアンナとアンナの父親とディナーの約束をしていたので、それまでパッキングをしていました。 マキシム(炭水化物:栄養補給品)2kg入りを7つも買ったので、重量オーバーにならないようにするのが必死でしたよ。

ロマーナではリゾットを食べましたが、『やはり外食は高いなぁ〜』と感じました。アンナ「来年はスウェーデンにおいでよ」キン「わかった、わかった」 アンナ「私の夢は、女性で一番速くドーバーを横断することなんだ」キン「アンナは速いから出来るよ。私の夢は往復すること」 アンナ「私は往復は寒くて出来ないけれど、ミユキなら出来るよ」と言ってくれた。18時からアンナはマッサージの予約があったので長居はできなかったが、 明日9時にビーチで会う約束をしました。


■英国ドーバーからの便り(09/15/水)

キンちゃん、帰る日(9/15)も朝から泳いでいます。アンナを誘って1時間ほど泳ぎました。まあこれがホントの今年、ドーバーラストスイムになる訳ですが、 キンちゃんを惜しむかのように晴れ渡りました。

とは言っても風が強く、寒いんですけどね。今年もいろいろな思い出を胸に帰ります。


■英国ドーバーからの便り(09/13/月)

この前、滞在期間が「残り一週間」と書いたと思ったら、もうはい(早くも)「後3日」になりました。今日の天気は“晴れ後曇り後雨”かな? 最後の洗濯を一回やり、買った洗剤も一つしか残っていません。トイレットペーパーも残り一つと、冷蔵庫の中身は、卵、ハム、ベーコン、ピーマン、 マシュルーム、ポテトフライ、ビール、牛乳、トマト、玉葱、キャベツが少しずつしか残っておらず、良い感じです。

朝ご飯は、私の食欲がなく、食べずに、先生は自分で残り物とパンを焼いて食べていました。その間、私はblogの下書きに集中していたら、 あっという間に10時を過ぎており、慌ててビーチへ泳ぎに行きました。日本人のリレーメンバーとアンナ、オーストラリア人(今回の潮で泳ぐらしい)が 既に泳いでいました。アンナのお父さんもビーチに来られており、アンナが栄養補給でビーチに上がってくると、彼女の補給品が入ったスクイズボトル (ロープが付いている)を投げてアンナに渡す練習をしていました。本番に備えてでしょう。

1時間を私は泳ぎましたが、暖かく、水着一枚でいられそうな? 陽気です。だけど風は強いです。この泳いでいる間にパイロットのニールから先生へ 電話があり、「今回、私たちが滞在している間に横断泳が出来る可能性はない」と知らされました。まあ天気予報を見ていたので想像はついていましたが、 残念です。

先生は泳ぎ終わったアンナとアンナのお父さんに、栄養補給の時のロープの使い方を教えていましたら、ビーチによく来る女性も加わって練習 していましたよ。アンナは頭が良いのか? 器用なのか? 覚えが早いです。また明日ロープの使い方の練習かな?

そうそう、このロープの練習に加わった女性は住まいがドーバーの丘の上だそうで、海がよくご覧になれるのだそうです。 「昨日は四挺のボートが横断泳のために出たが、かなりのスピードで右に流されているのがわかった」と言っていました。風が強かったのか?  中潮だったのか? ビーチを見ていても、海の干満が手に取るように分かります。

今日は10時52分から泳ぎ出しましたが、干潮で海が凄く干いておりました。石ころビーチから下りて行き、地面が石から土に代わり、かなり歩いてから 腰ぐらいに海水が浸かります。そこからスタートしました。1時間後に上がる時は海が満ちてくるので地面は土ではなく、石ころでしたが、 まあ、こんな状態だから明日は12時にビーチで一緒に泳ぐ約束をしましたよ。

アンナは私より二倍ぐらい速いスピードで泳ぎますが、いつもこうして誘ってくれるので有り難いです。アンナと私の仲良し振りを見たアンナの父親は、 「明日、ディナーを一緒に食べよう」と誘ってくれました。「いいよ」と、バンザイ、バンザイのパフォーマンスをしながら、私は喜びました。久しぶりの外食です。

アンナは英語がベラベラ話せるから楽チンです。父親の方は英語とスウェーデン語が混じっています。先生は英語と日本語。私は日本語がほとんど。 明日のディナーの会話が面白くなりそうですよ。電子辞書でも持って行くかな? 何処に行くのかな? 楽しみです。

夕ご飯に先生が「カレーが食べたい」と言うので、カレーの材料を買いに散歩がてら行きました。にんじんと豚肉だけだけど。豚肉を買いに肉屋さんに行き ましたが、店頭に野菜が売っているではないか? 初めて見る光景。隣の八百屋さんはどうしたんだろう? と隣を覗くとシャッターが閉まっており、張り紙が! 先週の土曜日でお店を閉めた様子。とても残念です。このお店、卵が安かったんだけど。寂しかったです。皆さん、野菜も大きなスーパーで買い物して しまうのかな? と思いました。

ハウスに戻り、朝ご飯食べてないから私はお腹が減って仕方がない。生野菜とポテトフライ、カレーの下ごしらえをして、ビール飲みました。やはり、 泳いでからのビールは、美味しいですよ。

まあ、食事を済ましてまた散歩です。周りの景色を見ながらは楽しいですが、とにかく風が強く、ジャンバーを着て行きました。ビーチに行きましたが、 波は荒れ狂っていましたね。そうそう、いつもより1.5倍は大きい豪華客船が港に止まっており、ドーバーの街やらドーバー城などはその旅客と思われる観光客で 賑やかです。

思い出しましたが、去年です。こんな感じの船が出た後か? 海水には汚いゴミがプカプカ浮いていました。明日の海状況が心配です。 「散歩、散歩」と言って歩いていたら、雨がポツポツと私の顔に当たりました。「先生、雨が降ってきたよ! 洗濯物、洗濯物」と、慌ててハウスに戻り、 取り込みました。

ハウスでじっとしているのは苦手な私ですが、母親からの電話や旦那さんからのメール、blogの下書きで必死こいていました。


■英国ドーバーからの便り(09/12/日)

朝から天気が良く、天気予報も“暑い”と言っていたので「洗濯する」と、一回だけやりました。実は、昨日ビーチから戻って洗濯を一回し、干しましたが、 雨が知らないうちに降ったみたいで濡れてしまいました。それを干さないかんかった(干さなければならなかった)から一回です。洗濯は1時間かかるので、 先生をおいてビーチへ。

フリーダとバリーと何か話していましたね。今日はいつも9時に来るアンナが、私たちが「8時に来る」と言ったら8時15分に来たのにはビックリ! 今日は5時間泳ぐみたいで張り切っていた。フリーダに「ミユキは2時間」と言われ、キン「6時間だ!」フリーダ「ジョーク」とお互いに笑っていたよ。

昨日と打って変わり暖かく、渚で気持ち良く泳げました。でも冷たい海水で、泳げば寒く直ぐに着替えます。まあ、それからはボランティアの仕事が始まるのです。 去年会ったダンが泳いでいました。6時間泳ぐみたいです。今日も美味しいロールサンドを頂くと、マイケルがやって来て「ミユキ、グッドラック」と。 またローラ、アリなど、皆さんに「頑張って!」と言われましたよ。

アンナは5時間泳いだのに水着のままで、「サンシャイン、サンシャイン」と叫びながら、「ミユキ、明日泳ぐからマッサージしてあげる」と、 身体にオイルを塗って30分以上念入りにマッサージしてくれました。気持ち良くて気持ち良くて、「アンナは何でこんなに上手なんだ?」と聞くと、 「習いに行っていた。」と言った。今日は“真夏日”と言っても良いぐらいである。5時間泳いだアンナはまだ水着のまんまである。 『どうしてこうも私と違うんだろう?』

私たちが帰る最後の日曜日。皆さんとは「シーユーネクストイヤー(また来年お会いしましょう)」と別れを告げました。

ところで私は今日の18時にパイロットから電話が入るまでは、泳ぐかどうかはわかりません。帰る日のこと、泳いだ後のこと、いろいろ考え、 なるべく冷蔵庫の中味を使おうと、そして泳ぐ前だから、たくさん食べようと、豚肉のステーキ、パスタの醤油味炒め、ポテトとマシュルームのバター炒め、 鳥の唐揚げ、ポテトフライ、生野菜、アイリーンから貰ったトマトスライス等、少しずつ材料が残っていたので作りましたよ。

そして、後は先生に任して寝ましたが、パイロットからの電話でニール「風が強くなるから中止。また明日の昼頃に連絡する」とのことでした。残念です。


■英国ドーバーからの便り(09/11/土曜日)

食欲がなく、朝ご飯は食べずにビーチへ行く私。早くハウスを出たのでドーバーの街の土曜日恒例、朝市に行きました。というのも先週朝市で買ったピザが 美味しかったので、弁当代わりにお昼に食べようと思ったのです。ところが買いに行った店は開けている途中で、定員に聞いたら「今日はピザが無い」と言われ。 「ああ先生、今日はお昼無しだよ」と喋りながらビーチへ向かいました。

ポールとフリーダが二人で何かを話している。遠くからエマが重たそうに荷物を持って歩いて来たので手伝うと、甘い香りが! 『朝からケーキでも焼いたのか?』と思うぐらいの良い匂い。段ボール箱を運んであげ、中を開けるとボリュームたっぷりのジャンボケーキが出てきて 皆で朝から頂いた。

すっごく甘くて一人では食べ切れない大きさ。お腹いっぱいである。そんな中、私はやっと覚えたダブルチェーンや舫い結びに海老結びでおさらいを しているのである。何回もやらないと忘れてしまう。

風が強く曇り空。すっごく寒いのに半袖半ズボンでいる方がいる。信じられない光景がこのビーチでは人それぞれなのである。もう寒くて水着になるのが嫌だった。 フリーダ「ミユキ、泳ぎん!」キン「ナインオクロックスタート」と叫ぶ。

前日に「9時に泳ぐ」とアンナと約束をしていたので、私はアンナを待っていた。ところがちっともアンナは表れず、皆さんが泳ぎ出したので、 「そろそろ私も」と着替え出した。フリーダ「ミユキ、シックスアワーズ」と言われ、『もう泳ぐチャンスがないのか』と、まあフリーダの言うことは逆らえない から渋々バリーのところに行き、ワセリンを塗ってもらう。バリー「ミユキ、今日は何時間泳ぐんだ?」キン「わからない、石井に聞いて」石井「6時間だよ」 やっぱりさっきそう言ったんだよな。まあいいや。アイリーン「今日は風が強いから余り左側には行かない方がいい」と教えてくれた。キン「ありがとう」 手にはフリーダとアイリーンの名前を書いてもらいスタートした。

まあアイリーンに言われた通りに途中で引き返し、『こんなにも風が強く、荒波の中を6時間も泳がないかんのか!』と、2時間泳いで栄養補給にビーチに戻る。 すると泳いだ後に被るお湯が用意されている。キン「先生、6時間だよ」石井「違う。フリーダはジョークで言ったんだよ。あんた月曜日に泳ぐから、 そんなに泳いじゃいかん」キン「はあ〜ん、月曜日? 知らなかったよ」と、内心ホッとしながら着替え出した。もう寒くて寒くて、先生のジャンバー 借りて着ました。

星さんも寒くて2時間で終了。アンナは「ミユキは6時間泳ぐ」と先生から聞いて、「私も6時間だ」と泳ぎに行ったらしいが、ビーチで私が「頑張って」と 応援したら、アンナ「ミユキは6時間じゃないのか?」キン「月曜日泳ぐから2時間だって!」アンナ「そうか! やったじゃん。じゃ私も上がるわ」と、 アンナも上がりました。バリー「6時間泳ぐじゃないのか?」と、アンナに聞いていたよ。アンナ「ミユキが、止めたから止める」と言い、アンナ 「今日はノーサンシャイン」と寒そうでした。

石ころビーチに座り、他のスイマーのサンダル運搬と栄養補給係。アンナ「美味しいお店屋さんがあるから行かないか?」と誘ってくれたが、キン 「私はビーチにいなければいけない」と断った。バリー「ミユキは仕事があるんだよ」と言ってくれた。と、作り立てのサンドイッチの差し入れがありました。

朝から『バーベキューコンロを持って来ているなぁ〜』と眺めてはいたが、まさかでした。パンにバターが塗ってあり、ベーコンが挟んであるものと、 肉が挟んであるもの。パンの色は黒と白の二種類。

こちらのベーコンは日本のとは違う。分厚くてデカイ。調度私の掌ぐらいの大きさで、焼いて食べているんだ。濃厚で美味しい。ベーコンロールは 温かくてすっごく美味しく、「ベリーデリシャス」と言ったら「もう一つ食べるか?」と言われ、二つも頂きお腹いっぱいになりました。

スイミングキャップ拭きも終了し、私の仕事はおしまい。一人だけ6時間泳ぐ泳者がいましたが、風が強く波も大荒れ。5時間で終了しました。 するとまたもやケーキのお裾分けが来て断れずに頂きましたよ。

いつもより早い時間で練習も終わり、ハウスに戻ってから散歩がてら買い物。お腹がいっぱいで、晩ご飯を食べる元気もビール飲む意欲もない私たち。 身体を動かさないけません(動かさなければなりません)。服に興味がない私はただ街をウロウロするだけですが、「安い物が何かないか」と探すのである。 99ポンドのフリースとジャンバー二点セットが29ポンドで半額以下が目につき、トレーナーの上から試着しましたが、今一きつかったのでやめました。 「トレーナーを脱げばよかったかな?」

月曜日に泳ぐかも知れないので、ビールだけ買って帰りました。とにかく寒くてシャワーを浴び、家計簿を付けていると、16時30分頃に星さんが見えて 「パソコンで帰りの飛行機の席が取りたいので、ここでやらして欲しい」と言ってきた。「ああいいよ」と、先生と星さんは大家さんちの庭に出掛けて行きました。

何とか無事に通路側の席が取れた星さんは喜んで戻って来ましたよ。そしてまだこの前の星さんが飲んでいた銘柄のビールがあったので乾杯です。 星さんは晩ご飯を食べてきたみたいで、つまみはいらないらしいです。泳ぐ話で盛り上がり、「19時に帰る」と言っていた星さんですが21時になっていました。 明朝6時のバスでロンドンへ。そして日本に戻るので打ち上げになりました。

星さんがメゾンデューのB&Bに戻られて、先生が「軽くラーメンでも食べるか?」と言うので中国のお店屋さんで買った出前一丁のチキン味と醤油味を 混ぜて、残っていたレタスを入れて作りました。美味しかった。デブ一直線だな!


■英国ドーバーからの便り(09/13/月)

本日(9/13)正午頃、ニール(キンちゃんのパイロット)から電話連絡があり、我々が帰る「15日迄に船が出せる可能性は無い」とのことです。 まあテレビの天気予報を我々も見ていますので予想はついていましたが、今年はこのまま帰ります。

それでもキンちゃん、今日も元気でビーチを泳ぎまくっています。ビーチでは次の潮で泳ぐスイマーが集まり始めています。オーストラリアのスイマー、 アンナのお父さんもスウェーデンから到着しました。きっと素晴らしい思い出をたくさんドーバー海峡も作ってくれるでしょう。我々はまた来年です。


■英国ドーバーからの便り(09/13/月)

朝、7時頃に主人からの電話で起こされる。疲れきったのか? 昨日の22時から熟睡状態。昨日、アンナたちは17時から21時までうちにいて盛り上がった からなぁ〜。朝ご飯も何だか食べられず、先生には残り物食べてもらって後片付けをし、ビーチに行きましたよ。

曇り空、風が強い。泳ぐ気はさらさらない。いつもハウスで水着を着る位置は下半身だけだが、今日は『泳ぐの止めようかな?』と思いつつも、 上半身までちゃんと着ている。気持ちとは裏腹な行動でしたよ。

マジで寒いからスイミングコートを羽織り、ハウスを出ました。ビーチでは既に星さんが泳ぎ始め、アンナは着替えていました。いつもなら先に泳いでいる アンナ。今日はやっと着替え終わったみたいで私を待っていた。アンナ「疲れたぁ〜! 寒い、泳ぎたくない」と叫んでいる。

気持ちは私も一緒だった。それでも泳ぎに行こうとするアンナだから、私が泳ぐのを止めるわけにはいかなかった。ちゃっと(サッと)泳ぐ状態にして (水着は着ているから3分で用意)二人とも嫌々海に入って行った。アンナはまたもや「寒い、嫌だ、練習したくない」と言いながら冷たい海水に浸かり出した。 私はそんなそぶりも見せず、「アンナ、スマイル」とアンナに水をかけながら徐々に入っていく。それからは二人で水かけごっこ。多分水温は16℃だったと思う。

大潮で海はかなり引いており、浅瀬で遊びながら泳ぎ出しました。嫌々泳いだものの、かなり自分の泳ぎに戻っており、快調快調。1時間の予定だったが 『2時間泳ごう』と思った。ところが途中で海面がラフになり、1時間半で止めました。 少し沖に出てしまったので、向かい波でビーチに戻るのが必死! いつも18分で泳いでいるところを30分もかかり、『死ぬか』と思いましたよ。

風が強く曇り空、星さんは1時間半泳ぎ、かなり振るえていました。そうそう、かなり前に熱海のサンビーチで一緒に練習したチャネルスイマーの小川さんが 率いるリレーチームが練習していましたよ。途中から雨が降ってきたので私たちは帰りましたが、その途中、夢に見たパン屋さんに寄り、念願のパンを買うとすぐに ハウスに戻りました。

足の裏が冷たく痺れており、お風呂で固まった石のように肩まで入ってじっとしていました。先生が「昼だから腹が減った」と言い出す。残り物を食べながら、 先生がいつも栄養補給に使っているロープの編み方「ダブルチェーン」、「舫い(モヤイ)結び」などを教えてもらいました。なかなか出来るようになると面白いです。

このロープも母親の在所、岡崎市八丁にある「渥美屋さん」で貰ったもの。材質は海で浮くようにナイロンロープです。綿ロープは水を含むので使えません。 漁師さんが係船ロープとして使っているのはクレモナロープ。海水に入れたら沈むようになっています。

まだまだロープはいろいろあるみたいですが、このようなロープを無償で提供してくれるうちの叔父さんはいつも私のことを応援してくれていて、 「新聞に出られるように頑張ってこいよ」と言ってくれます。その言葉は、心の中に秘めていますよ。

そうそう、アンナが言っていました。「ミユキの泳ぎは水の中でしっかりかいていない。回しているだけだ。肩が痛くなるよ」わかっているんだけど今だに 出来ない。だから遅いのか? いつも水曜日の朝練習の高橋コーチに一対一でクロールの基礎から教えて貰っているが、今だに出来ないんだ。

教えてもらうクロールで泳ぐのは難しい。普通、私の泳ぎを見た人は「肩が痛くならないか?」と聞かれるが、肩は痛くならない。ただし足を使うので足が痛くなる。 足を使わない練習はしているんだけど、う〜ん、キンは頭が悪いのか? 身につかないんだ。

ロープのダブルチェーンと舫い結びは完璧に覚えたけどね。これは指先を使うのでボケ防止にはもってこいじゃないかと思いました。うちの母親に教えなければ!

どうも私はやりだすと集中してしまい切りが付かず、何回も何回もロープで遊んでいたが、買い物に行かなくてはいけない。重い腰を上げ、散歩がてらに 1時間歩きました。そう、クルマが無いから何処に行くにも歩いて行動するからね。ドーバーに行く前に買ったニューバランスのシューズが喜んでくれていると 思います。日本にいたら、なかなか犬の散歩と仕事以外は歩かないもん。新しいシューズは好調に私の足を運んでくれています。

今日の晩御飯はお腹が空いてないけど、誰かさんがまたもや「お腹が空いた」と言うのでお好み焼きを作りました。具は豚肉、海老、キャベツ、ネギ、卵しか ありませんが、何とか美味しく出来たつもりです。何だか今日は一日が早く、先生と一緒にいたらデブになりそうでした。何ぃ〜!!もうデブになっているかぁ〜〜!!


■英国ドーバーからの便り(09/13/月/日本時間)

イギリスからトライアスロン・・・イギリスからドーバー海峡を泳いで横断し、フランスを自転車で横断。それから母国ドイツのハイデルベルグまで走って帰ったバサンティが、 先週無事に家まで到着したと連絡がありました。おめでとう!!


■英国ドーバーからの便り(09/13/月/日本時間)

まだ決定ではありませんが、キンちゃん、今夜(日曜)か明朝(月曜)に泳ぎます。今(日曜の朝)は天気が良いでますが、これからどうなるかわかりません。 今日の夕方(午後6時)にパイロットに電話して決まります。泳げるように祈って下さい。

ちなみに写真はドーバービーチの満潮と干潮の写真です。同じ向きで撮影していますが、電灯に注目していただければ、その干満の大きさがわかります。 昨日の干満の差は、約6mでした。


■英国ドーバーからの便り(09/10/金)

臨時ニュース!!昨日(9/9)、ドーバーの雰囲気のある写真を撮ろうと、ドーバーのビーチにある海峡横断泳のオブジェを撮りに行ったところ、デジカメを 落として壊しました。もう泣いています!これからはこのケータイカメラで代用しなければなりません。ショック! ショック! ショック!

ちょっとケータイカメラの容量を大きくしましたが、やはりケータイカメラはケータイカメラ。所詮デジカメには敵いません。トホホホホホ・・・。

ちなみにこの写真は昨日撮ろうとしたドーバーのビーチにある海峡横断泳のオブジェです。ハァ〜〜〜〜〜・・・。

本日(9/10)、日本人の御婦人リレーチーム、「織姫」がいらっしゃいました。監督は小川さん(ドーバー海峡横断泳ではかなり早くに ソロスイマーになっている)で、次の潮で泳ぐようです。


■英国ドーバーからの便り(09/09/木)

後残りドーバーにいられるのは一週間ですが、ドーバーで何が食べたいかと言うと、一番はサブウェイのサンドイッチ。次はマクドナルドのポテトと、 いつも行く八百屋さんの前で売っているホットドッグと、丸ごとチキンと、砂糖が付いている甘いぶどうパンと、ケンタッキーのフライドチキンかな?

欲を言えばラザニアとフィシュ&チップス。帰るまで食べられるかどうかわかりませんが、夢をみます。日本に戻ったらウナギかな? 家の冷凍庫に生があるが、どうなったか? 多分、そのままだと思う。ドーバーでは魚がなかなか手に入りにくい。高い。いつも行くスーパーにはサーモン ぐらいしかない。貝類は冷凍でも見当たらない。海老は高いけどあるよ。だから貝類かな?

日本に戻ればお彼岸で仕事は最盛期。のんびりする暇もなく時差ボケと戦いながら日々を過ごす自分が目に浮かぶ。稼がなくては! またドーバーに来られないもんね。仕事も頑張ります。

今思い出せば、ケータイが自由に使えなかった時分、6年前はB&Bに泊まっていました。部屋にあるのは電気ケトルとベッドとテレビだけ。 朝食が付いていたが、口に合わなく、仕方なしに食べていました。それでも3日でもう食べられなくなり、そこに座っているのも嫌で仕方がない毎日でした。 オーナーは気を使い、いろいろ皆さんとは違う物を出してくれましたが、どうも相性が悪かったみたいです。

昼食や夕食はレストランに行くと高くつくので、ケトルを使い、いろいろと調理をしたり、やはり生野菜を食べたり、テイクアウトの中華を 買ったりして B&Bで食べていましたが、一ヶ月の滞在でこんなやり方していては冷蔵庫もないし、とても大変で、いろんな情報を聴き入れて今の アパートに滞在するようになりました。周りのゲストハウスの方々とも顔なじみになり、特に今の大家さんより隣の大家さんの方が仲が良いですよ。 イチジクもくれるしね。

今日は朝から晴れ。気温18℃。また先生は洗濯している。「まとめてやりん!洗剤がもったいない」と、また怒っている。まあドーバーの天気はコロコロ変わる から仕方がないが。とにかく一回回すのに1時間かかるので、時間に余裕があれば良いが、無い時はイライラしてくる。

まあ洗濯任にして一人でビーチに行けば良い話なんだが、9時にはアンナと星さん待っているからね。まあ「待っている」と言っても先に泳いでいるよ。 スピードも全然違うしね。アンナは2時間半、私は2時間20分、星さんは念願の4時間。皆さん頑張っています。泳ぎ始めの海はフラットでしたが、 段々と風が強くなり、ラフになりました。ラフは得意な私だが、今はわざわざラフの中を泳ぎに行かないし、ラフでも力を抜いて泳いでいますよ。

今日の夕食は久しぶりに私の手料理でハウスにアンナと星さんを招きました。星さんはグリーンピース以外は何でも食べるらしいが、問題はスゥェーデン人の アンナ。ベジタリアンでイタリアン料理が良いみたいだが、魚、肉、卵、海老は食べないらしい。「パスタで良いか? ポテトが食べられる?」と聞き、 キン「ナポリタンで良いか? 」アンナ「アイ、ライク」キン「よし、簡単だ!」

日本人が食べる物は味付けも分かるけど、外人は主食から違うので難しいんだ。肉無しのナポリタンスパゲティとロールキャベツ、シチュー、生野菜、 ポテト、イチジクを用意しましたよ。シチューはアンナも喜んで食べていました。そう、ドイツのベジタリアン、マギーもシチューは「美味しい」って言って くれたからね。多分外人は食べられると思った。

星さんはアンナと英語で楽しそうに話している。こういう時に英語が話せる方が二人いると心強い。チャート(海図)を見せたり、ビデオ見たり、 練習内容を話したり、とにかく充実した日でしたよ。


■英国ドーバーからの便り(09/08/水)

今日は皆さんが言われた通り朝から雨でした。何だか眠たくて眠たくて、熟睡して起きたのが7時30分。泳ぐ気もなかったです。朝ご飯もお腹が空いていなかった けれど、残りのカレーと味噌汁を頂き、電話をしたりblogを書いたり、のんびり過ごしています。

先生は私がblogに書いた原稿の校正をしたり、blogに写真を付けたりでパソコンと戦っていますが、更新するのは大屋さんちの庭。つまり外なので、 雨の降っていないときに更新します。その間は下書きをパソコンに向かってパチパチしていますよ。

前も書いたかもしれませんが、私たちは半分地下に住んでおり、窓から人が歩いているのがわかります。ところが、ドーバーの方(?)は雨が降っても傘を 差さないので窓からの風景は、雨が降っているのか降ってないのかわかりません。だから、いつも外に出て確認しています。

窓から見える大きな木の小枝、葉っぱは揺れておらず、風がない模様です。そして11時ぐらいから小雨になったので散歩に出掛けました。もちろん私たち日本人は 傘を差して外に出ます。

雨が降っていても屋内で、パソコンでインターネットが繋げられる場所を探しました。まずは図書館。ワイファイが繋がっているか聴きに行きましたが、 駄目でした。パブのエイトベルに行けば繋がると言われましたが、パブには行きたくない私。「行きたくない」と先生に言いました。あそこはうるさいし、二人で 行けば20ポンドは出てしまうし、そこまでして更新しなくてもいいと思い、更新はあきらめました。

次はビーチに散歩。誰か泳いでいるか見に行きました。チェコの三人組が練習していましたよ。風がないのでフラットでしたし、暖かかったです。 次はビーチにいると、皆さんがよくトイレで使われるデパートらしき(田舎では、そう感じる)ところ(アウトレットの店が並んでいるところ)で散歩。

先生が行くのは嫌がるが、私は大好きな調理器具が売っているので見るだけで楽しい。そこで発見。今まで買った調理器具を立てかけ、出納する入れ物。 展示場所が高くて手が届かず、先生に取ってもらったけれど値段が分からず、定員に聞いたらディスプレイで、この店の一番奥にあると言われました。まあこの店で 私は常連で、親切に教えてくれましたよ。

また散歩がてらにゆっくり店の中を歩く。と、またもや食器類が売っているところに到着。先生が「これじゃないか?」と高い位置に置いてあるのに指を指す。 「そうそれそれ!」、「買わないからね」、「取って! 値段見るから」

仕方がなさそうに取る先生。「安いじゃん」と手から離さず持ち歩くキン。最後には渋々買って貰いました。こうなるのが目に見えているので先生は行きたくない のです。「ヤッター!」とルンルンで一時間歩き、ハウスに戻りましたが、二人ともお腹が空かず、雨も止んできたことだし、先生はblog更新しに行きました。

う〜ん、キンちゃんは昼ご飯が無しだから晩御飯の用意。今日は軽くザルうどん。こちらのネギは太くて短いです。まるでキンちゃんみたい。寸胴です。 違うのは色が白と黒だけ。ドーバーに来てから日焼け止めも塗っていないから、黒くなった模様。ネギをみじん切り、生姜をすって創味のつゆを用意すれば出来上がり。 と、昨日から下ごしらえしといたロールキャベツ。

この前、間違えてミンチ買い過ぎたから、これで作るの三回目。いろいろ工夫して作っているつもりで一日たった方が美味しいとか、煮込んだ方が美味しいとか、 調べたら書いてあったので時間かけました。今日はトロミをつけようとコーンスターチを使いますよ。後は生野菜です。晩ご飯の準備は出来たけど、まだ先生は戻らない からお風呂です。

借りているアパートにはバスタブがあるのです。あえていつも借りています。やはり日本人はバスタブがないとね。特にドーバーは寒いし、泳ぎ終わった後は 最高です。まあ気になるのは値段が高いことだけ。でもキッチンもトイレも応接間も冷蔵庫、電磁調理器、電子レンジ、トースター、電気ケトル、オーブン (使ったこと無いけど)、洗濯機、食器類、テレビ、いわゆる日本で言えばなんだったかな? 名前を忘れました。生活がすぐに出来るところを借りています。

スーパーから近いし、ビーチから近いのが何よりです。日本からシャンプー、リンス、トリートメントを、いつも利用する島坂町の「パーチ」という美容院件理容院 の方が、「ドーバーで使ってください」と渡してくれました。とても高価な物、有り難いです。ドーバーで売っているシャンプー、リンス、トリートメントは どうも私には合わないのでいつも持参しています。

お風呂から上がると先生も戻ってきたはいいが、まだお腹が空いていないと言う。昨日、アイリーンは21時30分マリーナ集合と言っていた。パイロットから 連絡あるのは遅くても6時間前。まだ15時である。再び散歩に出掛ける事にしました。まずは再びビーチに行き、先生が「ケータイを忘れた」と言うからハウスに取りに 戻り(パイロットから連絡があったらいかんからね)、再び散歩。ドーバーの街を左から右へと歩きました。

まあ時間はたっぷりあるから、日曜雑貨屋さんに入り、歯ブラシを買いましたよ。毎年買って旦那さんのお土産にしますが、こちらの歯ブラシ、値段が日本の 1.5〜2倍もする。高いこと高いこと。確かに日本円でいけば500円ぐらいだが、何故だか磨きやすいのだ。「3本買ったら2本分の値段」と書いてあったが、 それにしても高いよね。

次は“1ポンド均一”のお店屋さん。切りがいいように“1ポンド”、“2ポンド”、“3ポンド”と買いやすいようにしてあるみたい。何だか宅配もやっている ような感じ。ハムとベーコンを買いましたよ。ここでハムやベーコンなどの商品を買うのが一番安いです。

次は中国のお店屋さん。行くと買っちゃう可能性が私にはあるから行きたくなかったけれど、先生が「いこまい(行こう)」と言うから目の前なので行きました。 やはり目で見て商品が何であるか分かるから面白いです。新商品はないかと探しましたよ。

この前は生うどんが真空で売っていたからびっくり。今日は出前一丁のインスタントラーメン一つ、75円ぐらいかな? を買いました。 ここの店もそんなに買わないが、常連です。「明日は新商品が入るから出前一丁も安くなるよ」と教えてくれる。とても親切です。

何ていったって、ドーバーで仕事しているわけでもない。ただ泳ぐ日を待ち続ける私たちは、こういう散歩が気晴らしなのである。英語が話せるわけでもない。 みんなのコミュニケーションは、今はない。待ち続けるしかない。もう17時になってニールから連絡もないから、今日は泳がないと判断しハウスに戻ることにしました。

約1時間30分以上歩いたと思う。とても疲れ、お腹も大分空いてきました。早速うどんを茹でたり、コーンスターチをロールキャベツに入れたりで、 晩ご飯が食べられましたよ。天気予報を見ると明日は晴れが続く模様ですが、ドーバーの天気予報は、毎日変わりますから当てにできませんよ。


■英国ドーバーからの便り(09/07/火)

朝4時に目が覚め、朝から調理をしていました。そして家計簿を付けたり、朝食を食べたり、ビーチに行くまでの時間を有意義に過ごしました。 先生は洗濯をしたり、パソコンを持って大屋さんちに行ったり、慌ただしいです。今日もいつ降るか分からない雨。 洗濯とblog更新は晴れていないとね。

家計簿を付けていますが、飲ん兵衛な二人、アルコール代金がかなりの物です。まあ日本に住んでいても、私が旦那様と二人でいると、 二日でビール一ケース無くなるので飲み過ぎではないのですが・・・。

無駄遣いもしていません。いつも自炊していますし、日本から持ってきた調味料を使って工夫し、野菜も捨てることはしていません。 ただ、たまに中国のお店でインスタントラーメン買うぐらいかな? まだチキンの丸焼きも食べてないよ。もうお土産は買ったし、ボート代は 払ったし、家賃も取ってあるし、後一週間は余裕で生活出来ます。でも無駄遣いはしないけどね。

今日は9時にビーチへ行き、1時間40分泳ぎました。フラットだと思ったらかなり波があり、2時間泳ぐつもりが途中で止めました。 手がとても冷たかったです。17℃と言っていましたが、泳ぎ辛かったです。

ビーチに上がり、ジャンバーを着て震えていると、「サンシャイン、サンシャイン、ミユキもう一回泳ごう、ジャンバーを脱げ!」と、 アンナが半袖半ズボンの姿で話しかけてくる。

キン「やだ。ノーを日本語では“やだ”と言うんだよ」と言うと、アンナ「ヤダヤダ」と真似をしてくる。アンナ「今日、20時からナイトスイム をやろう」と誘ってくる。キン「やだ、寒い。見ているだけでいい。」アンナ「19時でもいいよ」キン「来るだけ来る」と言っておいた。 アンナ「雨が降ったら来ないよ」と「明日は3時間泳ぐよ」キン「わかった」こんなやり取りでアンナは非常に私を誘ってくる。 キン「私は遅いスイマーなんだから」アンナ「大丈夫、横で泳ぐ」とも言う。

38歳なんだがパワーが違う。次の14日から始まる潮で泳ぐアンナ。ごめんね。今の私は泳いだ後と、泳ぐ前で調整をしているんだ。 ビーチに座っているだけで温かい。一時間ぐらいでやっと身体が温まったかな? 星さんは3時間泳いでとても寒そうでした。

のんびりとハウスに戻り、腹ぺこの私たちは直ぐに昼ご飯。昨日の安売りで買ったポークのステーキを焼いて、カレーを食べて、 ゆっくりしていると、バリーが来てバリー「ボウリングをやりに行って、家でディナーだ!」と呼びに来てくれ、私たちは早速出掛けました。 だからアンナとのナイトスイムは無くなりましたよ。

初めてやるボウリングはなかなか上手くできませんでしたが、最後の方は的に当たりました。これはリラックスして力加減が難しいです。 日本でいうゲートボールみたいなものですが、ここも老人ばかりでした。皆さんとても上手かったです。

館内には着替え室、会議室、武道館、ダンス場、ジム、レストランなど。裏庭にはウサギが飛び跳ねており、綺麗な所でしたよ。 一時間ぐらい遊んだでしようか? それでも汗だくになりましたよ。

それからはバリーの家でディナーです。ガーデンでゆっくりビールを飲み、料理が出来た頃にハウスでアイリーンの手料理のイギリス料理を 頂きました。芋系の調理が多いし、イギリスは羊がおおいせいか、ラム肉の足がオーブンで焼いてありました。

最後はバニラのアイスクリームにイチゴを乗して、生クリームを乗して、練乳をかけたデザートです。初めて食べましたが、 「こういう食べ方もあるんだなぁ〜」と二杯も頂き、思い掛けない誘いに一日が充実していました。

と、その時にニールから電話が入り、アイリーンにオブザーバーの仕事が。水曜日、夜21時30分マリーナだそうです。泳者はリレーチームか ミユキかわからないそうです。フリーダが言っていたそうだ。「ミユキは天候がいい日に泳がす」と。こんな話しを聞けば、もう泳ぐモードに 入ってきている私でした。

周りの皆さんもなんだか慌ただしくなってきている模様でしたよ。帰りはアイリーンが送ってくれて、ハウスに戻ればバタンキューでした。


■英国ドーバーからの便り(09/06/月)

天気予報では「午後の15時辺りから雨が降り出す」と言う。今週は雨マークが多い。貯まっている洗濯をしなければいけないが、洗濯は先生の係。 朝6時に起きたのだから、起きたら直ぐに洗濯すれば良いのに、先にシャワーを浴びている。

キン「何でシャワーを先に浴びるの? シャワーを浴びている間に洗濯機を回せば時間が省けるでしょ!」先生「今着ていた物も洗いたかったから」 キン「今日は何回やるの?」先生「二回」キン「そうでしょう。二回やるなら始めの一回は出来たはず! 頭使いな!」と、 9時にビーチで約束しているアンナ。私は慌てていました。先生「だって寝ていたから起こしたらいかんと思って」キン「シャワーの音も洗濯の音もうる さいから一緒だよ」と、えばりくさっている。

朝ご飯スープに残りのご飯を入れて頂き、洗濯はまだ終わらず先にビーチに行きました。途中でアンナに会い、「凄く強い風と荒波に気をつけて 泳ごう」と言いました。そうそう、日本から見えている星さんは既にビーチにおり、「泳ごうか? 止めようか?」と悩んでいた様子。

キン「50何歳か忘れたけど、今日という日はもう無いんだから、早く泳ぐよ。一時間だけでいいんだから。風が強くて寒いけど海に入るまで。 入ってしまえば大丈夫だから。」と強気に言う私。

10日に日本に戻ってしまう星さん。「また、来年泳げばいい」と言う星さん。やっと重い腰を上げ、「20分泳ぐよ」と言われた。

11時からマッサージの予約をしている私は早々とアンナと一緒に泳ぎ出しました。肩を痛めないように、私はゆっくりです。 調度一時間泳ぎました。練習の終わったアンナと私たち、星さんは、各々がドーバーの街へ消えて行きましたよ。途中でルイスに会い、 アンナはマッサージの予約をしていました。

ハウスに戻り、シャワーを浴び、マッサージを受けに。とても気持ちが良く、かなり疲れも取れていると言われました。

次は雨が降る前に散歩がてらにお買い物。この前行った中国のお店屋さん。かっぱエビセンとスパイシーなインスタントラーメンを買い、 「いつからやっているか?」と聞いたら二月からだそうだ。7ヶ月間の契約だから、9月いっぱいには店を閉めるのか?やはり来年はないかもしれない。

見ているだけで面白いこのお店屋さん。今日はうどんが売っているのを発見しましたよ。次は八百屋さん。ここは卵が安い。いつも12個買って 99ペンス(130円ぐらい)。キャベツ、レタス、セロリ、トマトを買いました。次はお肉屋さん、豚肉を買いました。 次はスーパー。 ビールと水、玉葱、ティッシュを買いました。おかげで帰りの荷物は両手で塞がれていましたよ。

昼ご飯は残りのカレーを工夫して、またもやカレーは作っておいて、椎茸を水で戻しておいたので、味噌汁を作りました。ところで私は 愛知県岡崎市の出身。八丁に住んでいる渥美屋さん(実は親戚で、網やらロープやらいろいろなものを作って売っています)のおじさんが、ドーバーに 行く前に八丁味噌をくれました。それを持参してきたので、八丁味噌の味噌汁です。

メインはラザニア。先生がニールの船で食べて美味しかったから食べたいと言うので、電子レンジで温めて食べられるのを用意しましたが、 美味しかったですよ。ロマーナに行くとラザニアも一皿7ポンドもするから、高くて誘われた時ぐらいしか行けられない。でもスーパーで売っている のも美味しいから問題ないよ。

また、名前は何だったかな? あそこのサンドも食べたいけど、買っている人を横目で見て「♪食べたいけど食べられない。高いしお金がないよ。 長いのと短いのがあるけれど、お金がない。誰かおごってくれないか!♪」と、いつも自分の作詩作曲による歌でつぶやいている。

まあそのうちに食べられるだろうけど、岡崎では見たことがない。サイパンで一回だけ食べたことがあるんだよ。


■英国ドーバーからの便り(09/05/日)

ビールが利いている。まだ起きたくないが、起きなければ・・・。「ビーチに8時までに行かなくては」と、眠たい目を擦りながら ビーチへと向かう。朝ご飯はもう食べているので水着を着るだけである。

8時ピッタリに行ったものの、既にバリーのクルマから荷物は降ろされていた。そこでフリーダのクルマから荷物を降ろすのを手伝う私でした。 ローラが来るのを私は待っており、彼女は“勇気の出る手紙”を私にくれました。「用事がある」と言って直ぐに帰ってしまいましたが、とても 嬉しかったです。

シートを敷き、9時になるのを待とうとすると、フリーダが「ミユキ、風が強いから岸沿いを今日はゆっくりリラックス、ストレッチ気分で 一時間泳ぎなさい。肩を痛めないようにね。」と指示されました。

最近、私は泳いでいても、皆が私を知っているからチェックをされなくなった。ナンバリングも何時間泳ぐ記録すらない。だから、 私は手の甲に、「フリーダとアイリーンの名前を書いてくれ」と頼んだ。何か皆と同じようなことが、私もしたかったのである。これからは マジックを持参して名前を書いて貰おうと思った。

とにかくゆっくり一時間泳ぎ、リラックスしました。すると先生が「クリフから手紙を貰ったよ」と。日本語(ローマ字)と英語でわかりやすく 書かれた文章をもらいました。とても感動し、「頑張らねば!」と勇気をもらいました。

今日は泳ぐ人が少なく、ビーチの昼ご飯は11時過ぎから皆さん食べており、私はお腹が空き、「早く先生来ないかな?」とビーチで待つのである。 先生は上がってくる泳者にサンダルを渡していたのである。

そうそう、昨日、久しぶりに土曜日の市場で買い物をしたんだ。それは、ピザのパンですが、夜に食べようと思ったものの食べられなく、 昼ご飯に持って行きました。

それをパクつきましたが、種類が違うのを二つ買って「お互いにかいこして食べよまい(取り替えっこして食べよう)」って言ったのは良い けれど、まだ私が三分の一食べただけで「かいこして(取り替えて)」って先生が言うから、渋々交換しました。先生がくれたピザは三分の一。 どうみても私が食べる量が少ない。

ピザを食べてから、「先生、泳者が来たよ。早くサンダル持っていきん」と私が言い、先生が持っていたピザを貰い食べました。 ウシシシシシシシ・・・、ああ美味しかったなぁ〜。

私たちには、次に泳ぐためのグリース、ラノリンがまだ足りません。ラノリンとワセリンを混ぜれば良いのですが、バリーに少しワセリンを分けて くれるように頼みました。ワセリンをコップに入れようとしたら、フリーダが「何をするんだ?」と聞くので説明すると、新しいワセリンとラノリンを くれました。こんな有り難い話はないです。

エマは私の泳ぎを一部始終見ているので、私たちが欲しがっているのを知っています。その状況をフリーダに話した模様です。皆さん優しい方 ばかりです。本当につくづく思いました。グリースは少し余分に持って来た方が良いと。スイミングキャップ、耳栓、スイミングゴーグルは余分に 持っているんだけど、良い勉強になりました。

バサンティのサポートをしていたアンナは今日は5時間泳いでいた。それも自分で栄養補給持参です。最近仲が良いです。ずっと荷物見ていたし、 サンダルも渡します。写真も一緒に撮りました。今日は皆さん暇なのか、次から次へとパイロットが現れ、スイマーの人数が少ないビ ーチも賑やかでした。

終わるのも早く、アンナはパソコンをやりに図書館に行き、私たちは少し買い物してハウスに戻りました。

晩ご飯はディリーのカレーです。先生が東京のアメ横のカレー屋さんでスープだけ買って持ってきました。カシミールカレーはとても辛いんですが、 辛口大好きな私たちは平気です。

チキンの腿肉を焼いてジャガ芋を茹でて、ルーを入れるだけで簡単ですよ。久しぶりに「お米を食べた」って感じです。そう、またもや残り物の 野菜でスープも作り出しました。今回はレタスとマシュルームとコーンと生姜を入れ、落とし卵を溶き入れて片栗粉でトロミをつけましたよ。 美味しかった。何だか無性にお腹が空いていたんだけど、これで落ち着くと思います。


■英国ドーバーからの便り(09/04/土)

朝8時に目が覚めたか? 今からビーチに行けばビーチ練習には間に合うが、後片付けがたくさんあり、それを終えてからにした。 もちろん私のお腹は空いている。先生がお弁当に持っていったサンドイッチとお握りが手付かずだったので、それを頂いた。

次の再チャレンジする気が私には全くなく、残った遠泳用品は「バリーの家においとこまい(置いておこう)」と先生に話した。 自信喪失。もう泳げない。泳ぐ気がない自分しかいない。

ショックでショックで仕方がない私。自分が悪いのは分かっているが、がっかりが先に出て下を向きながらビーチへ向かった。いつものように 賑やかなビーチ。笑顔のミッシェルの顔が見えた瞬間、どっと涙が出てきて思いっ切り泣きました。ビーチに誰が居ようと構わない。ビーチ中に 私の泣き声が・・・。するとフリーダが近寄って来て慰めてくれました。

「泣いたら駄目だ、笑顔だ。ほら! ミユキが悲しむとニールも悲しむんだよ。潮が悪かったんだ。いつも12時間で泳ぐポールも18時間も かかったんだ。昨日はまれにもない潮が途中で止まってしまったんだ。よく泳いだよ」と。

「さあ、笑うんだ」と言われても、直ぐに笑えるわけではない。みんなが慰めてくれるが、寝不足もあるし、ショックで私はビーチシートに 横になり、ハンカチで眩しい日を隠しながら泣いていた。

するとローラが来て、「私も、脚、肩、お尻が痙攣して2時間30分で止めたことがある。その時は三週間も泣き続けたよ。ミユキは何回も たくさん泳いでいる凄いチャネルスイマーだよ。さあ、泣いたら駄目だ。笑顔で。ハンカチなんていらないよ。」と励ましてくれた。

それからは何人かの人が励ましてくれる。フリーダが私達の泳いだチャートを持って来て、昨日のコースを説明してくれる。フリーダ 「アリソンが3-wayを泳いだ同じコースで7時間は順調に進んだんだよ。でも、その反転がなかったんだ。今までに稀にない出来事が起こったんだ。 昨日は難しい潮だったんだよ。」と説明してくれた。フリーダ「泣いていたらニールも悲しむ。さあ顔を上げて笑いなさい」と優しく 慰めてくれた。

悪いのは私なのに、皆はとても優しいんだ。少し落ち着いてからビーチでの私の仕事、スイミングキャップ拭きが始まる。“ボー”としていても 始まらない。「何かやらねば」と、いろんなことを手伝う。

テレビの取材(アメリカのドキュメンタリー番組)、インタビューもありました。そこでフリーダに「オシッコが一回も出なかった」と 私が話しました。さらに「私のオシッコは何処に行ったんだ?」と私が言うと(ちなみに、オシッコは、英語で“ピー(pee)”と言うらしい。 私は“Where pee?”と言った),

フリーダは「エクスキューズミー ピー」と言ったのには、大笑い。フリーダ「ミユキ、ちゃんと飲んでいたか? いつもは出るのか?」 キン「ちゃんと栄養補給飲んでいるし、いつもは40分に一回は出ているよ。」おかしいなぁ〜と言う顔つきで、上がって来るスイマーに 「オシッコは出たか?」と聞いている。あれだけ飲んで、飲んだものが何処に行ったかは私にもわからない。

だんだんビーチ練習も終わりに近づくとニールが現れ、チャート(海図)を開きながら私を慰めてくれる。ニール「アリソン(ニールの姉、 フリーダの娘、「アリソン・ストリーター」は世界最多ドーバー海峡完泳者。43回泳いで横断している。)でも泳げないぐらい難しい潮だった」と。

本当かどうか私には分からないが、皆に心配かけて申し訳ないと思った。フリーダは何回も「次泳ぐのか? このまま家に帰るのか?」と言う。 自信がない私。いろいろ考える。本当に本当に自信がない私。先生は「プラス思考でいかないかん」と言うが、なかなかなれない自分。 「もし、また失敗したら」と考えてしまう。

なかなかプラス思考になれない。そう、前に泳いで肩が痛くなった時に針を打ちに行ったことがある。その先生はスポーツの針を専門に やっている有名な先生だが、「また次にロングを泳いで肩が痛くなるのが怖い」と言ったら「スポーツ選手は、いつも前向きだよ」と言われたことを 思い出す。

ニールにも言われた。「マイナスに考えたらいけない。プラスに考えなさい」と。まだ心の整理は出来ていないが、泳ぐチャンスを与えてくれた 以上、こんな素晴らしいことはないと、私は次に泳ぐ決意をしました。ありがとう、周りの皆さん、ご心配おかけいたしました。また、 チャレンジします。

チャレンジした次の日でも無性にお腹が空いている。晩ご飯は骨着きチキンを焼いて、ミンチが残っていたのでロールキャベツにして残り物の 野菜で煮て食べました。だいたい、生野菜は毎日食べています。ビールのつまみにもなるし、大好きです。毎日トマト、セロリ、 レタスはかかしません。

身体が不規則になっています。疲れと寝不足で飲んで食べてバタンキュー、18時には寝り、夜中の2時に目が覚め、またビールを飲んで残り物 食べて、「これは朝ご飯だ」と言い聞かせ、また寝ました。本当に泳いだ後はお腹が空きます。


■英国ドーバーからの便り(09/03/金)

朝2時半に起きると先生から「3時にニールが迎えに来る」と言われ、準備をしました。まあ、準備といっても水着を着て日焼け止め塗るぐらいです。 パイロット直々にお迎えとはビックリしましたよ。サブパイロット(クルー)は毎年一緒の方で、オブザーバーは(ビッグ)エマでしたよ。 後もうひとりは新人の方で、エマが教えていましたね。

ボートに乗るや否や直ぐに出航し、シェークスピアビーチへ。慣れているので準備も早く、直ぐに泳ぎ出しましたが、30分ぐらい泳いでプーと フォーンが鳴り、栄養補給かと思えば「上がりなさい」という指示。「何か怒られるのかしら」と私が思ったら、「波が2m以上もあるからもう 少し天候を見て12時間後に再スタートする」と言われ、自宅待機です。

ラノリンで身体はベタベタ、検査着(泳ぎ終わったあとに、脂除けに着る)は一枚減る。ちゃっと(サッと)シャワー浴びました。余りぐっすりと 寝られていなかったので、またもやニールカら電話が掛かってくるのを待ちながら寝ました。

この間、先生はチャネルスイムを終えたニックとジェムにグリースを貰いに行ってくれました。そう、前にも書いたが、お人柄もいいところで、 自分に塗るラノリンが少し足り無くなっている。ところがもらってきたそのグリースはわけの分からない品物。まあグリースはグリースなんだが ラノリンではない。

9時頃に電話が入り、「10時30分にエマが迎えに行くから用意して欲しい」と。「12時間後じゃないのか?」と思うが、パイロットの判断なので 仕方がない。また新しい水着にラノリンが着くと嫌だから、再び同じ水着、同じ検査着、同じ耳栓をして、同じスイムキャップを被り、同じ スイミングゴーグルはめて、帰ってきた同じ格好でハウスを出ました。

マリーナに着き、皆で写真を撮る暇も無く直ぐにシェークスピアビーチへ。昼間のボートの運転か?夜間より早く着いた感じがする。 先生は貰ったグリースを私の身体に塗ってくれたが、私としては、いつもと一緒のラノリンを塗って欲しかった。だが先生の塗られるままに しておいた。

いつもならシェークスピアビーチに着く前に準備は完了しているのに、この日は時間外に着いたので、ちゃっと(ちょっと)遅れてしまったのが 悔しいな!それにシェークスピアビーチでも、いつものスタート地点より沖から見てかなり右側、防波堤側でした。波もないぐらいで朝とはかなり 違う環境でしたよ。

普通、防波堤側は波が防波堤とぶつかって三角波が出やすく泳ぎにくいのだが、問題なしでした。今までのイメージから“シェークスピア ビーチを出る時は波が荒い”と感覚的に覚えています。

午前10時57分、シェークスピアビーチをスタートしました。始めはボートの右側を泳ぎ、問題なく泳いでいましたが、私の泳ぎの弱点は まっすぐ泳いでいるつもりが直ぐに左に行ってしまい、ボートと離れてしまうことです。まあその時はなるべくボートの先端を見ています。

栄養補給も問題なくやり続けています。10秒以内に終わるのでオブザーバーたちは“目が点”になったようです。「あっ?」、「はっ?」と いう感じを受けたようですよ。エマは動画でそれを撮っていたらしいですが、それは訓練の賜物です。

ニック(イギリス人)と一緒に日本の淡島〜大瀬崎間の練習している時も、栄養補給の仕方を湘南の主さんと一緒に教えましたが、 ニックが泳いで三回目の津軽の荒波で泳いだ時に、「この荒波でやっと水中で飲む意味が分かった」と言っていました。ニックは栄養補給に 大分慣れてきたが、まだ水中で飲めません。やはりいろんな波での経験が必要かもしれない。それで自分で工夫するのである。

頭のコントロールも問題ない。風下に私を泳がせようと、ボートは私の左に着いた。私としては左側に着いてくれたは方が泳ぎやすいが、 運転席から見にくいらしい。先生が私のいる方向に手を伸ばし、指示しているのがわかる。

泳いでいるうちにだんだん左の脇が擦れて痛くなってきた。やはりあのもらったグリースでは効き目が足りない。「先生は何でラノリンを 塗ってくれなかったのか」、と怒れてくる。

先生に「脇が擦れて痛い」と告げる。するとラノリンの容器そのものにロープが括られて手袋と一緒に投げ出された。「自分でラノリンの蓋を 開けて手袋をして塗るのか!」と、また怒れてきた。

手袋がなかなかはめられず、やっとはめられたと思ったら、今度は蓋が開かない。「蓋を緩めて渡してくれるのならまだわかるが、ちっとも 気が利かない先生だ!」と思い、手袋を海中にポイッと捨て、ラノリンの容器も放り投げて泳ぎ出した。そして「今度はどんなやり方でやって くるかな?」と思いながら泳ぎ続けていた。

すると今度は手袋にラノリンがついた状態でタッパーに入り、そのまま渡された。「なるほど、これなら塗れるわ」と、両脇と首にラノリン を塗り、手袋はタッパーに入れて返した。これでやれやれだが、ラノリンは人にあげるものではないと反省した。自分がこんな苦労をしなければ ならないから!

いつもならイギリスとフランスを繋ぐ船を見かけるが、この日は初めに見たぐらいでちっとも見かけない。他のボートも見かけないが、 暗くなってから一挺の船が近づくのがわかる。それは泳ぎ終わったボートが応援しに来てくれたのだ。愛想よく私は手を振っておいた。

夜間泳は船が見にくいのでぶつからずに泳ぐのが大変だし、パイロットからも私が頭に付けている光だけを頼りに操船している。 「出来るだけ船から離れて欲しい」と言われたが、私としては難しい。離れては戻ると船にぶつかりそうになり、また離れたりの 繰り返しが始まった。

何だが船からはガーリックのいい臭いが漂ってきた。「晩御飯の時間か?」

今回の栄養補給で私はお腹が膨れるということがなかった。いつもならお腹が膨れ、40分ごとにオシッコが出るのに今回は一回も出ない。 かなり前だが、一回も出ない時があったけどね。「どうしたんだろう?」

快調に泳いでいたものの、練習不足で今回は1-wayすら泳げずフイニッシュを告げました。頭のコントロールが崩れてしまったのです。 これは“練習不足”としか言いようがないです。

船に上がり、寒さと脚の痛みで船内は私のうめき声と船の音が一体になっていました。でも知らないうちに寝てしまい、気が付いたら港に 着いていました。

とてもショックで、ニールに「また、泳ぐか?」と聞かれましたが、私としては余りにものショックで言葉が出ず、先生が 「かなり落ち込んでいるから」と、ニールに言ってくれました。ニール「分かった。また電話して」と言われた。いつもなら即答で「泳ぐ!」と 返事を返しますが、この日だけは言えませんでした。

ハウスまではエマが送ってくれ、「フリーダが“明日はビーチに来るように”と言っている」とエマに言われました。先生は「やれやれ、 お説教を受けるのか・・・」とぼやきました。ボート代をフリーダに払わなくてはならなかったので、ビーチには行かないかんかったけど、 呼び出しはあまり歓迎できません。

ハウスに戻ってからはシャワーを浴び、めちゃくちゃお腹が空いていたのでガッツキました。良かったです。前日の残り物があって。 いつもの海練習(淡島〜大瀬崎)なら菊地さんのお母さんが用意してくれているから本当に助かります。そして、この日はぐっすり寝ました。


■英国ドーバーからの便り(09/02/木)

朝、洗濯をしてから10時にビーチへ。ニックが皆から「ウエルダン」と呼ばれていた。私は一時間泳ぐとニックが私を待っていて、 スイミングキャップをくれました。金曜日に帰るみたいです。

ビーチではチャネル(ドーバー海峡)を泳げた人が次から次へと現れ、盛り上がっていました。それからドーバーの街を歩くとメキシコ人が。 低体温症のため途中で止めたらしい。「この人なら泳げるんじゃないかな?」と思っていたのに、ゴリラのようなマッチョは駄目でした。 ドーバーのビーチはこんな“泳げた人”、“泳げなかった人”の明暗がハッキリ現れます。

次の朝3時30分にタクシーが迎えに来るので私は昼から寝て、4時にマッサージ。そして夕飯は中華の食べ放題に行き、腹ぎし(お腹いっぱい) 食べました。これといって美味しくはなかったです。去年の方が美味しく感じました。そして、栄養補給作成は先生に任せて寝ました。


■英国ドーバーからの便り(09/01/水)

石井コーチはニックのサポートで朝00時40分にハウスを後にした。のんびり私は7時に起き、昨日の残り物を食べました。やはり一人は淋しい。 ビーチに行けば誰かかんかいるので、9時30分にはハウスを出た。

今日の私はホリデーである。ジェム、バサンティの荷物番をしながらメールを打つことにする。だがさすがに今日は皆さん30分から1時間しか 泳がない。見たことない人も今日は現れている。「日本に六年間住んでいた」という方も現れ、「為せばなる」とか面白いこと喋っていたよ。

昼ぐらいまでバサンティと買い物したりしてずっと一緒におり、バサンティはバスでハウスまで帰って行きましたよ。彼女はドーバーと フォルクストンの中間にあるトレーラーハウスに一人で滞在している。

またもや一人ぼっちになった私は、今度は自分の買い物に専念する。冷蔵庫にはお肉が少ないのでお肉屋さんに行きましたが、今日は何と 10%オフで、安いのである。どうもいけない、“安い”と聞くと買いたくなり、ビーフのミンチ400グラムとポークの細切れ400グラムと、チキンの 細切れが売ってなかったので、チキンの足を買いました。 「初めて一人でお肉を買ったが、出来るじゃん!」と、子供のお使いのように喜んだ。

後は鬼がいないうちにお土産を買わなくては。ドーバーのインフォメーションでキーホルダーを買いました。本当は“チャネルスイミング”と 書いてあるスイミングキャップも手に入れたかったが、ドーバーを泳ぐ方はもうシーズンオフで、全部売れて在庫がないと言われた。ショックだが 仕方がない。

そして、私の昼ご飯は生野菜とフライドポテト。「何か物足りない」とさっき買ってきたポークで唐揚げでもしようと粉をとぎ、 「さあ」と思ったら、ポークのはずがチキンのミンチとビーフのミンチの二袋。ポークの細切れがない!!

「間違えて英語を喋ったのか? 唐揚げの粉も用意したのに・・・。仕方がない。玉葱でも入れて天ぷらにするか!」と天ぷらに使いました。 朝用意していたハンバーグのミンチが足りなかったので買ってきたビーフミンチを混ぜ、調度よい加減になりました。

それでも「こんなにもいっぱいのミンチ何に使おう?」と辞書で調べまくり、夜はロールキャベツを作ることにしました。残りのハム、 ソーセージ、マシュルーム、を入れてコンソメで味付け。簡単簡単。日本から持参した爪楊枝が役に立ちましたよ。これで先生がいつ帰ってきても 大丈夫。

やはり一人ぼっちはつまらない。まだ欲しかったオタマを買い、ビーチで寝転がるが、風が強くて寒い。1時間でひなたぼっこ終了。 先生とはケータイの電波が繋がらないから連絡が取れないし、ハーバーまで散歩がてら見に行くとバリーがおり、「まだ来ないか?」と聞くと 「そうだ」と言う。バリーの奥さんのアイリーンもオブザーバーで船に乗っているらしい。仕方がないから帰ってシャワーを浴び、 テレビの料理番組を見て待っていました。

ようやく先生が帰ってきたのは19時。「20時からチャーチルハウスでピザを食べるよ」と一緒に出掛けました。

誰も皆疲れきった様子は同じです。でもその表情は“成し遂げた”満足感に満ちていました。ニックは14時間53分で1-wayを成功させたのです。 それをピザで御祝いです。ニックの完泳に私は嬉しくて嬉しくて涙を流しながら抱ききました。

キン「ウエルダン、アイム ベリー ハッピー!」ニック「次はミユキの番だ。2-way頑張って!」こんなに嬉しい日はなかった。そして、 先生のサポートが凄く評判が良いと聞いて嬉しかったです。

ピザは前から食べたかったが、高いので我慢していて、ピザ屋さんの前を通る度に「♪私はピザが食べたいけど〜、お金がないし高いんだ♪」と、 自分で作曲作詞して歌いながら歩いているんだ。その念願がかなったピザは美味しく4枚も頂いた。金曜日に泳ぐためには、食べなきゃね! 遠慮がない私でした。


■英国ドーバーからの便り(08/31/火)

今日も朝から晴れているが、気温は17℃と寒いです。洗濯を二回して10時にローラとバサンティとビーチで約束しているから出掛けましたよ。

もう一番予約のエスコートボートは出たらしい。メキシコのリレーチームがビーチにいないからだ。もう一人、ドイツ人がダブル(2-way)を 狙って泳いでいるらしい。ニール(パイロット)の一番予約のニックは「水曜日の朝2時か3時」と言われている。石井コーチは「船に乗って欲しい」 と頼まれたらしい。

ニックと同じ船の私は「金曜日」と言われている。そうビーチでは泳ぐ人が集まり、誰の船で、何番予約で、いつ泳ぐかの話題でで盛り上がって いるが、英語があまり分からない私は、新しい情報収集は先生に任せ。ビーチの友達アリとアリの犬ブルーと遊んでいた。

アリはグリーンが好きなので、「犬の名前はグリーンか?」と冗談を言いながらアリの作ったコーヒーを頂いたよ。日本語の「おいしい」も 教えてあげました。バサンティは「甘い物を食べて10kg太らした」と言ったが、なるほど泳いだ後は毎回もおやつを食べたりドーナツ食べたり していて、必ず私にもくれる。

どちらかと言えば私は間食をしない主義だが、くれる物は必ず食べ、どんな味がするかを研究している。だからといって、いつももらいっぱなしは いけないから、今日は卵サンドイッチをあげといた。バサンティはベジタリアンでお肉は駄目らしい。だからハムも食べない。お肉を食べないで よく10kgも太ったもんだ。私たち、仲が良いです。

今日のお昼ご飯は残り物。作ったものはうどんかな? でもちょっと汁がから過ぎた。つゆを入れ過ぎたのである。

石井コーチはblog更新にパソコンと戦い始めました。するとニックが「晩御飯は魚料理でも食べにいこまい(行こう)」と誘ってくれたが、 夕方18時30分に“ここじゃないか”という場所に行ったが全然違う。レストランの名前を先生は忘れているらしい。1時間歩いたが、ちっとも 分からずハウスに戻りビール飲んでニックが戻ってくるの待ったよ。

12時40分、ハウスの裏のカーパーク(駐車場)に集合らしい。明日、先生はニックのサポートをするためにニールの船に乗る。 ニック、グッドラック!!


■英国ドーバーからの便り(08/30/月)

今日はよく分からないが、こちら(イギリス)はホリデー(祝日)らしい。みんなは「ビーチに来る」とは言っていたが、恒例の練習があるのか どうかは分からない。ただやっと晴れ間が見えるので、「チャンス」と思って洗濯を二回した。それからビーチに行ったので、到着は9時を 回っていた。

「何をしていたんだ、寝ていたのか?」と言われても、「ランドリー」、「ウオッシング」と言うしかない。慌てて着替え、 ジェムと一緒だったので泳ぎ出す。ジェムは結構ご年配の方だが一緒ぐらいのペースで楽しく泳げる。時には、張り合いながら泳ぐ時もある。

たまたまローラに会い、「一緒に泳ごまい(泳ごう)」と誘われたので泳ぐが、ローラが速いこと、速いこと。50分間インターバルをやった 気分でした。今日は2時間スイムだが、中味は濃い練習で良かったです。

バサンティは3時間スイム。彼女の練習が終わって海から出て来るのを待ち、雑談。そうそう、アメリカでドーバー泳のドキュメンタリー番組を 作るらしく、担当者の若い女性から取材があり、インタビューされました。そして、「ミユキが泳ぐ予定は金曜日だ」とフリーダから耳元で囁かれ、 「応援しているよ」と言われましたよ。


■英国ドーバーからの便り(08/29/日)

今朝の朝食は昨日用意しておいたおにぎりとキャベツのスープでした。いつものように一番入りでビーチに行くと、ロスも早くからビーチに現れ 「ミユキ、一緒に泳いでいきん」と言われ、9時20分から泳ぎ出しました。その代わり「11時から栄養補給だから、3時間泳いでから栄養補給だ」 と言われました。まあ仕方がない。その分、早く終わるから良いのだ。

3時間立って戻るとブライアンが「ミユキGO! GO!」と叫んでいます。声が馬鹿デカイんだ。恥ずかしいけど「パスタパワー」と叫んでおきました。 後一時間。またもや泳いでいたら、バサンティとすれ違い、一緒に泳いだが、かなり速くなったよ。ついて行くのが必死でした。バサンティは 「3時間泳ぐ」と言っていましたが、今日は何故だかライフボート(沿岸警備隊)のボートがうろうろしているから、バサンティは“後30分”という ところで上がらされてしまいました。

ところで昨日帰り際、ブライアンは「また明日」と言った。「ん? 明日あなたは泳ぐんだから、会えないでしょう?」と言うと、風が強くて 船が出ないらしい。先ほどまで、ルンルン気分で盛り上がっていたのに可愛いそうだった。仕方がない。先生もブライアンのサポートをするために いろいろ用意して、私も先生のためにおにぎりも作って用意した。だけどまあドーバーってこんなものだ。

ハウスに戻ったのが15時。一時間散歩をして、今日もブライアンたちとDinnerを一緒に食べる約束をしていたので、私は寿司太郎で寿司飯を作り、 海苔で巻いてチャーチルハウスへ持って行きました。後、ポテトサラダを持って行きましたよ。

今日はニックのご両親が見えたみたいで、パーティでした。ステーキもたくさん食べたし、パスタ、サラダなど腹ぎし(お腹いっぱい) 食べました。寿司飯は大好評でしたよ。ポテトサラダは今一。よくわからないけど、やはりアメリカ人は食べる物が少し違うみたいです。 パンとバターも毎回出ていますよ。総勢15人ぐらいの再会&お別れパーティでした。


■英国ドーバーからの便り(08/28/土)

土曜日は毎週の如く忙しい! 朝5時半に起きて卵、ハム入りのサンドイッチを作り、7時30分にはハウスを出てビーチに向かう。道の途中で 朝市がやっていて、行って買い物したいけど「ボランティアをしなければ」とビーチへ急ぐ。ビーチにいるのが私は一番が良いのである。

ところで練習が始まるのに先週一緒に泳いだマイケルがビーチで見当たらず、仕方なく一人で4時間泳いだ。するとブライアンが11時ぐらいから ビーチの水際でチャプチャプと遊んでいて、「ミユキ〜」と声をかけてきた。

アメリカ人はマイペースでイギリス人のように「毎週末にみんなで練習する」といったことが苦手なようだ。週末だろうがいつものように 10時過ぎに来て数時間泳ぐと帰ってしまう。ブライアンも普通のアメリカ人同様に、自分の練習が終わるとビーチ際でシンクロナイズドスイミングを やったり、口から海水を“ピューッ”と出して遊んだりしている。

8月の終わりから9月はビーチで練習するスイマーも少ないみたいだ。泳ぎ終わってからのスイミングキャップの後片付けも直ぐに終わってしまう。

それでも28日にバサンティがドイツから戻って来た。彼女は二時半ぐらいにビーチに現れ、「2時間泳ぐ」と言っていたが、1時間で戻ってきた。 やはり到着直後で疲れているのだろう。

私たちはだいたい最後までビーチにいるが、茶色のかばんが一つ置き去りに。スイマーはもう誰もいないし、誰のかわからないのでそのまま残し 歩いていたら、フリーダが歩いて来て「茶色のかばんがなかったか?」と聞く。それはアイリーンの忘れ物だったらしい。

そんなビーチでの一日が終わり。ハウスに戻るとちょうどハウスの前でブライアンに会う。「今日6時30分からカーボパーティ(炭水化物を食べる パーティ)をチャーチルハウスでやるからおいで」と誘われたので行くことにした。

ブライアンは明日の朝1時ぐらいにドーバーを泳ぐ予定なのに、この元気な姿、余裕な姿は何だろう?チャレンジする前に皆でパスタをいただくんだ。 ブライアンが調理している。奥さんのジェシカは手伝う気配もなく、皆とお話しているよ。

後片付けも男性が集まり洗い物をする。日本では考えられないなぁ〜、まあ、私は男性に交わり片付けをして、最後に手と手をたたき合ったよ。 楽しかった。ブライアンの作ったパスタはロマーノより美味しくお代わりしたら、ニックが「腹が空いているのか?」と聞いてきたので 「昼を食べてないから」と答えたが、ロマーナのパスタの量では足りないからね。空いていたのは確かだし、美味しかったのも確かだ。

そうチャーチルハウスのオーナーが庭になっていたイチジクを持ってきたが、こちらのイチジク、外側が青い。それでも中身は日本と一緒で 赤くて甘い。美味しかったよ。最後に少し残って「ミユキおいで」とまだ食べたかったイチジクを全部食べたよ。世は満足じゃ!


■英国ドーバーからの便り(09/04/土)

日本時間4日午後12時20分に届いたメールです。

残念な結果ですが、キンちゃん、リタイアしました。言い訳は言いません。結果は1-wayも行けずリタイアしました。 詳細は明日(今朝)にならないとわかりませんが、ちょっと(かなり)キンちゃん落ち込んでいます。詳細は後ほど。


■英国ドーバーからの便り(09/03/金)

キンちゃん、10時57分にシェークスピアビーチのかなりドーバー港に近いところからスタートしました。3回目のスタートはありませんように!


■英国ドーバーからの便り(09/03/金)

本日(金曜)午前3時45分、シェークスピアビーチをキンちゃんがスタートしました。ところが30分泳いだところで波高が2mを越したため、 この遠泳は順延になりました。12時間後、今日の午後から再び泳ぎます。「嵐を呼ぶ女」として面目躍如ですが、この次は止まらずに行って もらいたいところです。

飛行機の重量制限のため、ラノリンを2回分しか持って来なかったので、今、泳ぎ終わったジムからグリースをもらいました。(写真)


■英国ドーバーからの便り(09/03/金/日本時間)

■日本時間の9月3日10:00amに、ドーバーの藤田さんから「今からハウスを出ます。今日、泳ぎます。1時間後くらいに泳ぎ始めます。 Keep Swimming!」という短いメールが届きました。

予定通りなら、今頃は対岸フランスを目指して泳ぎ始めた頃だと思います。Good Luck!!

■日本時間13:13に届いたメールです。「30分泳ぎましたが、波が高く12時に、またパイロットに、どうするか電話することになりました。」

■キンちゃん、本日ドーバー海峡横断泳にチャレンジします。2-wayです。(トラ)

追伸:星さんという日本人スイマーが来られました。しかしドーバー泳が目的ではなく、ドーバーのビーチで練習するのが目的だそうです。 久しぶりにキンちゃん以外の日本人と話しました。


■英国ドーバーからの便り(08/27/金)

今日は朝からカレーです。昨日の晩御飯の予定が先生は食べたんだけど、私は寝ていて夜中の24時に目が覚めキムチラーメンを食べました。 先生はblogの下書きをパソコンに打っていた模様です。

何だかカレーを食べる気にならなくて、キムチラーメンが食べたくて頂きました。まあ、直ぐに寝ましたが。今日も朝から雨で先生はblogの 更新が出来ずにイライラしています。

天気予報によると10時過ぎには雨が止む予定なので、ビーチに行く時間を遅くしました。でも雨は一向に止む気配がない。それでも10時過ぎには ハウスを出て、小雨の中を歩いて行きました。

ビーチでは皆が泳ぎ始めるところでひと足遅いようでしたが、一人で2時間泳ぎました。泳いでいる時は 寒くありませんでしたが、上がってからは寒くて30分ぐらい走る真似をしたり、ピョコピョコと飛んだりして身体を動かしていました。 とにかく足の裏が冷たくて、温めるのに必死だったよ。

メキシコ人のノラは明日帰るらしい。子供さんの学校が月曜日から始まるみたい。可愛い男の子でした。 「来年また会おう」とキスをして別れました。

私たちがドーバーの商店街を歩いていたら、マクドナルドの割引券を配っているじゃないか! 早速追いかけていって割引券をもらってきたよ。 滞在中は一回で良いから食べたかったマック。

「先生、この割引券、今日しか使えないよ。ハンバーガー(ビックマック)とポテト(フライドポテト) で1.99ポンドだよ。日本と比べてどう?」「約300円か・・・。安いんじゃない!?」「よし! こういう時に食べなくては!!」と、 今日のお昼はビッグマッグとポテトの予定が、ノンベーな私たち。ポテトの奪い合いになりました。ビールに好都合なつまみですから! そうそう鶏肉に生姜とニンニクで味付けしといたものを焼いたので、ビッグマッグは食べられなくなっちゃったよ。

そう、晴れてきたからキンは「blog更新しといで!」と先生を追い出したしね。まあ、のんびりとお風呂に入り、泳ぎながら作りたかった キャベツと卵とじのスープを作ったよ。とにかくこの間買ったコーンスターチが使いたくってしかたがないのである。日本から持って行った 鳥ガラのスープが役に経ちました。

「一時間で帰る」と言った先生は一向に戻らず、痺れを切らした私は大家さんの庭に見に行くと、まだ終わらない様子。運良くマイクが 今日ドーバーに着いた彼女バーバラと、マイクの友達ブレッドが通り、「今からビーチへ泳ぎに行く」と言うので私も便乗しました。 英語が話せなくても、全然平気。何となくわかるんだ。

ビーチでは誰も泳いでいなかったが、マイクはブレッドを残して彼女と何処かへ行ってしまった。ブレッドの荷物番を私がすると、ブレッドは一人、 泳ぎに出ました。すると二人のアメリカ人から「ハローミユキー!」と声がかかる。外人は皆よく似ていて、私は「どっかで会ったかな?」と、 疑問持ちながらも「マイネームイズ、ミユキ」と答えて握手をした。

まあハウスに戻ってもやることがないからそのまま荷物番を続けたが、握手を交わした相手は誰だったのか?? 私の名前を知っているの だから何処かで知り合った外人なのであろう。トライアスリートの若い方、メキシコ人も現れ、皆泳ぎ出したよ。一時間ぐらいだけどね。 皆の靴と荷物の見張り役は私です。荷物を見てないとカモメがつっつくんだ。

後から先生が来て「アメリカ人二人泳いでいるか?」と聞いてきた。何でもハウスの前でブライアンとアメリカ人と会ってお話したらしい。 だから、私の名前知っていたんだ。ブライアンに「今日の6時30分、ロマーノでディナーだけど、来ないか?」と誘われたので、「行きます。」 と答えた。他のアメリカ人も来るそうだ。

6時30分、行ってみたらすごいよ。ビーチで泳いでいたり、見学していたりしていた方全員が来て、合計14人。とても賑やかでした。 あまりにもの団体に、ラザニアを頼んだが来るのが遅かったです。

トマトの上に、チーズと葉っぱが乗っているやつと、チーズと牛乳、 マシュルームのスープにガーリックパン(ピザかと思った)をつけながら食べる。変わった料理が食べられて楽しい。もちろんラザニアの後は、 デザートのアイスクリームを食べましたよ。すごく盛り上がった晩餐会でした。


■英国ドーバーからの便り(08/26/木)

今日も朝から雨が降っている。先生がパソコンを終えてからビーチには行ったが、風も強く右肩が痛かったので練習はオフに。

行く途中、エマとピーター夫妻に会い、日曜日にサンフランシスコに帰るが、アリソン(ボートパイロット)に聞いたところ、 土曜日辺りは晴れだが、船が出るの確率は40%だそうだ。多分泳がずに帰るのだろう。だからエマ夫妻は今日、“サンドイッチ”と言う場所へ 観光に行くのだそうだ。私たちはビーチの様子を見たが、二人しか泳いでなく、雨風が強いため今日の買い物の目的の一つ。オタマを買いに行った。

「DENBY」と言うメーカーだが、半額で売っている。一応主婦である私は、こういう調理器具に目がない。特に“半額”とか聞くと、 何故だか買いたくなる。まあ“半額”の文字は購買意欲を掻き立てるマジックでもある気がする。特に台所用品はここで買って直ぐに使えるから 重宝する。今、使っている包丁とスライス器具は日本から持ってきた物。こちらの包丁(?)ナイフは、 種類が多いが日本人の私は使いにくいのである。

大分前、生姜擦り噐かと思ったら、チーズをするやつだったよ。何か缶切りも変わっていて使いにくいし、去年私たちが置いていった 缶切りと栓抜き、コルク開けが一緒についている器具がまだ置いてあった。これには重宝している。

そう、お肉でも“スライス”とか“細切れ”とかは売っていない。固まりかステーキか骨付きなのである。骨付きの鶏モモ肉を小さく切って 唐揚げにしたが、柔らか過ぎて今一。日本の鶏肉とは違うんだよな。そうそう、今日も中国のお店屋さんに行って何も買わない予定だったが、 「キムチラーメン(インスタント)」が美味しそうだったので買ってしまったよ。

午前中はあんなにも寒かったのに、午後からは暑くて半袖。本当に天候がコロコロとよく変わるな。


■英国ドーバーからの便り(08/25/水)

天気予報ではお昼過ぎ、13時から土砂降りの雨。今日は早くビーチに行って早く泳ぎ出すことに決めた。9時02分スタートだった。 2時間スイムも後半に入ると誰かかんかが目につく。今日は比較的フラットで泳ぎやすく、返ってのんびり泳いでしまう。

リズは今回ドーバービーチでのラストスイム。今日ロンドンに発つらしい。皆にお別れを言い、「来年ダブル(2-way)を一緒に泳ごう」と、 私と誓った。彼女は今回、2-wayを泳げずにアメリカへ帰る。

ブライアンが「今日の6時30分からロマーノ(イタリアンレストラン)で一緒に食事をしよう」と言う。行ったことがないお店屋さん。 「行く」と返事をした。

ビーチの帰りに買い物をしていると、インド人のアンムリタたちが来て、「ラノリンを探している。だけどドーバーの街では手に入れることは 出来ない。」と困っていたので、私の持って来たラノリンを分けて上げたが、「ありがとう」の一言も言わない。先生は「渡さなくてもいい」と 言ったが、“困っているときはお互い様”と私は思う。

今度は「栄養補給のパウダーが欲しい」と言い、3時30分に噴水公園で待ち合わせをし、買い物をしに健康食料品店に連れて行ったが、 「2kgの大きなタブ(ボトル)ではなく、もっと小さいサイズが欲しい」と言う。ところがここには売ってない。そしたら「スポーツショップに 小さなタブが売っている」と言う。『だったら始めからそこで買えばいいのに。』と、振り回されていた。

ちなみに昨年まで使えた旧20ポンド紙幣が今年から使えなくなった。去年の残った旧20ポンド紙幣を、銀行で新紙幣に替えるついでもあって 外に出たからいいけれど、雨が降っていたよ。おかげで雨宿りの図書館は、椅子があって音楽が聴けるし、トイレはあるし、快適な場所だったな。

18時30分に待ち合わせした「ロマーナ」はイタリアンレストラン。ブライアンと奥様と、25歳のニック。それに私たち二人で会食をした。 ブライアンは今回の潮で泳ぐ予定だったが、日曜日に帰るらしい。ニックは次の潮でニールのボート、一番予約らしい。

ブライアンの奥様は明日が誕生日だそうだ。すると今度は私の歳を聞いてきたから「28だ」とジョークを言ったが、皆は納得していた。 でも正直に「ほんとは44だ」と言ったら信じてくれなかったよ。

ブライアンは35歳。奥様は40歳。そう、見かけは私が一番若く見える(?)。いろんな話をして盛り上がった。初めて行ったレストランだが、 味はまあまあだ!今回泳げなかった人々が次々に帰って行く。だんだん寂しくなるな。

■入れ替えの頃(トラ)

天気予報によると、雨は今日の午前中くらいまで我慢してくれそうだ。「早めに泳ぎに行くよ!」と、キンちゃんは準備に忙しい。案の定、 ビーチでは泳いでいるスイマーはたった一人。「2時間泳ぐ」と言い残すと、9時にキンちゃんは泳ぎ始めた。

9時半にアンムリタたちインド人が、例によって10時を過ぎないとアメリカ人やメキシコ人は現れなかった。10時半になれば、ビーチはいつもの ような賑わいを見せる。ところがいつもと違うところは、お互いが「また来年会いましょう」と、別れ話をしているところだ。今回の潮で、 ドーバー海峡を泳いだ人は誰もいない。

リズ(アメリカ人)は今日がラストスイム。他のアメリカ人たちも、今回の潮で泳ぐ予定だった者たちは今週末に帰る。それまでに晴れてくれれば 良いが、現在は半ば諦め状態なのだ。メールアドレスの交換や、プレゼントの交換などをしている。

11過ぎにキンちゃんが上がってくると、リズは待っていたかのようにキンちゃんのところに行き、「来年、一緒に2-wayを泳ごう」と、 固い約束をしていた。それほどリズにとっては残念なことだったのだと思う。そしてリズは、「少し大きいけど」と言いながら私にシャツをくれた。 “少し”ではない。“かなり”大きい。それでもその心がとても嬉しい。

超明るいアメリカ人、ブライアンが「6時半にロマーノ(イタリアンレストラン)で会食をしよう」と誘ってくれた。私たちの答えは「OK!!」 こうして私たちは今の潮と、仲間たちとお別れをするのである。最悪の天候を睨みながら・・・。しかしこれは次の潮、次の仲間と会えるスタートの ような気もしている。

いつものようにビーチの帰りにスーパーによって買い物をしていると、アンムリタたちインド人が店内に入ってきた。彼らの欲しいものは、 栄養補給のパウダー、グリース(ラノリン)、ライトスティックである。

言っちゃ悪いが、どれ一つスーパーに置いてあるような商品ではない。それに私に言わせれば、「そんなものインドで用意して持って来い!」 である。それでも気の優しいキンちゃんは、「栄養補給のパウダー(マキシム)やライトスティックは、週末の海練習でやって来るフリーダから手に 入る」。そして店内をその大きな瞳でキョロキョロ眺めて、偶然にもいたフーバーハウスのオーナー(チャネルスイマー)を見つけると、 「ラノリンが何処から手に入るか教えて上げて!」と頼んでいる。

フーバーハウスのオーナーが説明するが、それはクルマなどで行かなければならないほど遠方であり、すでにそのインド人スイムコーチは 調べがついている様子だった。またキンちゃんは「私は日本からラノリンを持ってきているので、それを少し分けて上げる」と言い、さらに 私に向かって「マキシムとライトスティックを、週末の海練習には忘れずに持って来るよう、フリーダにメールして」と言う。

「そんなことをしても彼らのためにならない。第一、準備不足で来ているのは彼らも承知しているのだから、自分たちで探すべきだ」と私は断った。 おそらく、ラノリンの売っている場所も調べ済みなのだから、マキシムだってライトスティックだって調べは済んでいると思われた。

宿に戻り、日本から持って来た貴重なラノリンをカップに移す。「キンちゃんね、彼らは“今”、“楽して”手に入れたいんだよ。 とてもわがままなんだ。例えばマキシムだって、健康食料品店に行けば手に入る。」「あっ、そっか、でも健康食料品店の方が高いでしょ。 フリーダから手に入れた方が安い。」「彼らはね、安い、高いじゃないんだ。“今”、“すぐに”手に入れたいんだよ。手にしてあれば安心だ からね。」それでもキンちゃんは不満気だった。「今からアンムリタの水泳コーチにメールをするよ。“栄養補給のパウダーを売って いる店に案内する”と。そしてそのときにラノリンを渡せばいいよ。」

3時半。天気予報どおり、冷たい雨降る噴水広場の前で彼らと待ち合わせをした。予想どおり、ラノリンを渡しても満足気の顔を水泳コーチは しなかった。 健康食品店に連れて行っても、売っているのは2kgのボトルか1回分の小さなものしかなかった。水泳コーチは「もう少し小さな ボトルが欲しい」とまたわがままを言い始める。

確かに500gのものがあるのは知っているが、「この店には置いてない」と言うと、「スポーツ店にはあった」と言う。 『しらねぇよ、だったら勝手にスポーツ店に行って買ってくりゃいいじゃねぇか』と思った。この時点で『フリーダにメールしなくて 良かった』とも思った。勝手に自分が思ったとおりにすれば良い。

6時半、まだ小雨降る中をロマーノに行った。ブライアン夫妻とニックがもうすでに来ていた。フィッシュアンドチップスパーティ以来の外食。 ニックは次の潮でパイロットはキンちゃんと同じニール。彼は1番予約でキンちゃんは3番目。「ニックが泳ぐとき、私たちも船に乗ってあなたの泳ぎを 見ても良い?」と聞くと、「もちろん!」と答えてくれた。

アメリカ人は一般に誰に対してもフレンドリーである。明るく楽しい雰囲気作りも上手である。そんな中を、私たちも楽しく食事をした。


■英国ドーバーからの便り(08/24/火)

今日は朝から天気が良いので、7時から洗濯機を三回回した。何せ天気がずっと悪く、出来なかったからだ。その間、先生はパソコンを打ちに 大家さんところの庭に行ったり、キンは昼ご飯と晩御飯の用意をしたり、家計簿付け、blogの更新などいろいろやって、ビーチに行ったのは11時を 回っていた。今日はオフなので泳ぐ必要もなく、慌ててない。風が強く、ラフウオーターの中、皆は練習していた。

リズは、今回のダブル(2-way)は天候が悪く、泳ぐのは無理みたいで、来年に予定を変えたそうである。そう、今回の潮で、ドーバー海峡を 泳いだ人は、まだ誰もいない。たまたま私たちは一ヶ月の滞在で二回泳ぐ予定だが、普通なら小潮に合わせて10日から二週間の滞在が一般的である。 その間天候が悪ければ、泳がずに帰ることになる。今回はそんなスイマーが多そう。

私たちが到着した翌日(8月17日)から泳ぐ期間(小潮)が始まって、8日間(25日)で終わる。もう10日が過ぎようとしているが、 一向に天候は回復しない。今回泳ぐ予定のスイマーたちの会話は、「来年の予定」に内容が変わっていた。「来年また会いましょう」と。

そういえばニールが土曜日に言っていたなぁ〜。「後一週間から10日は天気が悪い。でも、その後は落ち着くと思う。ミユキも天候が良かったら、 ダブルにチャレンジするか?」と。「ハイ」と私は答えたが。何故だか私が泳ぐ時は天候が悪く、いつも待ちぼうけだが、リズみたいに天候が悪い ために泳がずに帰らなくてはいけない人は、たくさんいるんだろうな。イギリス人だったら近いから良いけどね。一年に一回のチャンスは逃したく ないが、天候だけは誰もわからない。

今日は泳ぐ仲間と集合写真を撮り、ビーチは賑やかだった。やはり、一日に一回は顔を出さなくてはいけない。シャッターチャンスを逃す ところだ。散歩しながら買い物。去年はなかった中国のお店屋さんを見つけたよ。サイパンでは中国のお店屋さんでよく買い物をする私。 同じような品物がたくさん売っている。びっくりしたことは、日本語では書いていないが、日本のバーモントカレー、スルメ、味の素、すき焼き のたれ、出前一丁、ナガラヤの豆、コーンスターチ、白菜キムチの瓶詰め、ガリの瓶詰め、素麺など、日本食が売っているじゃないか!

嬉しさの反面、「こんな店がなくても生活出来る」という自分に腹立たしい。素直に喜べば良いのに、パン粉が売ってないから、私はパンの切れ端 で作っていたが、この店にはパン粉が売っていた。すき焼きのタレは日本から持って来なくても自分で醤油と砂糖で味付けして、すき焼きもどきも 作って残りの汁でうどんを入れて食べたよ。何かそんなことしなくても簡単に手に入ることに腹立たしかった。

このお店で私はコーンスターチ、辛ラーメン、白菜キムチの瓶詰めを買った。何故かというと、乾燥のキクラゲを持って来たので八宝菜が作り たかったからである。そう乾燥キクラゲも売っていましたよ。

ただ来年もこの店があるわけではないので、同じような食材はまた日本から持ってくるけどね。海に出る荷物の基本は「晴れでも雨支度」、 「夏でも冬支度」。いかなることを想定して、準備万端整えよ。ということなのである。生活の準備も一緒。基本は「準備万端整えよ」なのだ。

昼ご飯は味ご飯。にんじんとマシュルームと鶏肉しか入ってないけど、美味しかったよ。炊飯器がないから鍋で炊くんだけどね。 上手く出来ましたよ。それからホワイトクリフに一時間半散歩して疲れて帰って来て、辛ラーメンを作りました。まさかドーバーでラーメンが 食べられるとは思ってなく、幸せでした。その残りつゆに味ご飯の残りを入れて、明日の朝はオジヤです。捨てる物は何もないですよ。

■洗濯曜日(トラ)

昨日の「明るいアメリカ人」は、名前を“ブライアン(Bryan D Bachman)”と言う。どうも最近は健忘症が進んで、何回名前を聞いても 覚えられない。困ったものだ・・・。

さて、今日は久しぶり(初めてかな?)に朝から天気が良かった。とは言っても天気予報ではイギリス全土を丸呑みしそうな大型の 移動性低気圧(日本で言う台風並みの低気圧)が接近しつつあった。「嵐の前の静けさ」と言いたいが、相変わらず風は強かった。すなわち、 今日、ドーバー海峡を泳いで横断する人は居ない。と言うことだ。

「今日は洗濯をするぞ!」と心に誓った。何故ならば悪天候の谷間の晴れ、「この日に洗濯しないでいつ出来よう」と思ったからだった。 そのくらい洗濯物は溜まっていたし、すでに着る服はなくなっていた。最悪の場合はコインランドリーに行って乾燥機にかけてしまうことだが、 やはりお日様の匂いのする洗濯物が気持ち良い。キンちゃんも「今日こそは泳がない!」と言ってくれたのもあって、朝から洗濯機を3回廻した。

イギリスでは洗濯物を、人の目にはばかって干す習慣がある。つまり人目のつく道路沿いなどは干さず、“裏口で干す”というか、 庭や人目のつかない物干し場に干す。少し脱線する、今から20年前、まだ私の父親が元気だった頃、帰郷すると、“必ず”と言って良いほど実家の ベランダには父親の越中褌(ふんどし)が風にたなびいてヒラヒラと舞っていた。それが私には「幸せの黄色いハンカチ」ならぬ、「幸せの白い褌」 であった。「ああ、父親も母親も元気だ」。そんなサインを越中褌は世間に送信していた。イギリスではそんなサインはないだろうな?言っていること が「バリーの家のような閑静な家に住みたい」と言いつつも、何処か庶民的な匂いも捨てがたい私ではあった。

イギリスの話に戻そう。イギリスの多くの物干しはパラソルのような形をしている。まあパラソルと言っても骨は4本しかなく、その骨を、渦巻状に 紐がくくられている。つまり干す人の立場に立つと、芯(中心)の方から干して行き、物干しをクルクル廻しながら外側の紐に移動して干すだけなので、 日本のものより断然移動距離は少ない。津軽海峡沿岸に住む人たちに、「昆布を天日干しにするためのクルクル回る物干し」と言った方がピンとくる かも知れない。(かなりローカルだが・・・)

いずれにせよすべての洗濯が終わり、すべての洗濯物を干すと、洗濯物が気持ち良さそうにお日様の光を浴び、風に吹かれてヒラヒラと舞っている。 そんな光景を見るのは気持ちが良い。もちろん、そんな気持ち良さを味わったのは11時近くだったが、洗った洗濯物を干しに裏の物干し場まで外を 運んでいるとき、まさにこれから海に行こうとしているマイク(アメリカ人)に会った。

マイク「ミユキはまだ海に行かないの?」私「今、洗濯をしているからね。終わったら行くよ。」マイク「OK! ビーチで会おう」 そんな約束をしてしまったものだから、ビーチへは行かないわけにいかない。

実際ビーチに着いたのは11時半くらいだろうか。すでにほとんどのスイマーが泳ぎ終わってビーチで会話の団欒を楽しんでいた。そのうちメキシコ人 の一人が「チャネルスイマーの記念撮影をしよう!」と言い始めた。メキシコ、インド、アメリカ、イギリス、日本、いろいろな国々のスイマーが 並んだ。やはりドーバーはインターナショナルなのだ。

練習の終わった帰り道。昨日は途中から雨降りで退散したため、キンちゃんは“買い物散歩”に欲求不満だったようだ。「もっと遠くまで行って みよう」と言うので、ちょっと遠いスーパーまで行ってみることにした。こちらの方が少し安い。ところがキンちゃんの目的はもう一つあって、 スーパーまで行く途中の洋服屋さんを覗くことと、スーパーの前にある専門店街を覗くことだった。やはりキンちゃんも女性だった。

中でも最もキンちゃんが足を止めたのは、専門店街の中にある中国食料品店だった。この店は去年までなかった。もっともこの専門店街の店舗は 入れ替えが激しいので、この中国食料品店がいつまでもつか不明だが・・・。

中に入って驚いたのは、“中国食料品”だけではなく、“東南アジア食料品”が扱われている主な商品だったことだ。すなわち韓国製のキムチも あれば、日本製のラーメンもある。キンちゃんが欲しがっていて、テスコの日本食コーナーにも何処にも売っていなくて、自分でボソボソと作っていた パン粉も売っている。しかも日本製。

ドーバーには「アジアンフーズ」と呼ばれるアジア食料品店はあるが、扱っている商品はほとんど西アジアのもので、主に中東の人たちを相手にした 食料品店だと思う。イギリスには中東から出稼ぎに来たのだと思われる労働者が多い。

キンちゃんはこの中国食料品店でキムチとインスタントラーメンと片栗粉を買った。パン粉は自分でこしらえていたこともあって、意地でも買わな かった。ちなみにドーバーでもカップラーメンは売っている。何処製だか不明だが、ハッキリ言って、まったく口に合わない。それが「イギリス人に 合わせた味」と言うならば、私はイギリス人の味覚を疑わなければならない。

宿に戻って昼食を取る。すると珍しくキンちゃんが再び「散歩に行きたい」と言い始めた。おお、珍しい!! おそらくこの言葉はあと 100年は聞かれないであろう。水上は得意でも、陸上は大の苦手なキンちゃんが言い始めたのだから、この奇跡は実現しなければ!!

私たちが滞在しているアパートの住所は“お城通り10番地”。すなわち丘の上のドーバー城に上がる坂道の入り口にあるのだ。ドーバー城の入り口 までは上り坂と急階段を上がれば10分で到着できる。

もちろん“トド”のキンちゃんがそんなところまで「上がろう」なんて、口が裂けても言うとは思わなかった。ところが奇跡的に、今回は 「上がりたい」と言ったものだから、夏に赤い雪が降ったようなものだ。

キンちゃんの目標はドーバー城の向こうのホワイトクリフに上がること。そこはいつだかバリーがクルマで連れて行ってくれたところで、 眼下にドーバー港を臨むことが出来、フランスの大陸が手でつかめるように眺めることが出来る。とても素晴らしい景色のところなのだ。

いつだか私は一人で散歩をしながらそのホワイトクリフまで上がったことがある。それは今回の散歩コースと一緒で、ドーバー城の裏から谷を下り、 再び丘に上がってようやくたどり着く。帰りは海沿いに下って行くと、行きの半分以下の時間で宿まで戻ることが出来た。そんな素晴らしい景色を キンちゃんにも見せたくて、帰りの道、すなわち海沿いに上がるコースでならキンちゃんを何回か連れて行ったことがある。

そこのキンちゃんは「難コースで行きたい」と言ったので出かけた。すでにドーバー城の裏側にたどり着いたとき、キンちゃんはヘロヘロになって いて、谷を通り越したときには私のずっと後ろを歩いていた。丘を上がっているときは後ろから「まだぁ〜!?」と大きな声が聞こえる。 「もう少しだ!」と元気付けて、最後には手を引いてホワイトクリフの上にたどり着いた。晴れてはいたが、風が強く、フランスを眺めることは 出来なかった。眼前に広がるドーバー海峡は大荒れに荒れ狂っていたが、高いところから眺める景色は気持ちが良かった。

帰りはもちろん海沿いのショートコース。宿に戻ると二人ともキムチをつまみにビールを飲んで、予想外に口にするラーメンを食べると、 そのままベッドに潜り込んだ。何だかイギリスに居る気がしない・・・と思いながら。


■英国ドーバーからの便り(08/23/月)

 朝からblogを更新しようとソファーに座る。窓の外を眺めれば、降りしきる雨。「早く止まないか」と、呟いている。何故ならインターネットが 繋がる場所は、ハウスではなく、大家さんちの庭なのである。段々と9時に近づいたので、更新を諦めビーチに行くことにした。

今日からインド人が仲間入りする。アンムリタと言う22歳の女性。スイミングコーチと父親と来ていた。ドーバーは初めてで、解らないことは 先生に聞いていたよ。今日は少し霧がかかり、風も強い。10時頃には雨雲も風に吹き飛ばされて青空が見え始めたが、沖の海がザブンザブンと 唸っている様子がビーチにいて分かるのである。もちろんビーチも波は荒い。

今日、私は練習をやらないつもりでスイミング用品は何も持って来てないのに、10時過ぎにビーチに現れたデカイアメリカ人から「ミユキ、 11時スタートで泳ぐぞ!」と誘われる。「今日は、私は休みだ。海も荒いじゃないか!」と断っても「レッツゴー、レッツゴー、俺が付いているから 大丈夫だ!」と、強引に、半強制的に誘われる。

別に一人でも泳げるけど、仕方がない。余りにもの強引さに負けてしまった。慌ててハウスに戻り水着を取りに行ったよ。そしたらピーターも 調度泳ぎ出すところで一緒に泳ぎ出したが、途中で分からなくなってしまった。1時間泳ぎ、ビーチに戻ると、後ろから追いかけて来たあのデカイ アメリカ人が、「何故上がるんだ。まだ泳ぐぞ! ゴー!」と、またもや言ってくる。「1時間泳いだよ」と私が言っても、「レッツゴー、ゴー!」と、 また叫んでいる。仕方がないのでまた1時間泳ぐことにしました。

さっきはこのアメリカ人は違う人と泳いでいましたが、今度は私の隣でピッタリとくっついて泳いでいます。隣で平泳ぎやったりバックしたり、 たまにはバタフライまで泳いでいるし、私は必死で泳いでいるのに余裕のヨッチャンで遊んでいる感じでした。でも「誘われる」っていうこと、 「一緒に泳ぐ」っていうことを、大切にしようと思っています。なかなかこういうチャンスもないからね。泳げば楽しい思い出になるから。

昼間も風は強いものの、天候は良くなったり、たまに小雨がぱらついたり。だから晴れている時に先生は、慌ててblog更新しに行きました。 その間、私はシャワー浴びて昼ご飯の用意。と言っても15時30分ですが。

■約束(トラ)

今朝(8月23日:月)は寝起きから悪寒がした。夜中に何度もトイレに起きたし(これはビールの飲み過ぎかも)、あまり熟睡は出来ていない。 おそらく昨日の雨で、ペラペラのスキー用ポンチョを着ていたものの、中のシャツまでビショビショになったのがいけなかったのか、 どうも風邪気味である。

外は相変わらず雨。キンちゃんも「今日は泳がない」と言うし、出来ればこのままベッドで横になっていたかった。しかしそうも出来ない。 それは一つの約束があったからだ。

昨日、ビーチでボランティアをしていたとき、イギリス人男性(宿泊施設の人か?)2名とインド人の男女3名(男性2名+お嬢さん)のグループが、 何やらバリーと話していた。そのうち「イシイ、明日は何時にビーチへ来るんだ?」と聞いてくるので、「毎朝9時にはビーチへ来ているよ」と 私が答えた。「この日本人が朝9時にはビーチにいるので、詳しくは日本人から聞くと良い」と、バリーはそのグループの連中に話していた。 「何のことやら?」と思いつつも、私はボランティアの仕事に戻っていた。

そんなこんなで今朝はこの約束を守るため、是が非でも私は9時までにビーチに居なければならなかった。CS&PF(ドーバー泳公認団体) の帽子(スキー用のようなもの)をかぶり、コートを着てコートのフードをかぶり、乾いているほうのポンチョを着て暖かくしてキンちゃんと ビーチへ 出向いた。

ビーチでは雨宿りが出来るベンチが数箇所あって、海練習の場所に一番近いところで座ってインド人たちが来るのを待った。雨は9時頃にやみ、 9時過ぎにそのインド人たちがやって来た。話によると、お嬢さんの名前は「アンムリタ」(22歳)。ドーバー海峡横断泳のためにお父さんと彼女の 水泳コーチとやって来た。ドーバーは初めてなので右も左もわからない。「まずはアンムリタが練習するためのグリース(泳ぐと擦れる場所に塗る) が欲しいのだが、どこで買えるか?」とのことだった。

チャネルグリースは我々も荷物の軽量化を図るため現地購入で、日本を出発する直前に地元のビーチボランティア、エマに「チャネルグリースを 手に入れておいてくれ」と頼んだものだった。ところが「今はチャネルグリースを置いてない」との返事。慌ててキンちゃんはラノリン(羊毛から 抽出される脂)をスーツケースに入れて来た。

ビーチ練習で使っているのはワセリン(石油から精製して作られた脂)で、それならば薬屋で手に入る。ただ薬屋も何処だかわからないであろう。 この質問をしてきたアンムリタの水泳コーチは、先ほどからアイフォーンをパチパチやったり電話をしたりで忙しそう。そこでキンちゃんと私は アンムリタを連れて薬局を教えようとした。ところがアンムリタはお父さんやコーチと離れるのが怖いらしく、「迷子になると困るから」と 拒否してきた。けっこうシャイなのである。

キンちゃんは、かなり前から友達だったレシミ(インド人女性)の話をした。レシミはインドでは有名なスイマーらしく、アンムリタらも レシミの名前は知っているようだったが、面識はないようだった。

そんなこんなの話の中、10時頃になると晴れて明るくなってきた。そして10時を過ぎると青空よりも明るいアメリカ人が、陽気に大声で、 デカイ態度で登場した。とにかくアメリカ人は、10時を過ぎないとビーチに現れない。その中にアメリカ人ではおとなしいピーターも居た。

「ミユキ、11時から泳ぐぞ!」、「オオ、これはインドのお嬢さん、ナマステー(ヒンディ語「こんにちは」)。11時から一緒に泳ぎましょう」と、 相変わらず誰とでもフレンドリーに話しかけていた。

キンちゃんは「今日は泳ぐ予定はない。水着も持っていない」と話しても、「水着を早く取って来い。そして一緒の泳ごう!」と半ば強引に誘う。 「わかった!」と言っても“渋々”ではなく、“嬉しそうに”キンちゃんは水着を取りに行った。

そのうちにメキシコの連中もビーチにやって来た。ビーチはいつものようににぎやかになったが、メキシコ人たちも今日は泳ぐ気がないようだ。 そこで明るいアメリカ人は「泳ぎに行こう!」と大声で誘っていた。

とにかくこのアメリカ人、スイミングゴーグルのゴムにフラッシュライトを3つ。水泳パンツには8個くらいのフラッシュライトを付けて、 昼間からピカピカと、便所の100ワット(無駄な明るさ)以上の明るさなのだ。

そしてキンちゃんが戻る11時前には、同僚のアメリカ人たちと泳ぎに出た。キンちゃんも11時には泳ぎ出していて、11時過ぎに何処でどうやって 手に入れたか不明だが、「パラフィン」と書かれた容器の脂を塗って、アンムリタが泳ぎ始めた。と、言っても泳ぐコースについては私が図を書いて 説明済みではあるものの、やはりシャイなアンムリタ、何処をどうやって泳げば良いのかわからない様子だった。

ちょうどそこへ例の明るいアメリカ人が帰って来て、アンムリタをアメリカ人2名がアンムリタをサンドイッチして泳ぎに行った。右の壁を折り返 して戻って来たとき、明るいアメリカ人はアンムリタのサポートを仲間に任せ、岸に戻ると大声でメキシコ人スイマーに怒鳴った。 「オーイ、早く来い!泳ぐぞー!!」と。メキシコ人たちは笑っているだけで泳ごうとはしなかった。仕方なし二その明るいアメリカ人は再び泳ぎ 始めた。

ちょうどそのときである。1時間泳いでキンちゃんが戻って来た。偶然にもキンちゃんを見つけた明るいアメリカ人は、「もう一度行くぞ!」 とキンちゃんを誘った。「エー、もう1時間泳いだからいいよ」と断っても、「行こう、泳ぐぞ」と強引に誘った。仕方なく(?)、キンちゃんは 一緒に行く決心をした。

今度は左の壁に向かって泳いで行く。キンちゃんはマイペースで泳いでいる。当初一緒に泳いでいた明るいアメリカ人は、何を思ったのか途中で 止まってキンちゃんを先に行かせた。100mくらい先に行かせたところで猛烈な勢いでキンちゃんを追いかける。追いついたところで再びキンちゃんを 先に行かせる。また100mくらい離れると猛烈な勢いでキンちゃんを追いかける。彼にとってはインターバルトレーニングなのだ。

左の壁を折り返してこちらに戻るときは、彼は背泳ぎや平泳ぎ、バタフライなどで泳いでくる。その隣ではキンちゃんが普通に泳いでいるのだ。 そんなこんなでキンちゃんらが泳ぎ終わったのが午後1時。キンちゃんはタップリ2時間は泳いだ。その頃のビーチはほとんどのスイマーが帰宅しており、 我々も、インド人、メキシコ人、アメリカ人たちも三々五々帰路についた。

いや日本人たちは違った。キンちゃんが「見物して帰ろう」と言うのだ。この“見物”とは日本に持って帰るお土産の選定である。 すでにキンちゃんは帰りのことまで頭にある。

悪寒の治まらない私としては早く帰りたかったが、まあ仕方がない。付き合って何件かお店を物色しているうちに、幸運にも雨が降ってきた。 家に戻るとやけに疲れている。遅い昼食を取ると、そのまま私はベッドに直行した。


■英国ドーバーからの便り(08/22/日)

もう8月の終わりか? 週末の海練習に集まるスイマーが28名と少ないが、去年と比べて皆さん泳ぐスピードがレベルアップしているような? ちっとも私はついていけません。今日は霧がかかっているので、ドーバー海峡を泳いで横断する人のサポートする船は、多分出ていません。 そしてまだ、16日からの潮で誰もスタートしていません。

ビーチのほうでは、昨日も今日も4畳ぐらいのテントを張っています。おそらく雨が降るのを予想してか! と考えていると、案の定、 雨が降って来て、「こりゃ早く泳いだ方がいい」と、皆さん8時40分には泳ぎ出だしました。その中の一人に私も含まれます。水温はそんなに 冷たく感じず、45分は一人で快適に泳いでいました。が、その後は何故だかターゲットにされたらしく、顔がウルトラマンに似た25歳の男性、 マイケルが、私の横について一緒に泳いでくるようになりました。やはり一人より二人の方が、泳いでいても時間が早く過ぎるし楽しいです。 あんまりにもカッコイイから緊張したよ。あんまりリードして泳ぐのは好きではないが、先頭をきって泳いだよ。

マイケルは昨日7時間泳いで、今日は肩が痛いらしく、4時間で上がってしまいました。「今日は4時間」と言って泳ぎ始めた私ですが、 マイケルと一緒に泳いだので火がついたのか、「フイッシュ&チップスパワーだぁ〜」と5時間、頑張っちゃいましたよ。凄く楽しい波 でしたよ。大粒の雨の中、サポートは大変です。先生はカッパといってもポンチョを着ていますが、中まで染み込んでビチャビチャらしいです。 最後のスイマーが来るまで雨の中を待っており、出てきたらサンダルを渡し、スイムキャップをもらったら私達の仕事は終わりです。 皆さんお疲れ様でした。

■日本人が運んできたもの・・(トラ)

小雨降るドーバービーチでの海練習、スタッフテントの中でフリーダが口を開いた。「まったく日本人は悪天候まで運んでくるんだから!」 「それはミユキだ。彼女は“嵐を呼ぶ女”と言ったでしょう!!」と私が口から泡を飛ばしながら言うと、「いや違う。悪天候を運んだのは イシイだ。ミユキは昨日、私にナッツを運んでくれた。だから悪天候を運んだのはお前だ!!」と、私に指を刺しながら大声で言った。

昨日、キンちゃんがフリーダに運んだナッツとは、実は“ビックリ箱”なのだ。円筒形の箱にナッツの絵と「ナッツ」と英語で書かれた文字が ある。キンちゃんが海から上がって着替えているとき、「これをフリーダに渡してきて」と私に頼んだのだ。案の定フリーダは引っかかって、 「サンキュー!」と言いながらナッツの蓋を開けると、“ピュー!”と言いながらひょろ長いピエロのような人形が飛び出してくる。 フリーダはとてもビックリしていた。テントの中は大爆笑で、5分以上はその爆笑が続いていた。

そのナッツプレゼントの前にもフリーダは「悪天候を日本人が運んできた」と言うので、「運んだのはミユキで、彼女は“嵐を呼ぶ女”だ」と 説明した。このときは妙に納得していたのに、今日になったらまた「日本人が・・・」が始まったので、「それはミユキだ」と言うと、「いや違う!」 となったのだ。

これは退散したほうが良いだろうと、テントの外に出ると土砂降りの雨。スキー用のポンチョは着ているものの、土砂降りの雨で肩のところなど 下の服にくっついている。雨が染み込んできて、肩口や腰から下がビチョビチョ。まあ外に出ても中に入っても攻撃を受ける。と、外を見ると、 スイマーが二人栄養補給に近づいて来た。キンちゃんと、一緒に泳いでいるマイケルである。これは助け舟ならぬお助けスイマー。テントの中にいる バリーを大声で呼んで、栄養補給に当たった。

6月から週末のビーチ練習が始まって、初めに集まったのが70名以上。バリーからは「早く来て助けてくれ!」というメールが来た。今まで我々が ドーバーに行っていた7、8月初旬の海練習では60〜70名は集まるのに、8月も下旬になると集まるスイマーも30名前後だ。まあこの時期にドーバーに 来たのは初めてだが、みんなもう泳ぎ終わってしまったのだろうか? いずれにせよ毎年、戦争のような忙しさから見ると、かなり間が抜けている。

暇になると、人はくだらないところまで目が届くようになるものだ。まあ「日本人が運んだ悪天候」はジョークにしても、フリーダや他の スタッフともそれだけ近い距離感があるというものだろう。ちなみにこの日、キンちゃんは「4時間」と言って泳ぎ出したものの、昨日、寒がり ながらも6時間を泳いだマイケルと一緒に泳いでいた。4時間目の栄養補給のとき、キンちゃんが「マイケルは何時間泳ぐの?」と聞くので 「昨日と同じ6時間だよ」と答えると、まだまだ寒さには余裕のあるキンちゃんが「もう少し泳ぐわ」と言ってマイケルと泳ぎ出そうとした。

ところがマイケルは昨日泳いだ6時間の疲れと、今日の寒さのために「もうやめる」と言い出した。ちょっと悩んだキンちゃんだが、 「昨晩のフィッシュアンドチップスパワーだ!!」と言って泳ぎ出した。バリーは笑いながらテントに戻ると、「ミユキは昨日の フィッシュアンドチップスパワーで泳ぎ出した!」と言うと、テントの中は再びどっと笑い声が漏れた。


■英国ドーバーからの便り(08/21/土)

朝5時30分に起きて弁当を作ったり、朝ご飯食べたり、家計簿付けたりして、恒例の海練習(地元ドーバーの週末の海練習)へ出掛けた。 スタッフは朝8時集合。一番乗りで出掛けたものの、フリーダが先にお孫さんを連れて来ていた。去年はあんなに小さかったお孫さんも、 今や私と身長が変わらずデカクなっていた。成長が早過ぎる。久しぶりにスタッフのメンバーにお会いしたが、顔ぶれは変わらず。 変わったのはスイムキャップに書かれていたナンバリングが、右手の甲にマジックで書かれるのだけだった。まあなかなかいいアイデアである。

今日は4時間泳いだが、始めの2時間は寒くて手がかじかんで、グーしたりパーしたりして泳いでいた。が、3時間ぐらいから手がかじかむのは 治まった。雲空が続いて、海は結構海荒れていたけど楽しかった。先生はボランティアの仕事でハッスル、ハッスル。キンは泳ぎ終えてから皆の スイミングキャップの後片付けで忙しかった。

たまたま火曜日のテスコに連れて行ってもらったバリーに、「ドーバーで有名なフイッシュ&チップスが食べたい」と言ったら、 「土曜日だ!」 と言われ、半信半疑だったが、今日は「4時50分に迎えに行くから!」と(ビッグ)エマに言われ、バリーの家の庭で フイッシュ&チップスパーティー(or ウエルカムパーティー)を開いてくれた。13人集まったよ。結構良い待遇を受けていますよ。

■閑静なドーバー(トラ)

今日は今年イギリスに来て初めての土曜日。週末のビーチ練習が午前9時から始まる。スタッフは8時に集合。キンちゃんは朝5時頃に起き、 台所でワサワサしていた。朝食とお昼のお弁当のサンドイッチ作りである。

7時半に我アパートを出ると、ビーチに着いてもフリーダのクルマはあるものの、中にフリーダは乗っておらず、海練習の用品は満載された ままだった。そこで少し待っていると、バリーとアイリーン夫妻がクルマでやって来て、これまたバリーのクルマも海練習の必需品で満載状態だった。 まずはバリーのクルマから物品をビーチに降ろして設営である。まもなくフリーダも現れて荷物がどんどんビーチに降ろされる。 早めに来たスイマーたちが手伝ってくれた。

準備完了になると受付が始まって、フリーダのところへ行って何時間泳ぐか時間を申告し、スイムキャップをもらう。そのときに名簿が作られ、 番号を手の甲に書かれる。まあ流れとしてはこんなもので、9時前後になると気ままに泳ぎ出して行くのである。

この間に、毎年会うビーチボランティア、エマ、ミッシェル、ルイスなどなど、また毎年会うスイマー(いっぱい)と挨拶を交わした。 ちなみにイギリス式挨拶は、男も女も抱き合って頬にキスをする習慣がある。初めのうちは照れくさいが、慣れてしまえばむしろスキンシップの 触れ合いが気持ち良い。ところが日本に帰ってから思わずこの挨拶をしてしまいそうになる。相手が女性ならば、パンチが飛んでくるに違いない。 注意しなければ!!

キンちゃんはフリーダに「4時間泳ぐ」と言って、8時45分には泳ぎ始めていた。しかし後から後からスイマーがやって来る。知っている顔の全員が 「ミユキは?」と聞く。「ミユキはいつ泳ぐの?」、「2-wayは?」などなど・・・。中にはダン(ダニエル:イギリス)が 「エッ、今日はミユキがいるの? どこどこ!急いで追いかけなきゃ!!」とか、マイク(アメリカ)が「オオ、今日はミユキがいるのか!? 急いで会いに行かなきゃ!」などなど。

ちなみにダンは自転車と水泳とトレッキングで世界一周しようと、昨年の9月頃にイギリスを出発した。ドーバー海峡を泳いで渡り、自転車で 東ヨーロッパ、中東を抜けてロシア、中国、再びロシアからアラスカへ。カナダを抜けてアメリカに渡ったのが今年の6月頃だったか? それからプツリと音信普通になり、まさかドーバーで会うとは思ってもいなかった。

またマイクはアメリカのマイクロソフト社に勤めるサラリーマン。日本にも仕事で東京(新宿)に来たことがあるそうだ。2年前にドーバーで 知り合った友人だが、そのときは寒さでドーバー泳を失敗してしまった。「ずいぶん身体が大きくなったね。」と私が言ったら、 「10kg太らせたからね。」とマイクはお腹をさすりながら笑った。もしかしたらキンちゃんの真似か??いずれにせよ口が開けばどいつもこいつもまあ 「ミユキ」、「ミユキ」で私のことなぞ聞いてくれる人は一人もいなかった。もう焼餅を焼いたのでこの話はおしまい!!

今年私たちがイギリスに来た翌日、バリーとアイリーン夫妻に近郊の大型スーパーマーケット、テスコに連れて行ってもらった。 このときキンちゃんがバリーに「去年食べたあの大きなフィッシュアンドチップスが食べたい」とおねだりをした。フィッシュアンドチップスとは、 大きな鱈(タラ)のフライがフライドポテトの上に乗ったもので、ドーバーの名物とされている。まあ酢をかけて食べるのだが、量の多さは日本の フィッシュアンドチップスの軽く4倍くらいはある。

ビーチ練習のお昼時、サンドイッチをパクついている私にバリーが、「今日の夕方、フィッシュアンドチップスを食べるだろ?」と聞くので、 「もちろんいただきます。」と答えた。それはどうもバリーの家でフィッシュアンドチップスパーティの開催が決まった会話だったようだ。 結局集まったのは13名。エマのクルマでフリーダと私たちはバリーの家へ。

バリーの家はドーバー近郊の閑静な住宅街にある。“近郊”と呼んでも住所は“Dover”になっていて、どの家も二階建て。色も形もそっくりで、 すべての家が庭付きである。またこの庭が行き届いていて、「さすがガーデニングの国だなぁ〜」と思わせる。

ドーバーに行かれたことがある方は解ると思うが、古くからイギリスとフランスを結ぶ玄関口であるものの、ドーバーの観光と言えばドーバー城 とホワイトクリフくらいしかない。まあ要するに“目的地”ではなく、“経由地”として名を馳せていると言って間違いないだろう。

ドーバーの駅から港までバスが運行しているが、バックパッカーなどは歩いて移動している。ドーバーのメインストリートは1kmくらいしかなく、 そこに日本にもあるケンタッキーやマクドナルドもあるし、銀行、スーパー、その他さまざまな小売店が立ち並んでいる。まあ歩いてもメイン ストリートだけならたいしたことはないし、駅から港までも徒歩で20分くらいあれば着けてしまう。

こうやって書くと「かなり小さな町」と感じられるだろうし、実際、ドーバーに来られた方々は、この小さなエリアでことが済んでしまうために、 本当のドーバーの顔というか、喧騒的な部分のドーバーしか知らないのではなかろうかと思える

実際は、東京で例えると喧騒的な竹下通りの隣が閑静な明治神宮といった感じか??まあ私のセンスではこの程度の比較材料しか浮かばない。 もちろん閑静なドーバーにもショッピングが楽しめるお店はたくさんあるし、B&Bやレストランも立ち並んでいるが、何か品が違うのである。 同じドーバーでも、「どちらに住みたい?」と私に聞かれれば、迷わず「閑静な方」と答えるだろう。


■英国ドーバーからの便り(08/20/金)

昨日のカレーは美味しかったなぁ〜。 今日の朝ご飯は残りのカレーに残りのご飯を入れて混ぜて食べました。少し辛さが半減したみたい。 でも美味しかった。他にジャワカレーの辛口を持って来ているけれど、それはそれで違う味でいいか? 今日も朝9時からビーチ行き。2時間泳いだよ。 それからは相変わらずの井戸端会議状態。隣ではメキシコの団体が歌を何回も歌って賑やかです。

エマの旦那さんのピーターと、私は練習内容について話しました。後はリズ(エリザベス・フライ)と2-wayのことで話しましたが、 やはり天候が良い日はなかなか無く、空振りで帰ることが多いとのことです。リズも自分のことを「嵐を呼ぶ女」と言っていたよ。私と一緒だって! 月曜日から小潮(泳ぐ期間)なのに、ちっとも良い天候には恵まれず、一番予約のリズはずっと待っているんだからね! 6月と7月は、 天候がずっと良かったらしい。早く良い天候にならないかな?

■発音が・・・(トラ)

今日はクリフ(ビーチボランティア)がビーチに来た。平日は日替わりで来るのかな?? バリーも来たが、「仕事だ」と言ってすぐに帰って しまった。1年ぶりのクリフとの再会に、よく見ると彼はキリマンジャロのTシャツを着ている。どうやら去年、登ったらしい。「いやぁ〜、 高山病になっちゃって頭ヨレヨレだったけれど、どうにか登頂してきたよ」と笑った。

他に彼は今年の6月(7月だったかな?)に、「クリフ」と言う名のチームを作ってチューリッヒ湖(スイス)のスイムレースに参加している。 ちなみにこのレースには先日ドーバーのビーチであったドイツ人女性、バサンティも参加している。もっと言わせていただくと、 キンちゃんと大の仲良しのマギー(ドイツ)は昨年このレースに出場して年齢別女子で優勝している。

もう一度話は脱線するが、ドーバーの名所は「ホワイトクリフ」と呼んで、白い断崖絶壁が海岸にどこまでも続く美しい景色である。 それぞれのクリフには「シェークスピアクリフ」とか「アボッツクリフ」など(チャネルスイマーがよくスタートするところ)名前があるが、 そのうちの最もスタート地点として有名な“シェークスピアクリフ”を「これからは“クリフズクリフ”と呼ぼう」とクリフが言い出して、 みんなを驚かせていたりした。

脱線が過ぎるので話を戻す。「慣れ」とは恐ろしいもので、当初“ゴリラ君”にしか見えなかったドデカイスイマーも、時間が経つに連れて “ゴリラ君”から“普通の人”に見えてくるから不思議だ。もちろんいろいろ喋り始めるから親近感が増すのは、“普通の人”に見させる要因で もあろうが、やはり「慣れ」が一番の要因だと思う。

話していて驚くのは日本に対する関心の深さだ。「アリガトウ」、「サヨナラ」、「コンニチハ」くらいは話すし、もっと驚くのは来日経験 のあるアメリカ人だ。「お先にどうぞ」とか「酒は美味しい」とか、1から20までをスラスラと数えてみたり、“ティーセレモニー”にも参加し たりしたことがあるそうだ。ちなみに日本酒は「Sake」として、「寿司(Sushi)」と並んでインターナショナルな言葉になっている。また 「キンちゃんの職業が和菓子職人だ」と言うと、「オオ、餅!」とまできたからたまげたものだ。

そんなこんなの会話で困るのが“発音”である。例えば「人形」を「ドール」と私が発音すると、まったくわかってくれなかったので、 紙に“Doll”と書いて筆談にすると、“Oh, Doll”と言うので「ドール」と言うと、「発音が違う。“Doll”」。「ウ〜ン、だから“ドール”」。 「No,“ Doll”」。“ドール”も“Doll”も私には一緒にしか聞こえないのだが、彼らは違いがわかるのだろう、“ドール”と“Doll”が延々と 繰り返されていた。

そういえばアリソン(アリスン: Alison)の船、“Roco”も、「ロコ」と言うとバリーはわかってくれなくて、「アリソンの船だよ」と言うと、 「ああ、Roco」と言う。「ロコ?」、「No, Roco」(“ゥロゥコ”と聞こえる)が延々と続く。いずれにせよ私は「R(アール)」と「L(エル)」 の発音が出来ていないようである。それでも「最近イシイはメールの含めて英語が上達した。」と言われてメチャクチャニヤニヤしているのでは ありますが・・・。

写真はキンちゃんとリズ(エリザベス・フライ:エリザベスを短くして“リズ”と呼ぶ。外国では例えば“ダニエル”を“ダン”と呼んだり、 “アリソン”を“アリ”と呼んだり、名前を短くして呼び合うのは普通に行われている)ちなみにリズは、アン・クレブランド、マーシー・ マクドナルドと並んでアメリカでは有名なOWS女性スイマー。3年ぶりに会うのかな? 今年はドーバーの2-wayを泳ぎに来ています。 今は天候の回復待ち。そして“ドール”と“Doll”を延々と続けた相手。


■英国ドーバーからの便り(08/19/木)

時差ボケで2時30分には目が覚めてしまう生活パターン。「どうにかならないか?」と、携帯でblogを更新する。先生からは 「パソコンから打ちなさい」と指示されるが、パソコンは苦手。携帯からの方が早い私なのである。イギリスに着いてから 「海外パケットし放題」(一日1480円)というのに入ったが、どうなるんだろう?ドーバーの予算も通信費がかなり高い。 先生はいろいろなところから電話が来るし、私は家族から毎日4回はかかってくる。

1時間ぐらいでblogを書き込み再び寝て、6時に起きてカレーの準備をする。先生が東京の御徒町にある美味しいカレー屋さん「デイリー」 でルーを二袋買って持って来たのである。何度か私も御徒町に行って食べに連れて行ってもらったことがあるが、とても辛くて美味しく、 私の住まい、岡崎(愛知県)までそのルーを送ったものだ。そうそのルーは出来上がっているので、後は鶏肉と茹でておいたジャガ芋をカレース パイスで炒めてルーを入れて温めるだけだが、その時に、沸騰させてはいけないみたいだよ。辛さが抜けてしまうのかな?

そうそう、余りにもの私の我が儘さに、毎日先生ヤカンみたいに膨れ上がって頭の毛がかなり薄くなってきた。ほどほどが一番いいのである。

チキンが5本残ったので、塩、胡椒、ガーリック、ジンジャーで下ごしらえ。昼のビールのつまみで冷蔵庫へ保存。後は生野菜を用意し ときました。

朝ご飯にパスタでも作ろうとしたが、先生は「パンを食べる」というのでパンにしました。日本から米を8kg持ってきたので、一日一回、 米が食べられます。イギリスに売っている米は、細長くてパサパサです。まあ、米を殆ど食べないパン食だからしかたがありません。 日本だと私はパンはあまり食べない人だから、と言ってもビールがあるから問題ない!

そうテスコでパンに塗るバターを皆が買っていたのと同じ物を買ったら、60%脂肪が少ないらしいのを買ってきてしまった。パンに塗ったら 味がないこと味がないこと、美味しくない。やはりダイエットする方はこういうバターを買うのかな? ダイエット食品は味がないのだろうか? テスコでいろいろな買い物で77.12ポンド使いました。そのレシートや他のレシートを見ながら家計簿を付けます。もちろん英語ですが、 だいたい字を見ればネギでも白菜でもわかるようになってきたのは、毎年来ては家計簿を付けているせいであろう。

英語は話せないが、少しの進歩である。今、気がついた。毎日買い物しているサマーフィールド、名前が変わっている。そう、売り場の お肉屋さんなど、「配置転換したなぁ〜」と思っていたが。レシート見てわかったよ。「The co-operative」と言うんだ。そうか、そうだったんだ。 鶏肉の丸焼きは少ないし、高かったよ。もうひとつ、トイレットペーパーを買いに行ったが、特売で12ロール5ポンド(750日本円)。高すぎる。 日本で私は特売で198で買っているのに。びっくりしたよ。節約節約である。

何だぁ〜、かんだぁ〜しているうちに、ビーチへ。アリが今日も来ていた。アリはとても優しい女性で私と接してくれます。日光浴しながら 泳いでいます。そして、泳者のサンダルを潮の満ち干で移動していましたよ。2時間泳いだ私でしたが、今日は波が荒く、日が出て来ないので 寒く感じました。今日はあんまり皆さんの泳いでいる気配のない日です。ビーチに上がればいつものメンバーがいましたけれど。 バリー夫妻も トレーナーやらドーバーグッズをたくさん売っていました。

シューズ。たまたま日本にいる時に雨だったので海には行かず、土岐のアウトレットに暇だったからドライブがてら買い物に行きました。 たまたまニューバランスのお店屋さんのショーウインドーを見ると、私が欲しかったシューズが! それはグアムに行くコンチの飛行機の退屈しのぎで 置かれている雑誌に、間寛平さんが走っているときに履いていたシューズが載っていて、「欲しいなぁ〜」と思っていました。それが飾ってあり、 思わず買いました。私は赤色バージョンを選択しましたが、なかなか派手です。それを今回ドーバーで履いています。何せクルマもない、自転車も ない。歩く生活が一ヶ月も続くのですから。このシューズがカッコイイと気がついたのはバリーです。長ズボン履いているのに、よくわかったよな!

後はサイパンで私は面白いびっくり箱を買ってドーバーに持ってきました。それは美味しそうなナッツの絵と「ナッツ」と英語で書いてある 円筒形の箱ですが、その箱をバリーに渡し、「これ美味しいから食べてみりん」と言ったら、蓋を開けるや否や、バネがついているおもちゃが 「ピー!」と言いながら飛び出す仕組みのびっくり箱です。バリーはとてもびっくりし、「今度はアイリーンだ!」とアイリーンに渡したら、 これはびっくりし過ぎて飛び跳ねてしまいました。ちょっと怒ってたかも。次のターゲットはフリーダです。どじかられる(怒られる)かも。 まあ、ミユキは真面目で通っているから、こういう姿も見せておいた方が良いよね。本当の姿はいたずら大好きなんだからね。

ビーチではよくわからない人が、「ノートにサインが欲しい」と来ていたよ。7回ドーバーを泳いだ記録を私は書きましたが、メキシコ人の ノラも6回書いていたなぁ〜、多分メキシコのChannel Queenだと思う。と、そんなこんなで今日は終了。先生は洗濯機と戦っています。

■トラ日記/8月19日(木曜日)

いつもドーバーに来る度に初めに感じることだが、周囲のスイマーの体格の大きさがとにかくやたらとデカイ!! 女性でも身長170cmが標準。 というくらいに大きい。これが男性とくれば身長200cmくらいで体重は100kgもあろうかと思わせるほど肉付きがよく、「大きい」と言う表現を 通り越して「ドデカイ」と言うのが合っている。まあドデカイ彼らには内緒だが、輪になって話すと、まるでゴリラたちと会話しているような 錯覚に陥ることさえある。(ホントに内緒!特にアメリカ人は声もデカイし態度もデカイ!!) ただ日本人と感覚が違うのは、ドデカイ彼らは 人懐っこく、とてもフレンドリーで陽気!すぐに友達になれるところである。

そしてふと横を見ると、身長150cmのちっちゃ名キンちゃんがいる。まるで大人と子供。「これが“ドーバー海峡を泳いで渡る”という行為で、 同じ土俵に上がるんだよなぁ〜」と思うと、「フー」とため息が漏れてしまうのである。それでも「キンちゃんは日本のQueen of the Channel (ドーバー泳の女王)で、すでにドーバーは7回泳いだ」と言うと、「オオオオオ!!」と歓声が上がり、ゴリラ君たちからの見られ方が急変す るのである。それでも彼らの大きさから見て、キンちゃんの体格にはハンデがあるように思う。

ところがそんな心配が時に振り払われることがある。それはドーバーに来てからの練習量である。私たちは朝9時にはビーチにいて、 そのころに泳いでいるスイマーは4〜5名程度。そしてその後を追うようにキンちゃんが泳ぎ始めるのが9時20分。10時くらいになるとゴリラ君たちが 集まり始め、まあペチャクチャとお喋りが始まる。そしてそのお喋りは延々と続くのである。日本にいると「お喋りは女性の専売特許」と思って いたが、ゴリラ君たちは男でもお喋りである。「よくそんなに喋ることがあるなぁ〜」と感心するほど・・・。「今日は何時間泳ぐの?」と私が聞くと、 「1時間か2時間」と答える彼らだが、実際に泳いでいる時間は“言った時間の半分”とみて間違いない。つまり10時過ぎに泳ぎ始めると、 11時には上がって来てお喋りしながら帰るのである。

11時30分。2時間はタップリ泳いだキンちゃんが上がってきたときには、お喋りでやかましかったビーチを知らずにいるのである。そして何よりもの 違いは、上がって来てからの態度である。キンちゃんは貫禄タップリの威風堂々と上がってくるのに対して、半分以下しか泳いでいないゴリラ君たちは 小さく震えている。おそらくその小ささは、ビーチで会話する輪のゴリラ対子供の立場が逆転する様である。そんな時、さすがキンちゃんは Channel Queenなのだなぁ〜と実感する。

確かにドーバーに来て“強化練習”とは思わないが、水温やドーバーの気候に合わせるための調整練習としても、泳ぐ時間が“1時間以下” では短すぎるし話にならない。ちなみに私の肉体温度計では水温16℃。キンちゃんも上がってくるなり「昨日より冷たい」とこぼしていた。 ドーバー泳は「見た目」だけではないと実感する瞬間であった。

さて、ビーチでは今日もバリーとアイリーン夫妻がやって来て、CS&PF(ドーバー泳の公認団体)のオリジナルグッズ(パーカーやTシャツ) を売り始めた。ノラを始めとするメキシコ人スイマーたちがリクエストしたからである。職業柄であろうか、販売実績をつぶさに観察していた キンちゃんは、「今日はけっこう売れていたよ」と私に報告してくれた。

そんなバリーと話したのだが、今年は6、7月と天気が良かったそうで、8月になってから天候が安定しないとぼやいていた。水温も例年に比べて 低いそうである。まあ「嵐を呼ぶ女、キンちゃんの登場だからなぁ〜」と私は思っていたが・・・。そう言えば今年はネットでメールが閲覧できる ようになったわけだが、CS&PFのセクレタリー、マイケル・オラムからメールが入っていて、「イギリス側ではそうでもないが、 フランス側では風速20m前後の強風が吹きまくっていて、この天候はしばらく動きそうもない。」のだそうである。

まあ、ここ数年キンちゃんの「嵐を呼ぶ女」が定着しているわけだが、出来ればそろそろ卒業してもらいたいものである。


■英国ドーバーからの便り(08/18)

時差ボケ真っ只中。昨日は疲れていて、寝不足で早く寝たものの朝2時に目が覚めてblogを書いていた。まあ4時にはビールの力を借りて寝たが、 先生に6時30分に起こされる。もう少しゆっくりしたいのに!

朝ご飯が出来ていた。パンが焼いてあり、卵焼きがその上にのっており、その上に豚肉の焼いたのが乗っていた。ご飯も鍋でたかれ、 「今日の昼ご飯はおにぎりだ!」と、遠足に出掛ける子供みたいに先生は張り切って、佃煮をご飯の中に入れながら握っている。

海練習から帰って来てすぐ食べられるように、私は生野菜の用意をした。ビールのつまみはジャガ芋を茹でたのとトマトスライス、 レタスにセロリである。

こちらイギリスではセロリが束になって売っている。でも日本に比べると形が違う。とは言うものの、説明しにくいのでこの件に関しては却下。

8時40分にはハウスを出て銀行に行ったが、水曜日は何故かオープンが10時ときている。仕方がない、帰りに寄ることにした。ビーチでは早々と 3人のスイマーが泳いでおり、右方から歩いている人を見ればアリ(日光浴の好きな地元の女性)ではないか!アリと言えば去年ビーチであって お友達になった、同い年の彼女。グリーンカラーが大好きな彼女。こうしてまた再開するとは思ってもいなかった。アリもまた、「ミユキとこうして、 会えたのがびっくりした!」と語っていた。泳ぐ前だったので話しは少しだけにして、私は泳ぎ出した。

ドーバーでは冬の海練習をしている感じで寒い。始めは身体が慣れるまでピッチは速めだが、5分ぐらい泳げば一分間のピッチ数は63ぐらいに 落ち着いた。手もかじかまず、1時間半泳いだところでオレンジ色のキャップをした女性が私を待っている雰囲気。「誰かしら?」と話をすると、 ドイツ人のバサンティである。一昨年だったか? バサンティがドイツに帰る前日、荒波の中を一緒に泳いだ友達である。大雨と大風ビュービュー の天候。誰も海練習なんかしていないのに、私とバサンティだけ泳いだよ。荒波なんて私は得意中の得意。誘われて始めは嫌々泳いだが、海に入れば 私の方がリードし、バサンティは「もう止めよう」と言っていたが、火がついてしまった私は途中でやめることを拒み、結局この時は二人で45分泳い だかな?

一番怖かったのはビーチに戻る時。荒波にもまれ、スイミングゴーグルが外れそうになり、息も出来ずにたどり着いた感じ。死ぬかと思ったよ。 こんな感じの出会いから、お友達になったが、バサンティが二倍以上に太り、びっくり! 誰だかわからないぐらい。今日の19時にドイツに帰り、 また28日にドーバーにくるらしい。海練習でこちらに来ていたみたいだ。彼女は9月にソロにチャレンジするらしい。

今度私が2時間20分泳ぎ、ビーチに戻るとエマが立っていた。そう一昨年、チャモロ人(ミクロネシアの人々)を連れてリレーとソロを完泳させた アメリカ人女性。ロタで結婚式を挙げた夫婦。今年は旦那様がソロにチャレンジするそうである。「2時間泳ぐ」と言っていたそうだが、ビーチに 上がってきてからは痩せているので震えていた。彼が地元サンフランシスコのスイムキャップをくれたので、私はスイミングゴーグルの曇り止めを あげた。石井先生から聞いた話によると、彼は泳ぐ前、ゴーグルをタオルで拭いていたらしい。そこで先生が雲り止めを塗ってあげて喜んでいた らしいが、「タオルでゴーグル拭いたら傷がつくよ。それにスイムキャップもゴム製品。シリコンに変えなきゃダメだよ。明日教えてあげよう。」 と先生と話した。

今回の潮で二番予約。アリソン(アリソン・ストリーター)の船(ROCO)だそうだ。後はアメリカ人、メキシコ人のノラ、鳩のダッセルバ、 フーバーゲストハウスのオーナーなど、懐かしいメンバーに再び会えた。やはり私にとってはドーバーが一番お気に入りの場所だ。

■トラ日記/8月18日

ええ、イギリスからインターネット(パソコン)で書き込んでいます。とは言っても我アパートでは無線LANが届かず(100mはないと思うが)、 大家さん宅の庭を拝借して書き込んでいます。今まではケータイから書き込んでいましたが、これからはなるべくパソコンからにしたいなぁ〜と 思っております。(ケータイからの方が簡単なので、やはりケータイが主になるかなぁ〜???

とりあえず本日の出来事。1年以上ぶりにビーチに行って来ました。天候は晴れたり曇ったり。晴れると日差しが強くて裸になるのですが、 曇るとシャツを着込みます。そんな天気、水温はトラの肉体水温計で17℃。(キンちゃんはもう少し冷たいと言っていますが・・・) 午前9時にはビーチに着いていて、泳いでいる人は5名くらい。キンちゃんも着替えて早速泳ぎに行きましたよ。「1時間」と言って・・・。 それからビーチには来るわ、来るわ、世界のスイマーたちが!!!

まずはやって来て「イシイ??」と声をかけてくれたのはドイツはハイデルベルグのスイマー、バッサンティ。彼女は9月に泳ぐらしく、 今回はトレーニングだとか・・・。で、今日、ドイツに帰って仕事して、28日に再びやって来るようです。(近いと良いなぁ〜・・・)で、 「ミユキが泳いでいるよ」と言うと、「追いかけて一緒に泳ぐ!」と飛んで行きました。これでキンちゃんの泳ぐ時間は1時間以上になること でしょう。(良いことだ!)

次に現れたのはサンフランシスコ(アメリカ)から来たエマ夫妻。今回は旦那さんの方が1-wayに挑戦するようです。

次にメキシコから来たスイマー、ノラ。いちおうキンちゃんはドーバーを7回泳いで、日本人としては最多なので「日本人ドーバー泳の女王」 と呼ばれていますが、ノラは“メキシコ人ドーバー泳の女王”です。(で、何回泳いだんだろ?? 明日、聞いてきます!)今回はメキシコ人 チームの世話役として来ていて、過去には4-way女子リレーで世界記録を樹立しています。ゆくゆくは2-wayソロスイムを狙いたいとか!!??!! (キンちゃんの影響??)

2-wayと言えば、アメリカのリズ・フライもやって来ました。今回は2-wayソロスイムのチャレンジで、今回の潮で泳ぐ予定です。 他に名前がどうしても出てこないのですが、彼らは私たちを知っているイギリス人スイマーたち。今年チャネルスイマーになったお隣、 フーバーハウス(ゲストハウス)の代表。

CS&PFのボランティアたちは、フーバーハウスでよくミーティングをするので、私たちを知っています。それに過去には明治生命(?) の リレーチームがフーバーハウスに滞在したようで、その写真を私たちに見せてくれました。他にいつもビーチにやって来る“ハトのおばちゃん” ことダッセルバと彼女の仲間たち。

日光浴の好きなアリソンとも会いましたよ。まあまあたくさんたくさん会いました。ノラは自分のチームメンバーを紹介してくれましたが、 そんなに覚えられません。エマはアメリカ人スイマーで「2-wayを泳ぐ」と言う男性を紹介してくれましたが、発音が難しく、覚えられません。 とにかく懐かしい顔が並んでいます。皆さんが「ミユキ」とか「イシイ」と呼んでいただけるのは、ありがたいことです。今回は写真なし!


■英国ドーバーからの便り(08/17)

天候は曇り、時々雨。最高気温は23℃くらいかな? そして時差ボケの一日目。

イギリス時間の朝4時に起きて片付けしながらビールを飲み、また少し寝ました。9時にバリー(ビーチボランティア)夫婦とテスコ (郊外の大型スーパーマーケット)へ買い物に行き、生活に必要な食材をたくさん仕入れましたよ。なんせ一ヶ月の滞在ですし、自炊なので、 用意するものはたくさんあります。

だからクルマで買い物がしたいのです。普段は乗り物がないので歩いて行きますが、ビールや水を買った時は、かなり重たいですから・・・。 12時にハウスに戻り、銀行へ両替に行きました。銀行の受付嬢にもビーチボランティアがおり、毎年行っていることもあるので皆さん声をかけてくれ、 とても親切でした。

一日500ポンドまでしか両替できません。これからは、毎日通うことでしょう。

写真はテスコで売っていた寿司(2ポンド)、ヤクルト、海苔や蕎麦、うどん等が置いてある日本食のコーナーです。


■英国ドーバーからの便り(08/16)

例年ですと、ドーバーへは出発前日に成田空港近くのホテルに泊まって、翌朝にヒースロー空港へ飛ぶ英国航空(プリティッシュ・エアー:BA) に乗ります。それは成田からヒースローに向かう飛行機の中で、最も早い時間であって、直行便では最も運賃の安い飛行機だからです。何故ならば、 安いばかりではなく、その日のうちにヒースローからドーバーへは余裕を持って移動することが出来ます。(名付けて「BA作戦」)

ところが今回の渡航ルートはいつもと違います。まずはドーバー泳のためのエスコートボートの予約が8月17日からで、それに合わせたフライト スケジュールは変わらないのですが、私は8月10日から8月15日までが仕事で忙しく、16日の1日しか移動日が取れないのです。つまりいつもなら 成田空港近くのホテルに泊まり、次の日の朝早いBAでヒースローまで行っていましたが、それは無理。そこで当日セントレアから成田へ飛ぶ 日航機(JAL)で移動し、そのままJALでヒースローに飛ぶ作戦にしました。(名付けて「JAL作戦」)

BA作戦、JAL作戦両者の長短を比較してみましょう。

BA作戦の長所:運賃が安く、その日の内の最も早いフライトなので、ヒースローからドーバーまで移動するのに余裕がある。 短所:どうしても私は前日に成田泊が必要で、我が家(愛知県)からの移動や宿泊に費用と時間が必要。

JAL作戦の長所:我が家からドーバーまでの移動が最短時間である。成田⇒ヒースローの運賃と、セントレア⇒成田⇒ヒースローの運賃は驚く ほど変わらない。短所:運賃が高く、ヒースローからドーバーへの移動に余裕がない。

まあ以上のような長短があるにしても、今回、私はJAL作戦を選びました。JAL作戦の欠点である高い運賃は、BA作戦の欠点である成田へ の移動費や宿泊費で少しは埋め合わせが出来るだろうと考えたからです。それでもまあBAよりJALの運賃の方が高いのですが、いかんせん 私には時間がないのです。

8月16日08:35、セントレア発のJAL便で私は成田空港に向かい、石井先生と落ち合いました。成田12:00発、JL401便はイギリス時間、 8月16日の16:00(日本時間、8月17日の00:00)に到着。この12時間も飛行機に乗っている間、一睡も出来ず、用意されている映画を8本ちかく 見ましたよ。JALだったので機内食も日本料理、とても美味しかったです。座っているだけなのでお腹の方は空きませんが、気分転換に食べて おいた方が良いと、全部平らげてしまいました。お陰様で今もお腹一杯。とても眠たかったですが、ビールを飲んでたら目が覚めてきました。 だって、日本時間からもう24時間以上起きているのですから。

無事ヒースローに到着。飛行機の機内放送で「昼間は22℃」と言ってましたが、だいたい平年並みだと思います。ヒースローに着いてからは いつも電車でドーバーまで行ってましたが、今回はヒースローに着く時間帯が遅いのと、去年は先生が電車を三回間違えて、またもや遅い時間帯 から間違えたらビクトリアで電車乗り換えの時、ドーバー行きの電車が少ないためなくなる可能性大と判断したのと、29.9kgのスーツケース移動は とても大変であるということで、タクシーでヒースローからドーバーまで移動しました。お金は掛かりますが、無難な線を選択しました。タクシー 運転手はフリーダが予約してくれて助かりました。その方はスティーブ・スミスと言い、ドーバーを4回泳ぎ完泳し、来年2-wayにチャレンジする そうです。

こうして日本時間8月17日03:42、イギリス時間8月16日19:42(サマータイム使用中、時差-8時間)に無事、ドーバーに到着しました。 こちらは夜中の22時にならないと暗くなりません。そして、肌寒いので半袖からトレーナーを一枚着ましたよ。

と、こんな長い長〜い過程でドーバーに着きました。さあ、そろそろ寝るか!