藤田美幸さんのドーバー海峡挑戦
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2009年8月
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■英国ドーバーからの便り(08/10)

【日本帰国8日(土)】ただいま!成田ではカバン屋さんのダイちゃんがクルマで迎えに来てくれた。石井コーチのスキー仲間で初めてお会い したが、なかなかの好青年でビックリした。

東京駅まで送って貰い、無事に岡崎へ戻ることが出来た。これで長い旅は終わり。

今まで私の日記を読んでくれた皆さん、ありがとうございました。完泳は出来ませんでしたが、私はさらに大きくなり、手応えを掴みました。 そして感じることが出来ました。

来年は完泳します。また応援をよろしくお願いします。


■英国ドーバーからの便り(08/10)

【現地時間7日(金)】最終日までに自分としては買い物も食材を買い過ぎず、調度良く材料が終わったと思う。使わなかった物はジェニー にあげたり、昨日はアイリーンにあげたりした。

飛行機に積める荷物の制限が「30kg」なので、それを超さないようにとスーツケースに入れては出し、出しては入れての繰り返し。大屋さんから 借りてきた体重計は重さの単位が違うのか、日本と書いてある数字が違うからよく分からないし、困ったよ。

でも私の体重が60kgだから、「今出ている数値の半分で良いんだな」という目安は分かる。マキシム(イギリスで手に入る栄養補給品:炭水化物) 2kg入り6個を日本へ持って帰るので、スーツケースもリュックサックもかなり重たくなったよ。次からの練習がまた待っているからね。

昼ご飯はジェニーたちと中華食べ放題に行ったが、何だかお別れの時間が近付いてくるせいか、笑いは少なかった。(写真は中華レストランで、 ジェニーとマイケル)

スティーブは「火曜日に泳ぐ」と教えてくれ、「アドバイスが欲しい」と言っていた。火曜日と言えば、私たちはもういない。気が付くことは何 でも教えたよ。

14時にバリーがハウスに迎えに来てくれて、駅まで送ってくれる。ジェニーたちとはお別れだ。ずっとず〜っと一ヶ月毎日一緒だった。話せ ば涙が出て来る。皆と抱き合う。自然と互いの目から涙が出る。また別れが来てしまった。「いろいろとありがとう。貴方のことは忘れません。一番 の友達」と言葉を残し、バリーのクルマは駅へ向かった。

ドーバーの駅が近付くと共に、バリーとも別れが近付く。「バリー、来年もドーバーに着いたらテスコ(ドーバー郊外にある超大型スーパー:日本 の食材も手に入る)に連れて行って下さい」と頼む。「そんなことはお安いことだ」とバリーが笑った。

別れは嫌だが、また会えることを信じ、抱き合い、バリーのクルマは駅から去って行った。ドーバーの友達、ありがとう。35日、とても楽しかった よ。最後に戦いも無事に終わり、新たなる道へ私は歩いて行きます。


■英国ドーバーからの便り(08/10)

【現地時間6日(木)】昨日は疲れていてぐっすりずっと寝たせいか、はたまた再び興奮してきたのか、身体のあちこちが痛いのになか なか寝付けず、夜中の2時まで起きており、朝は6時に起きて朝食の用意したり、荷物を整頓したりしていた。明日帰国する。

すると突然フリーダが部屋に現れ、ボートの忘れ物のGPSとプレゼントを持って来てくれた。その中には、「敬愛するスイマーのみゆきさんへ貴方 は長時間に渡り、前向きで素晴らしい努力を見せてくれました。パイロットとしてご一緒出来て、本当に光栄でした。またご一緒出来ることを楽しみに しております。どうぞお身体をご自愛ください。来年またお会いしましょう。 ニールとフリーダ」と書かれた日本語の手紙が入っていた。

聞けばCS&PFのチャットサイトに参加しているアメリカ人、スティーブン・ミュナトネス(現:全米オーブンウォータースイムコーチ:過去日本に 長く滞在し、奥さんが日本人。日本語の読み書きが可能)に書いてもらい、パソコンに送ってもらった物らしい。そしてもう一つは英語で、 「Miyuki You are really world class marathon swimmer. You make me veryproud. Neil」(あなたは本当にワールドクラスのマラソンスイマ ーです。あなたは私の大変な誇りです。ニール)と書かれたカードが入ってあった。

皆が祝福してくれ、来年こそは完泳出来ると信じている。それに少し私の実力がアップしたかも知れない。

10時にビーチに行き、皆の雑談を聞き、スティーブと20分泳ぎ、ニールの息子さんと海で遊んでいた。14時までビーチにいたよ。次から次へと皆が集ま り、帰るに帰れなかった。

パーベル(ロシア人初のチャネルスイマー:写真右)はロシアの女性スイマーを連れて来ていて、次の潮で泳がせるそうだ。いろんな話を私から聞い ていった。オックスフォードから来たジェームスは、今日アリソンのボートで再チャレンジするらしい。前回にボートに乗ったサポーターは大男だが、船 酔いであまり役に立たなかったらしく、石井コーチに乗って欲しいと言っていたが、私たちは明日帰るので無理だった。

ジェームスは少しだけ泳いで帰ったが、9月25日に来日して、東京、名古屋、大阪、北海道と仕事で回るらしい。「夕食を一緒にしよう」と約束をし た。ニールも来たけれど、来た時間が早いからスイマーはリタイヤしたのかも知れない。アリ、ミッシェル、ルイスにも会うことが出来、感無量だ。

18時頃バリーの家でディナー(最後の晩餐?)を招待されており、ジェニーたちとタクシーで行った。イギリスの家庭料理はそんなに変わったものでは なかったが、とてもシンプルで美味しかった。ジャガ芋の茹でたの、人参の茹でたの、トウモロコシ、チキン、シュリンプサラダ、アイスクリームなど。 ちょっと日本の料理の方が凝っているかな?ビールよりもワインを3本ぐらい皆で空けたかな? その後はトランプで遊び。知らない遊び方を教えてもらっ た。

そのトランプで石井コーチは手品を披露していたが、スティーブとジェニーの愛息マイケル(6歳)より早く、私は椅子の上で船を漕いでいた。22時過ぎ まで遊び、タクシーで帰った。楽しい思い出の一つになった。


■英国ドーバーからの便り(08/10)

【現地時間5日(水)】今は戦いが終わってホッとしている自分がいる。疲れきった身体、やっと終わったという精神面で、身も心も癒し ていた。動くのも人と話すのも何もしたくない自分だけが残っているが、皆がビーチで待っている。応援してくれた仲間に会いに、痛い身体、重 たい身体を引きずりながらビーチへ行った。皆は「良く泳いだね!」、「29時間近く泳ぐなんて信じられない!」と褒めてくれたり抱きしめてく れたり・・・。

それは今日知らされたのだが、CS&PF(ドーバー泳をバックアップ、公認する団体の一つ)のチャトサイト(世界中の同じ夢を持つ仲間が見て いる)の方も、800人の人が情報を知りたくて、夜中の12時過ぎまでインターネットを開けて見ており、寝不足になったそうだ。

その中には応援メッセージがたくさんあった。同じ夢を持つ仲間だ。日本からもたくさんのメールを頂いた。これだけ大勢の人に応援され ているのに、後5時間が泳げなかった自分が情けない。でも私は諦めていない。ずっと泳ぎ続ける。見ていて欲しい。

今日は本当に疲れていて、その後はマッサージに行き、ホワイトホース(パブ:チャネルスイマーになれたら店の壁に自分のサインが出来 る)に行き、ビールを一杯飲みながら、過去6回の記録の下に、小さく今回の1-way公認記録『17時間18分』を書いた。後はずっと寝ていた。身体 中が痛い。何もしたくない自分がそこにいた。

そういえば、これは秘密の話だが、マーシーは今日の夜からまたチャレンジするらしい。多分、今回の刺激を受け、反省したに違いない。こう でなくっちゃね! 私自信も含め、負けたらいけないね!


■英国ドーバーからの報告書2009(08/09)

【現地時間4日(火)】前から私は「人と違うことをして一番になりたい」と思っていた。そしてドーバー海峡横断泳の2-way(往復泳)は、 まだ日本人では誰も泳いでいないということで、始めから1-way(片道泳)ではなく、2-wayをチャレンジした。しかし10時間で大腿部の痛みから1- wayも行かずに不成功。そしてもう一度一週間後に1-wayにチャレンジするチャンスをもらい、17時間35分泳いだが、フランスまで後3kmという所で不 成功。その後フリーダにアドバイスを貰った。

「ドーバーを泳ぐには前を見てはいけない。自分にとって何の得にはならない。『まだまだつかない。』というストレスから精神力が弱くなる だけで、フランスが近付いて来るわけではないからね。途中で止まったり喋ったりしてもいけない。潮に流されるだけで泳ぐ距離が長くなるだけだ よ。自分にとってマイナスになる行為をしてはいけない。もう一度1-wayから始めなさい」と言われた。それは2004年のことだった。

次の年からは1-wayから出直した。それからは6回も1-wayを成功するようになり、『もうそろそろ2-wayをチャレンジする時か!?』と今年もドーバー へ来た。滞在35日間の中で、毎日「いつ泳げるのか」と緊張しながらその日を待っていた。

後から来る皆はどんどん泳いで行く。私の番はちっとも回って来ない。そんな中を「ミユキはいつ泳ぐんだ?」と皆によく聞かれた。しかし私の泳ぐ 日はパイロットのニールが天候を判断して決める。つまり私には全くわからずに帰る日が近付いていた。

内心とても焦っていた。ただパイロットを信じて指定する日を待つしかない。特に2-wayは二日間天候が良くないと泳げない。ドーバーの天候は去 年から異常気象で、良い天候は一日おき。1-wayなら一日で終わるので皆は泳いで行く。だから取り残されて行く始末なのだ。天候が悪ければ泳げず日本 に戻っていただろう。でも「1-wayだけでも泳いで帰りたい」という願いは伝えておいた。

日本へ帰る一週間前、土日の海練習でフリーダから「ミユキは月曜か火曜だ」と言われた時には『待っていた日がやっと来た!』と緊張がほぐれ、涙 が止まらなかった。ず〜っと待っていたからだ。

しかし肝心要のニールからはちっとも連絡が無い。そして月曜日を迎え、ビーチで仲の良いジェニー(オブザーバー)と一緒にいた時に、ジェニーの 携帯にニールから電話が入り、「今日の夜19時マリーナ、2-wayだ。ミユキが一緒だったら伝えてくれ」と言う内容の連絡が入った。

もう「やったー!」という喜びしかない。待ちに待った日が来て、それも仲の良いジェニーがオブザーバー。嬉しくて嬉しく早速用意をして、ルイス のマッサージを受け、直ぐにベッドに潜った。いよいよチャレンジが出来るのだ。

スバ(船名)に乗り、準備万端チャネルグリース(ラノリンとワセリンの混合物:チャネルスイマーがよく愛用する)を付けて、スタートするシェーク スピアビーチが見えた途端、石井コーチがオナラをした。それがスバの中、一面に広がり、臭い臭い。ジェニーに「コーチ、オナラをしたよ。スティンキ ィー!」と告げると、鼻を摘んで掌で扇ぎ、パイロットたちも笑いながら鼻を抑えていた。スタート前から笑いが飛び、泳ぎながらも思い出だし、笑いを 何回やったことか数知れない。楽しく夜間泳ぐことは良いことだよね。

シェークスピアビーチから出て潮の流される方は何回もやっているから知っているが、同じ景色を二回も見るのは初めてで、『進んでいないのか?』 と疑問に思いながら、時折私の下を通る赤クラゲにヒヤヒヤしながら夜間泳の始まりだ。浮いてた大きなクラゲ、死んでいるのか傘は刺さないやつか、思 い切り入水する掌で触ったが、長い足の方で刺され、痛い思いをした。

40分泳いで試しておいたゴーグルから海水が入り出した。試した時はフラットの海面だったので海水が入って来なかったが、今は波がある。海水が 入って来て目が痛い。遠泳は『目が命』と言っても過言ではない。経験者はよくわかる。何回痛い目をしたかわからない。次の栄養補給の時に新しいゴー グルと交換したよ。

夜間泳は慣れているが、眠たくなってボーっとしてしまうのが欠点だ。しかし途中、「ぎゃー!」、「ワー!」と叫び声が聞こえ、『何事かしら?』 とビックリして泳ぎを止めると、泳ぎ終わったリレーチームがドーバーへ帰る途中、応援に駆け付けてくれたのだ。それで気分がスッキリした。

潮止まり(転流時)に入り、フランス側に近付くと、今度は波高2mの波が前から押し寄せて来た。フランスに近付くと海が暴れ出す特徴があるドー バーの癖だ。潮が速いのだろう。しかしもう明るくなってきたので目が覚め、楽しくてしかたがない。特意のラフウォーター、面白くて面白くてしかた がなかった私だけれど、だいたい1-wayは14時間で着くのに14時間泳いでもフランスは遥か彼方。『マジかい!?』と思いきや、「後4時間ぐらいは掛か る」とコーチから言われ、『やっぱりあの時に二回見た景色は流されていたんだ』と気合いを入れ直し、頭の中を「4時間」にインプットした。

結果、17時間20分掛かり、ちょっと1-wayでは時間が掛かりすぎで、コーチに「行きにこれだけ時間が掛かってしまったら、2-wayなんて無理だよ。 今回は1-wayでいいよ」と告げた。しかしコーチから「折り返してもう少し泳ぎなさい」と言われ、3時間ぐらい泳いだ所で「もういいか?」と聞いたら、 「今から風も無いし波も無くなる。こんなに良い条件はめったにないから泳ぎなさい。あと8時間ぐらいだ」。

頭のインプットは「8時間」に設定され、一生懸命泳いだよ。頭の中は『後8時間泳げば夢がかなうんだ。成田に着いてテレビ局が来ていたらどうし よう。旦那さん、お母さん、船頭さん、会社の人たち、回りの皆が喜んでくれる。ドーバーの仲間も泳ぐことを待っているんだ。きっと今着ている水 着は記念に残されるだろうな! 祝賀会もたくさんあるかな? 夢がかなったら次は何をしようか? 私に遠泳を取ったら取り柄なんか何もないよ。ソ ロでは1-wayは10回は泳ぎたいよ。57歳の女性最高齢を狙うか! もう冬の海でもロングはそんなに練習しなくて済むんだ』とか、楽しいことばかり考 えていた。

何回も何回も身体中が痛くなり、『断念しようか』と思ったが、まだまだ手が動く。一生懸命泳いだ。また夜間泳が入り、寒くなったが必死だ。イギ リスの光が見え、段々近付いて来たのがわかる。栄養補給の時、「もう泳げない、寒い。痛い」と告げるが、「泳げ。泳げ。ゴー! ゴー!」と、船の中 の皆と私との言い合いが始まった。「皆からたくさんの応援メールが来とるぞ!」、「嫌だ、泳げん!」と泣き叫ぶ私の声は、夜のドーバーの海へ響き渡 っていた。身体の芯まで冷え切ったのは初めてで、手首まで痛くなり、後5時間(直線距離4マイル)で断念した。身体中が痛いのと芯まで冷え切った身体 に、頭のメンタルが負けてしまったのだ。後5時間が泳げない。

そういえばドーバーを初めて泳いだ時も、『後5時間』が泳げなかった。あの時もフランスの白い建物が見えていた。「前を見てはいけない」という 指導を忘れていたね。そして喋ってはいけない。時間を聞いてマイナスになったね。前を見て、『まだあれだけ泳がないかん。もう疲れているし、ピッ チも遅くなるし、5時間以上は必ずかかる』と勝手に思いこんでしまい、もう泳げない自分が出て来てしまった。ゆっくりでも良いから泳ぎ続けていれば いつかは着くのに、それが出来ないのだ。

遠泳は精神力が一番強くなければ泳げない。でもプールでは30時間、海では20時間07分泳いだ経験がある私は、1-wayで止めなくてここまで泳げて 良かった。止めていたら、練習成果が全く分からないし、そこまでの人しか残らないのだ。自分がどこまで出来るかチャレンジ出来て良かった。次の 練習に繋げることは、もちろん次のドーバー泳にも繋げることが出来るのだ。始めは10時間でリタイヤした自分が、今は28時間42分も泳げるようになっ た。諦めないで続けて良かった。ここまで泳げるとは思ってもいなかったからだ。

大きな収穫だ。泳がなければわからなかったことだ。自分を試すことが出来た。ここまで導いて下さった大勢の皆さんへ感謝している。一人では何も 出来ない。皆さんが見守ってくれるからこそ、出来ることだと思っている。たくさんの応援ありがとうございます。まだまだ年は重ねていくが、私の目 標、夢は、そこまで近付づいている。楽しみながら続けて行こう。

写真はドーバーのシェークスピアビーチをスタートした直後。


■英国ドーバーからの便り(08/07)

皆さん応援ありがとうございました。一生懸命泳ぎましたが、直線距離後4マイル5時間が泳げませんでした。イギリスの光は見えていまし たが、私の身体が持ちませんでした。また、来年泳ぎますよ。頑張ります。まだ身体中が痛いです。ドーバーの方も800人近い方が応援してく れました。報告書は出来上がりました。また、送ります。イギリスでは、有名人になりました。


■英国ドーバーからの便り(08/05)

伴走船に乗っている石井コーチからのメール(日本時間09:08)です。

「キンちゃん、ドーバー海峡残り4分の1のところで、大腿部痛のため、リタイヤしました。イギリス時間0時30分です。合計28時間42分泳ぎ 続けたのですが、残念です。応援して下さった方々、ありがとうございました。」


■英国ドーバーからの便り(08/05)

伴走船に乗っている石井コーチからのメール(日本時間06:43)です。

「キンちゃんはドーバーのハーフポイントを抜けて真っ暗闇の海をひたすらイギリス目掛けて泳いでいます。まだゴールまではかなりある のに、ドーバーで知り合った多くの仲間から激励のメールが届いています。何やらゴール地点にプレスを含む500人の方々が集まる噂もありま す。そんなことは何も知らずに泳ぎ続けているキンちゃんです。」


■英国ドーバーからの便り(08/05)

伴走船に乗っている石井コーチからのメール(日本時間04:21)です。

「イギリスのシェークスピアビーチを泳ぎ始めて24時間が経過しました。 ドーバー海峡の中間にあるブイを、我々は「ハーフポイント」と呼んでいますが、普通、チャネルスイマーはだいたい6時間で通過します。しかし 行き、キンちゃんは9時間で通過しました。フランスからの帰りはもう少し早く通過できそうです。

これから夜がやって来ます。暗い、寒い眠い、上がりたい等など気持ちを暗くする素材が容赦なく襲って来るでしょう。 それをどうやって乗り越えるかが正念場ですね。」


■英国ドーバーからの便り(08/04)

伴走船に乗っている石井コーチからのメール(日本時間21:45)です。「イギリス時間の午後1時08分に折り返しました。1st legは17時間20 分です。皆さんの声援が後押しになっています。ありがとうございます。」


■英国ドーバーからの便り(08/04)

伴走船に乗っている石井コーチからのメール(日本時間20:01)です。「キンちゃん、イギリスのシェークスピアビーチを出発して16時間が経過し ました。 フランスまで3マイル(約7Km)。しかし強い潮と風に阻まれて、10Km以上真横に流されています。フランス到着まで今しばらくお待ち下さい。」


■英国ドーバーからの便り(08/04)

以下は、石井コーチからのメール(日本時間03:55)です。「キンちゃん、イギリス時間の午後7時48分(3日)に、シェークスピアビーチからフランスに 向かって泳ぎ始めました。2-wayに向けて、夢がかないますように!」

美幸ちゃんからは「今から行きます。」と日本時間03:34に短いメールが届いていました。

午後7時48分にスタートということは、真っ暗な夜に向けてスタートを切ったということです。夏のヨーロッパは夜の9時頃までは明るいで すか、それ以降は夜の闇の中を泳ぐことになります。


■英国ドーバーからの便り(08/03)

今日の19:36(日本時間)に「今日19時港に来てくれだって!2ウエイ泳ぐよ。」と短いメールが届きました。これは美幸ちゃんの伴走船のキャプテン からの連絡です。スタートの日時はキャプテンが天候を読んで判断するのです。

いよいよ待ちに待った「その時」がやって来たという感じです。7月始めにドーバー入りし、天候と相談しながら「その時」を待っていま した。2ウェイ(往復泳)をやるためには2日間天候が良くなくてはなりません。そかし、ドーバーの天候は変わりやすいときている。そのため 1カ月もの間待たされたのです。ドーバー泳とはそういうものなのです。

時間にして、2ウェイは約30時間を要します。夜も泳ぎ続けなければなりません。それに水温は15度前後と非常に冷たい。我々ならウェット スーツを着ても、冷たくて、顔を水中に入れることができないくらいの温度です。距離にして、約70kmくらい。


■英国ドーバーからの便り(08/03)

【現地時間3日(月)】今日は朝泳ぐかもしれなかったが、ニールからの連絡がないため、朝ゆっくりしていた。寝不足のせいもあったが、 ゆっくり寝てたよ。

起きてからはお金の計算など、ハウスの支払い、来年、再来年のボートの予約金支払い、今回の2-wayのボート代など、封筒に入れて確認をした。

11時頃にビーチへ行くと、調度スティーブが泳ぎ出すところで、少し雑談。するとバリーが現れ「ミユキは今夜だ!」と言う。そしてジェニ ーの電話が鳴る。ニールからで私のオブザーバーを頼まれたらしい。(写真)

「やったー!」と涙が出てきた。子供みたいに大はしゃぎし、とても嬉しかった。するとタイミング良くルイスが現れ、マッサージをお願いした。 今日はスティーブとニールもマッサージの予約が入っているらしい。マーシーが「2-wayか3-wayを泳ぐ」と言っていたが、フランス側が波が荒い ため1-wayで止めたみたいだ。

今日はガンビー(アメリカで人気のキャラクター人形)と共に20分泳いでいたよ。でももう一人、同じ日に2-wayを泳いだ方は、27時間ちょっと で成功したらしい。そうだよな。マーシーは諦めちゃったんだよな。二回2-wayに成功しているしね。何かが違うんだよな。多分、一番分かっている のはマーシー本人であるはずだ。

ハウスに戻り、マッサージを受けに行き、戻ってからずっと布団の中でゆっくりしながら考えていた。マーシーの気持ちと自分が泳ぐ気持ちを。

準備万端、6時45分にタクシーを呼び、ジェニーたちも一緒に乗ってマリーナオフィスに行く。スティーブは重たい荷物を運んでくれたよ。まさか マリーナまでスティーブと息子のマイケルが来てくれるなんて思ってもいなかった。


■英国ドーバーからの便り(08/03)

【現地時間2日(日)】朝8時にビーチへ。今日も泳ぎたくなく、キャップを取りに行かなかったらマーゲンがフリーダに言われ持って来た。 時間は2時間。

明日泳ぐかもしれないので嫌々泳いだが、ゴーグルのテストをしたかったので仕方がない。フレンドリックは「明日泳ぐ」と言っていた。もしかし て私と一緒かもしれない。フレンドリックは泳ぐ前に「ミユキ、曇り止めを塗ってくれ」と何回も来た。

彼が明日泳ぐことを聞き、私は最後の一本の曇り止めをプレゼントしたら、「これはとても優れている。ずっと探していた」と言っていた。喜んで くれる人に上げた方が価値があるよね。フレンドリックとはほとんど毎日ビーチで一緒にいた。ジェニーたちは「息子のマイケルのために今日はピクニ ックだ」と言い、昼には帰ってしまったが、夕方からはジェニーたちと中華食べ放題に行く約束をしている。

ドーバーでは初めての外食。ここの中華料理店は毎日通って見ているだけで、二人ではもったいないから行けれないが、ジェニーが誘ってくれたか ら行けれたのだ。腹ぎし(お腹いっぱい)に食べた。(写真)明日泳ぐかも知れないし、日本で食べた以来の久しぶりの中華。ああ、フレンドリックも 明日泳ぐみたいで来ていた。美味しかった。初めての外食。

去年はインド人たちがインド料理を食べに誘ってくれたから行けたんだよな!前のゲストハウスに泊まっていた時は自炊が出来ず、よく「ゴールデン パレス」というお持ち帰りの中華を買って食べていたが、今はその店がもう無くなっていた。そこのコーンスープが美味しくて、しょっちゅう買って食 べてたよ。

そしたらここの食べ放題にもコーンスープがあり、凄く嬉しい。二杯も食べてしまったよ。多分、私が一番食べたと思う。ジェニーたちがおごって くれた。


■英国ドーバーからの便り(08/03)

【現地時間1日(土)】

スイムキャップ(100枚以上)のナンバリングは番号をキャップの前後左右4ヵ所に書き、ようやく約束の14時までに仕上がった。そのキャ ップをビーチに持って行く。今日のドーバーのビーチは朝からレガッタのレースがあり、午前中はビーチが使えないので海練習は15時から始まる。

14時にビーチへ着くと、スタッフもゾロゾロと集まってきた。すると日本語が少し話せるフレンドリックを交えて、フリーダと私のドーバー泳 について(来年以降のこと)話し合いが始まった。内容は「来年の予約はすでにいっぱいだが、再来年なら一番予約が取れる。ミユキはどうする?」 だった!

「来年がいっぱいならキャンセル待ちをする。そして再来年は一番予約を望む」と、フレンドリックを通して通訳してもらった。他の人にも聞いた が、2年前から予約しないと一番予約は取れるらしい。凄い混みようである。

その時に今年の私のドーバー泳が、日曜日から月曜日へ変更になったことを聞いた。だから今日はあんまり泳ぎたくない。でもフリーダが「ミユキ 今日、3時間」と言ったので、仕方なくレシミと一緒に泳いだ。

天候は曇り。試しで黒いスイミングゴーグルをつけていた私は見にくくてしかたがない。『こんなに違いがあるのか!』と思ったくらいである。これ も本番で使おうとしたが、残り二つ、プール用と海用に使っていたゴーグルに、私の顔にフィットするラバーにはめかえた。

とにかく、本番で困らないよう、いろいろ試したくなった。新品は一つ、五回ぐらいは使ったやつがあるが、これも暗くなった時に使用出来るか試し ていなかったので、クリアの色々な部品をチェンジしながら明日、海水が入ってこないか試して見ようと思った。

大体ゴムがいかれやすいんだよなぁ〜。ましてやドーバー、同じようなスイミングゴーグルなんて手にはいらないからね。一昨年は耳栓を落として同じ 物を捜すのに一苦労したが、無かったから自分の必需品は、何が起きるかわらないから予備はたくさん持って来ている。これらの呼びが使えるのが幸いす る

15時から21時までの海練習は何度か雨が降り、ずぶ濡れになるので「3時間泳いだら私だけ帰ろうか」と思っていた。ところが18時30分にフィッシュ& チップス(写真)が夜食で届くと聞き、そう簡単には帰れずに、雨の中、ボランティアに専念した。

夜遅くでもパイロットたちがビーチに来て雑談してんだよな〜。本当、雨が降っても濡れっぱなしで傘もささないんだよな。こちらの人は不思議で ある。お腹は一杯。帰ってからはちゃっとビールを飲んで寝たが、もう時間は日付が変わる12時。次の日は朝5時に起きないかんから忙しい。寝不足だよ。


■英国ドーバーからの便り(08/03)

【現地時間31日(金)】今日は朝9時半ビーチ集合だった。でも早寝早起きの私はじれったく、9時頃にビーチへ行く。すると今日7時ぐら いにスタートしたチャネルスイムにチャレンジしているボートがビーチから8隻ほど遠くに見えた。後から聞くと、今日は13隻も出たそうだ。

風がなくフランスが見え、最高の天候に恵まれた日和だと感じた。今日は二番予約の人が泳いでいるはずである。次は私の番なので、今日は1 時間だけ泳いで止めた。

一緒に泳いだスティーブも私のスピードに合わせて泳いでくれたので、とても嬉しかった。まあ今まで一緒に泳いでいたスイマーのほとんどが、 今日はフランスに向かって泳いでいるようで、ドーバーのビーチは静か静か。

私たち以外は誰も居ないと言っても良いぐらいで、ジェニーもオブザーバーで出ているし、13隻出ということは、スイマー+オブザーバーで最 低26人はボートに乗っていると言うことだ。まあパイロット、サブパイロットも入れれば52人になるが。応援者、リレーだともっと多くの方が海に 出ていることになる。ビーチに人が少ないのは当たり前の話だ。スティーブもジェニーがいないから1時間で調度良い。何故なら息子のマイケルが 心配だからである。(写真はスティーブとマイケル)

今日はジェニーがオブザーバーでボートに乗っているため、晩御飯は私が作ることにした。スティーブは味噌汁が大好きなので、豚汁にサーモ ンを入れたのと、から揚げ、トンカツ、コロッケ、ポテトサラダなどを作り17時にスティーブの部屋に持って行った。

スティーブの部屋は三階で、とても奇麗だがバスは無かった。洗濯機もないし電子レンジもないが、一週間で£200は安いと思う。スティーブに ジェニーから連絡が入り、彼女が18時頃に港に着くと言うことで迎えに行き、そのまま私たちはハウスに戻って晩御飯を食べようとしたところ、ス ティーブが「オレの家で皆で食べよう」と言い、「それでは」ということになって、早速残っていたトンカツを揚げて持って行き、皆と頂いた。

スティーブは3ヶ月ドーバーに滞在して、とても精神が鍛えられ強くなったと言っていた。練習でも途中で上がるものならすぐにフリーダが来て 海へ追い返させられるからな!まあよく見る光景であり、私も日本の練習では、石井コーチがフリーダの代わりをしてくれているのである。色々な 写真を見たりドーバーでの共通な話題を話したりして、かなり盛り上がった


■英国ドーバーからの便り(08/01)

【現地時間30日(木)】朝9時にスティーブとビーチで待ち合わせをするが、8時半にビーチに着くと、既にレシミたちは泳いでお り、少しキレンと話していた。するとフリーダが遠くから現れ、「イシイ、ミユキ」と大声を上げた。「どうしたんだろう?」とベンチに座り、 話をする。フリーダ「この悪天候どうにかして欲しい! ニールも顔を膨らせ怒っているよ。神様にお願いするしかないよ。ここで2-wayを待って いる女性が3名いるよ。2-wayは天候が良い日が続けて二日いるのだ。」と話す。

さらにフリーダ「今日は、11時にテレビの撮影が入る。ミユキのことちゃんと説明するからね。分かった?」キン「今日テレビ局が来るの? 嬉しい!」と話した。

フリーダと話をしている間に現れたスティーブと、9時30分から泳ぎ出し、撮影開始時間の11時ギリギリまで泳いでいたが、風が強くラフウ オーターで久しぶりに楽しんで泳げたよ。スティーブの調度真横で泳げるなんて幸せだよ。いつもスティーブは私の5mぐらい前で泳いでいるからね。

今日のゴーグルは本番用で、いつも縁が青なのに、今日はピンク色だったよ。スティーブは二人で並んで泳ぐのは慣れていそうでコース取りも上手 いので、私はスティーブをボートに見立て前を見て位置確認はたまにするだけで泳げば良いので楽チンである。

テレビ撮影は「ロブソン・グリーン(Robson Green:写真)」と言うイギリスのテレビ俳優と共に行われた。ドーバーでの練習風景、話し合い、栄養 補給など、主はフリーダ、バリー、私、スティーブン、フレンドリックが撮影されていたが、大雨が二回も降り、また晴れたりで、撮影と共に天候も忙 しかった。風が強くとても寒かったよ。今日一日は、とても忙しかった。

先生はフリーダから「イシイ、キャップのナンバリングを頼む」と言われ、土曜日までの宿題が出されていた。私たち、日本に帰ってしまうし、い つ泳ぐか分からないからね!


■英国ドーバーからの便り(08/01)

【現地時間29日(水)】今日の天気予報を見ると「HEAVY RAIN」と書いてある。気温は21℃とも言っているが、膚寒い。長袖長ズボンでビーチに行く。海を泳いでか らは、後二枚ぐらいは重ね着しないと寒い感じがする。8時にはビーチに着くように出掛けた。既にレシミたちは泳いでいる。レシミの母親キレ ンが言う。

キレン「レシミと昨日一緒に泳いでくれてとても嬉しかった。そして今日も一緒に泳ごう」。キン「私の方こそとても楽しかったよ。8時30分に スタートするよ」。と私が言った。キレン「ここドーバーのボートはコストが凄く高い。レシミのためにどれだけ費やしたか分からないが、私たち 夫婦もまだ他に子供が二人おり、それぞれに育てる予算がある。だからレシミだけお祖父さんやお祖母さんに協力をしてもらっている」。

何処の家庭もいろんな状況は似ているし、「初孫が一番可愛いんだなぁ〜」と思ったよ。現にドーバーのボート代だけではない。ドーバーを泳ぐ ためにはそれだけ一年練習をしなくてはいけないのだ。レシミと会って3年経つが、やはり今はレシミのドーバー泳が、レシミだけの夢ではなく なっていると思う。家族みんなのその夢に、レシミも必死になって練習しているのだ。

これは同じ夢を持っている私にはよくわかるのである。ビーチで着替えをし、私はレシミたちを確認。その後、一緒になるだろうと泳ぎ出し、 身体を暖めていた。15分ぐらいしたか?レシミたちと一緒になり、2時間半泳いだが、昨日よりピッチが速いのにはビックリした。こうでなくっち ゃね!レシミたちはまだ1時間30分泳ぐのが残っている。付き合っても良いのだが、私も泳ぐ日が近づいているのでやめておくことにした。 しかし私としてはとても良い練習相手だ。今回はもっと早く来て、一緒に泳ぎたかった。でも見ている限りでは、インド人ということで母親はビー チの中にはいつも入って来ず、50mぐらい離れた所で座っている。レシミたちも他の人とはあまり喋らない。偏見でも持っているのかな?CSAだから かな?人よりは数倍練習しているのに・・・。

着替え出していると雨が!ちゃっと屋根があるキレンの所に行って着替えた。ビーチにはルイス、バリーがおり、監視している感じ。泳ぐスイマ ーや毎年泳いでいる足の悪いスージーやら、今日は人数が多いため、先生は海に入るスイマー、上がって来るスイマーのスリッパ係をしていた。何故 ならドーバーは石ころビーチ。日本みたいに砂浜ではないのだ。ちなみにドーバーのビーチは更衣室もシャワーもトイレも無い。そう、今日、平日の ビーチは週末のビーチみたいだったよ。

写真はローラ(スペイン人)。更衣はローラのように、タオル一枚で器用に着替える。チャネルスイマーは、女も男も何処でも着替えるようになら なければならないのだ。

スティーブが言っていた。「ジェニーがオブザーバーでボートに乗っている」と。二つはリレーチーム、もう一つはソロらしい。ニールの船が一番 予約が出たみたいだ。次は二番予約で次が三番予約の私の番だ。もうすぐ順番が回ってくる。

2-wayを目指すマーシーは「金曜日に泳ぐ」と言う。金曜日は天候が良いらしいが、明日はダメだと言っている。天気は一日おきに良い、悪いを繰り 返しているみたいだが、ドーバーの天候はよくわからない。いつもは昼から風が強くなるが、今日は抜群に良い天気だった。でも夜は雨が降っていたよ。


■英国ドーバーからの便り(08/01)

【現地時間28日(火)】

今日は朝6時から朝ご飯。レシミたちも7時30分から泳ぎ出す。ソワソワする私は8時にはハウスを出てビーチへ行く。レシミたち以外に可愛い 声を出す女性も泳いでいた。

レシミたちの午前の部は4時間泳ぐので、私は9時30分から2時間一緒に泳いだよ。スピードは私より遅いけど、彼女たちはまた午後の部の練習 で昼から2時間泳ぐから、マイペースだろう。

ビーチではマーシー、クリフ、ジェニー、バリー、ローラが雑談。いつもなように賑やかである。先生がCSAの株主、ジョーンに貰ったとスクイ ズボトルを見せてくれた。それには「ブリティッシュ ロング ディスタンス スイミング アソシエーション」と書いてあった。後は買い物に行った り、洗濯物を干したり、散歩に行ったりはしていたが、何だか凄く疲れた一日であった。

写真はアメリカからやって来たマーシー マクドナルド。過去に2-wayを成功させた持ち主。今回も2-wayを泳ぎにやって来た。マーシーと同じ潮で私 も泳ぐ予定。


■英国ドーバーからの便り(08/01)

【現地時間27日(月)】今日の天気予報では「9時辺りから雨が降り出す」と言うことで、「ミユキは雨が降るから今から泳ぎ に行く」とジェニーにメールして、朝7時40分から2時間泳いだ。

レシミたちは毎朝7時半には海練習を開始しているので、彼女らがいると思ったら今日はホリデーのようだ。仕方無しに一人で泳ぐが、 マイペースで泳ぐ自分がいたから満足している。案の定、雨は降り出している。10時30分ハウスに戻ると、レシミが部屋の窓際から覗き、スイム の真似をしたので指で"2'を作り、「2時間泳いで来た」と告げた。

ゆっくりお風呂に入り、少し溜まっていた家計簿を付けた。英語で書いてあるレシートは理解しにくいが、大分慣れてきたと思う。買う物は大 体決まっているからね。家計簿が一段階したら時計の針は13時。小雨になってきたので傘を差して買い物に行く。何故なら食材が奇麗に無くなって しまったからである。やはりこちらの人は雨が降っても濡れっぱなしの人が多い。ほんの数人が傘を挿している程度。

サマーフィールド(スーパー)で前から食べたかった焼きたての丸ごとチキンが、何と安くなっており£2.75。出来合いは買わない主義だが、 初めてすぐに食べられる焼きたての丸ごとチキンを買った。日本で言えばクリスマスぐらいしか食べないだろうが、サマーフィールドでは一日に 200個以上は焼いて売っている。それに安いし、それだけ皆がチキンを食べるということであろう。チキン、牛肉、豚肉の順番でこちらは安いよ。

ちなみに今年、私たちが買った時の£1は170円くらいだから、これを計算すると焼きたて丸ごとチキンは一匹は470円くらいである。まあ、去年 を思えば£1辺り50円ぐらい安く両替出来た。で、記憶では去年の焼きたて丸ごとチキンの値段は£2.5くらいだったから、1匹辺り570円と計算すれば 、かなり安くなっている。やはり我々旅行者にとっては「円高バンザイ!」なのだ。

ナイフとフォークを持って来てアツアツの丸ごとチキンをは久し振りに美味しかったよ。去年は購入しなかったからなぁ〜。湘南の主さんがドー バーを訪れた時は、一日おきに食べていたらしい。二人では食べ切れなく残っちゃったよ。また明日食べよう。

昼御飯を食べ終わり、一階に住んでいるレシミのハウスに遊びに行った。インドのお茶、"チャイ'を飲んだが、それはそれはとても甘かった よ。インドのお菓子もカレー味で辛かった。日本の話、インドの話で盛り上がり、「日本に行って泳ぎたい」と言っていたよ。そうそうレシミの部屋に 体重計があり、計ったら60キロだった。たくさん食べているのに2キロ痩せてしまったよ。


■英国ドーバーからの便り(07/30)

【現地時間26日(日)】昨晩はハウスに戻ってから「早く寝なければ!」と、かけつぎ3本ビールを飲んだ。何故ならば明日の練習は朝6時にスタ ートなのだ。

ところが朝の練習には行かなかった。何故なら6時にスタートと言えば、3時に私達は起きなければ間に合わない。4時に目覚ましをかけたが、スッ ゴク疲れ過ぎて起きることが出来なかった。

それでも7時20分にはビーチに着き、7時40分には泳ぎ出していた。4時間20分は泳いだが、28日からの潮で泳ぐ予定の私には、疲れ過ぎず調度良い時 間だった。しかしフリーダは私たちが遅れて来たことにカンカンで、頭から角が出ており、デビル(悪魔)になっていた。

石井コーチも「イシイ、ボーっとしているんじゃない!」と叱られていたよ。またフリーダは私にスイミングキャップを投げ付けた。あぁ〜怖! まあちゃんと時間通りに来ないといけないのである。

泳ぎ終わると同じスイマーである可愛い声を出す女性がいて、去年から「ドーバーを泳ぐ」という同じ夢を持ち、土日はビーチで顔を合わす仲 なので、背中に日焼け止め塗ってあげたり、曇り止め塗ってあげたりしていた。

しかし最近彼氏と一緒に来て、二人仲良く塗っているのである。それも足の裏まで塗っているのだが、ま、普通日本人は足の裏まで日焼け止め塗 らないだろう。だが私はサイパンで長時間のスイム練習(24時間〜30時間)をした時に、足の裏が焼けて皮が剥けたことがある。現にドーバーに来て 既に3週間が過ぎている間に、私も足の裏が一皮剥けている。

だからこちらの人は結構ベッタリと日焼け止めを塗るのである。特にこちらの人は日本人に比べて鼻が高い。だから鼻なんて白かったり青かったり、 ま、いろんな日焼け止めがあるものだ。

その可愛い声を出す女性が私の泳ぎ終わるのを待っていて、イギリスの素晴らしい風景がいくつも載っている本をプレゼントしてくれた。とても ビックリした私。ドーバーの人たちはゴーグルをはめる時に唾を付けているので、私はお礼にその女性に新しい曇り止めを上げたらとても喜んでくれた よ。もう使い方も知っているし、良さがわかっていると思う。

その日はゆっくりハウスに帰り、久し振りに溜まっていた日記をパソコンに打ったり、部屋の片付けをしたり、洗濯を2回したりした。洗濯物を外に 干していると、隣のB&B(ベッド&ブレックファースト:朝食付宿)「ビクトリアハウス」に泊まっている女性が「ハロー!」と手を振るではないか! ああ、アメリカ人のマーシー・マクドナルドである。「今年も泳ぎにきたのか!?」。彼女は2-wayを泳いだ経験があり、とても貫禄があり、また、太っ たように見えたよ。


■英国ドーバーからの便り(07/28)

【現地時間25日(土)】いつもの週末のようにビーチへ朝8時に行くが、皆が泳いでいる姿が見える。練習開始は9時からなのだが・・・。

そう言えばテレビで「フランスからイギリスまで飛行機が初めて渡った100周年だ」と言っていた。ドーバーの街はお祭り騒ぎでビーチの海岸べた は出店で一杯であった。

指を指しながら私は「おかしい?」というそぶりを見せながら、荷物も真ん中に広げた。フリーダは「今日は6時からだ。ハーリ アップ!」と言 うが、なかなか耳栓が治まらない。石井コーチにも「早くワセリンを塗って!」と叫ぶ。何故なら調度8時に栄養補給で戻って来る人がいるので、「良 いタイミングで誰かと一緒に泳げるではないか?」と思ったのだ。

たまたま見たことはあるが、名前は知らない女性と一緒に1時間泳いだ。潮が干潮のためにかなり浅い。それでかなり沖まで出て行って泳いだよ。で も1時間泳いだらその女性は泳ぎ終わったらしく海から出てしまい、次はトーマスをターゲットにしたが、トーマスは私よりもかなり遅いので一緒に泳ぐ のは不可能だった。

それからは一人でのんびり12時まで泳いだ。今日は朝6時から昼の12時までらしい。誰も教えてくれなかった。それは私だけではなく、やはりいつも の時間帯に来る人もかなり多かったらしい。

それからはジェニーたちと出店をグルグル回り、3時間ぐらいビーチ沿いでショーを見たり買い物したり楽しく過ごし、ハウスに戻った。


■英国ドーバーからの便り(07/28)

【現地時間24日(金)】今朝のテレビの天気予報では「Heavy Shower」と書いてあった。これは「凄い雨が降る」と言うことで、天気予報 から降る時間帯もわかる。

ところで私たちが滞在している宿泊場所は「フラット(私は「ハウス」と呼ぶ)」と呼ばれるアパートスタイルの宿泊施設で、日本で言う 「ウィークリーマンション」のようなもの。そこの地階が私たちの部屋。で、一階にはインドから来たレシミ(ドーバー2-way志願の女性)ら家族 4人が滞在している。

まだ降ってはいなかったが、「朝方は雨」ということでハウスで朝食を取っていると、レシミたちは7時頃にビーチへと出て行った。「ああ今 から泳ぎに行くんだ」と私は見ていた。9時頃にスティーブから電話が入り、「今日はどうする?」と言うことで、私は天気予報を見たせいもあるが、 「ここのところ毎日ずっと泳いでいたのでホリデーにする」と伝えた。すると案の定、雨が降り出し、レシミたちも多分2時間ぐらいか(?)泳いだ だけで帰って来た。

すると昼前に晴れてきたので買い物がてらに散歩をしたが、雨がまた降り出したのでスーパーのサマーフィールドで買い物がてら、雨宿りした。

本当にイギリスの天気は忙しい。降ったり止んだりは当たり前の生活で、洗濯物もイギリス人はちょっとやそっとの雨では取り込まないよ!

日本人の私たちは慣れてないせいか、雨が降り出すとすぐに取り込み、部屋に干す。こちらの物干の干す道具も日本とは全然違う。ハンガーは 要らない。干す物が風でグルグル回るのだよ。(写真)

と、また晴れ間を狙いビーチへ散歩。調度またレシミたちが「1時間30分泳ぎに行く」と言っていた。午後の部の練習開始だ。ホントにレシミた ちはよく泳ぐよ。でもまた雨が降り出し、私たちはさっさと帰ったよ。


■英国ドーバーからの便り(07/27)

【現地時間23日(木)】日本は私の出身地、愛知県は岡崎の地を出てから早や20日が過ぎた。残るドーバーの滞在期間は後15日になったので 少し焦って来る。

最近の風が強い海。沖を見渡せば日本で言う「シラウサギ=ホワイトラビット」が飛んでいる。これは漁師の表現で、強風で波頭が崩れ、白波 が風に飛ばされ飛んで行くさまを言っている。イングランドでは「ホワイトホース」と言うらしい。

インドから来た女性スイマー、レシミ(写真)は2005年に知り合った友達だ。去年は私たちが帰るときに彼女が来たのでゆっくり話す暇は無 かったが、今年はお互いの近況報告が出来た。

彼女は今年もドーバーのビーチへ姿を現せ、午前中3時間、午後から2時間泳いでいる。彼女の話によると、昨年は2-wayを狙ったが、天候が悪く、 ドーバーに二ヶ月も待たされたのに、結局泳げなかったらしい。

今年も2-wayをチャレンジしに来て8月中旬の潮で泳ぐ予定。それが終わると直ちにスペインに飛び、今度はジブラルタル海峡を泳ぐ予定だそ うだ。今年こそドーバーもジブラルタルも成功するよう願ってやまないし、「凄い!」としか言いようがない。「このドーバーに来る人は色々な人が いるんだなぁ〜」と思った。

今日はスティーブがホリデーなのでローラと2時間泳いだ。私たちより20分遅れでフレンドリックが彼女と現れたらしい。フレンドリックは私と 一緒の潮で泳ぐみたいだが、「5番目予約」と言っていた。「土曜日は何時間泳ぐ?」と私が聞いたら「僕は4時間泳ぎたいが、フリーダが何て言う かわからない」と言っていた。

28日からの小潮(泳ぐ期間)が始まる。この潮で私も泳ぐ予定があるので余り泳ぎたくない。フリーダに任せるしかないのだ。この天候、無事に 落ち着き泳がせて欲しい。どうなることやら・・・、である。


■英国ドーバーからの便り(07/24)

【現地時間22日(水)】今朝もビーチに9時半集合。風が強く、波は日曜日並に荒れていた。

一昨日は4つのリレー(イギリス軍隊によるリレーのレース)と2つのソロ、合わせて6隻のボートがフランスに向かってイギリスを出て行った。

ジェニーはリレーのオブザーバーの仕事を終え、元気な姿で現れた。ジェニーの話しによると、イギリスの軍隊によるリレーチームのレースは、 ジェニーが乗ったボート(陸軍)が、このレースでは新記録の10時間06分でフランスに着いたと言う。

自分が何等かの都合で関わったとしても、そのチームが勝ってくれれば嬉しいものだ。そのチームに気持ちが入るからだが、ジェニーも嬉し そうに両手の人差し指と中指を絡ませる(日本の“ピース”みたいなもの)ポーズをとって笑ってみせた。

ソロの方では日本(東京:代々木)に住んだこともある、我々と仲良しのジェームスは、ジブラルタル海峡を泳いだ経験があるそうだが、チャネル スイムは潮が速いため、14時間でリタイアしたと言う。「あのジェームスが?」と私は疑問に思ったが、泳ぐスピードが遅過ぎて潮に負けて前に進まな い、反対に押し戻されたと言っていた。

ビックリした私は、私も同じ運命に成らないようにと願うばかりである。でもよくわからないが、アメリカ人スイマーは同じ日に出て13時間で泳い だらしい。『ならば私も頑張らねば』と思った。

荒波の中をスティーブと一緒に泳ぐ。波がフラットの時は断然スティーブの方が速いが、今日はゆっくり泳いでくれた。日曜日並のラフの時は、私 の方が断然速い。気が付いたよ。人それぞれ長距離を泳ぐ中で、何か違いが出てくる。荒波でも「たいしたことない」と言う人もいれば、「大変だった」 と言う人もいる。

フラットが得意な人、水温が低くても大丈夫な人。人それぞれ武器を持っている。それは精神面も同じである。同じドーバーを泳いでそれぞれ自分の 取り柄を活かして泳いでいる。

いつも私は思う。ドーバーを“速く泳いだ人”、“遅く泳いだ人”、“簡単だった”、“難しかった”とは、自然、海の状況が非常に影響するのであ る。それは泳いだ人だけが実感するのであろうが、私は長い時間泳いだ人に拍手を送りたい。

写真は、オーストラリアから来たオリバー。オリバーは少しの日本語が話せる。オーストラリアではトップクラスのオープンウォータースイマー。 彼もチャネルスイムを狙っている。彼ならきっと速く泳ぐだろう。


■英国ドーバーからの便り(07/23)

【現地時間21日(火)】今朝は9時にビーチへ集合。いつもより早い時間帯である。何故ならマギーが12時のバスでドイツに帰ってしまうから である。

普通の方ならゆっくり朝ご飯を食べてゆっくり用意して出掛けるのだが、マギーは「1時間でも良いから泳ぎたい」と言う。逆算すると9時がbetter だと泳ぎ出した。

マギーと私の泳ぐスピードは「月とスッポン」と言っていいぐらい違うのだ。マギーは速い。だから泳ぐコースも変えていた。ところでこの日、 私としては頗る調子が良く、「1時間ではもったいない」と感じている所でマギーが現れ、「一緒に泳ごう」と言い出した。

そこで私は一生懸命20分一緒に泳いだ。本当は一回で良いから一緒に横で泳ぎたかった。でも今まではスピードが違うから遠慮していた。 多分、心と心が通じ合っていたと思う。願いが叶い、私はとても嬉しかった。

来週の日曜日にスイスのチューリッヒでチューリッヒ湖のレースにマギーは参加する。そのレースではいつもトップらしい。ドイツでは有名な方み たいだが、私には詳しいことは分からない。が、「Margit bohnhoff」でGoogleなど検索サイトから調べると、彼女の活躍がわかるだろう。そんな彼女 と一緒に泳げ、光栄である。お別れの時間が近づいてくる。

バス停までお見送りだが、喋りたいのに喋ると目がウルウル状態。バスの窓際からもマギーが目から涙が出ているとパフォーマンスで送ってくる。 ここで同じパフォーマンスをしたら、とても悲しくお互いに落居ってしまう。最後は笑顔で別れたい。

日本で言う「にらめっこしましょ〜、あっぷっぷのぷ〜」状態の顔。とても面白ろい顔で返して上げると、マギーは頭に指を二本立て「アクマ (悪魔)」と叫ぶのだ。とても笑けてきた。その格好はビーチにいるフリーダの話しをしていてあだ名を付けたのだ。よく覚えていたものだ。何も会 話が出来ない状態だが、マギーが話せる所まで降りてきた。最後に言いたかった言葉を必死に涙こらえながら私が言う。

「ALL DAYS MY BST FRIEND 」分かりきってはいるが、英語が話せない私でも一言、言いたかった。来年、再来年、いつ会えるか分からない最高の 友達マギー。「あなたのことは、決して忘れないよ。」と心の中で呟きながら、バスは大きく手を振るマギーを後に去って行った。

5日間、シャワーと寝る時間以外はず〜っと一緒に生活していた。言葉もままならない二人だが、姉妹みたいに過ごしていたね。ありがとう。


■英国ドーバーからの便り(07/22)

【現地時間20日(月)】昨日は、洗濯物がたくさん溜まっているから1回目は夕方の16時から行い、2回目は今朝行うことにしていた。1回目の洗濯が 終わり、17時に外に干しに行った。何故なら22時まで明るいからである。風はあるが、雨が降る様子はない。5時間も干しておけばかなり乾くと思った。 その干した帰りに日本人のマキさんのご主人のご実家であるチャーチルハウス(我々のキャッスルゲストハウスの隣)に寄り、雑談を2時間。ただマギー が火曜日に帰ってしまうので、「さようならパーティーでも一緒にやろう」と時間を決めに行っただけなんだが・・・。

パーティーはマギーがドイツ料理を、私は日本料理で列席者をもてなす。列席者はビーチでいつも一緒に練習している仲間、スティーブと彼の奥さ んジェニー、そして息子のマイケル。あとはマギーに石井コーチ、そして私の6人だった。マキさんにも「暇だったら遊びにおいでよ」と言ったら、「面 白そうだから行く」ということになり、マキさんと彼女の旦那さんのロバートも来ることになった。合計8人のビュッフェスタイルでアットホームパー ティーである。

今日はゆっくり10時にビーチ集合。まだ洗濯しなければいけないし、疲れている。マギーとスティーブは1時間20分、私は40分ラフウオーターを泳い だよ。スティーブもかなり疲労が溜まっているみたいで「肩が痛い」と言っていた。「昼からマッサージに行く」とも言ってたよ。

練習の帰りにスーパーで食材を買い揃え、私たちの部屋でマギーも含め、簡単な昼食。その間にドーバーでは売っていないパン粉をマギーと私とで 作る。そして一時シャワータイム。パーティーは18時から。逆算すると16時半にマギーに来てもらえれば充分なのでそう約束したのに、15時25分には私 たちの部屋のドアをノックし、「さすが生粋のドイツ人だな」とビックリした。どこかで聞いたのだが、国際会議などでも時間厳守はドイツ人と日本 人だけだそうで、普通は遅れるのが当たり前だそうである。

それからマギーと私は「さようならパーティー」の調理に専念した。手巻き寿司と味噌鍋を私は作り、マギーはキャロットとグリーンピースの入っ ている缶詰を使い、バターを入れて調理し、ジャガ芋を茹でてパプリカを振ったのと、肉をフライパンで焼いたやつ。

ドイツではこれは「ウィナーシュニッツェル」と呼ぶらしいが、日本とは作り方の違うトンカツだと思ってくれれば良い。卵を溶いた中に塩コショウ で叩いた肉を入れ、パン粉をつけてフライパンで焼くのだ。蓋もしないんだ。フラワーもつけないんだ。興味津々に私はドイツ料理を見つめていた。

マギーが早く来た分、料理は早く出来上がってしまって、お腹の空いた私たちは我慢するのに一苦労であった。

18時にスティーブ一家が訪れる。寿司の作り方(海苔巻き)を私が説明し、箸の持ち方を石井コーチが教える。それから乾杯し、楽しいパーティーは 始まった。みんなはセルフサービスで作る手巻き寿司に感動し、とても喜んでくれた。

途中、ジェニーはオブザーバーで今日はマリーナへ20時30分に行かなければいけない。何故なら6隻のボートが出てオブザーバーの仕事をしなければ いけないのである。だったら私の番も「もうすぐ来るのかな?」と胸をときめかせた。

マキさん夫婦が20時過ぎに来て、スティーブ親子は21時頃帰って行った。残ったマキさん夫婦、マギー、石井コーチ、そして私の5人はまた雑談。 疲れを忘れ、23時までしゃべりまくっていた。

ちなみに写真はオックスフォード大学出身で日本は東京、代々木にもいたことのあるジェームス。彼は今年ジブラルタル海峡も泳ぐそうで、明日は ドーバーを泳ぐ。5隻のボートはイギリスアーミーたちのリレー、ソロはジェームスたった一人のチャレンジだそうだが、是非とも完泳を目指してほしい。


■英国ドーバーからの便り(07/21)

【現地時間19日(日)】朝から気分的にはとても疲れている。が、5時には起床して、眠たい目を擦りながらの朝ご飯とお弁当作りである。 朝ご飯は昨日残しておいたカツでカツ丼作り、残りの鍋の汁の中にご飯と卵を入れ、雑炊にして頂いた。

「朝からカツ丼?」と言われるかも知れないが、たくさん食べないと泳げないし、痩せてしまう。若い時?(今も若いが??)私は「フランス人形」 と呼ばれるぐらい可愛かった(???)。

しかしドーバーを泳ぐために10kg太り、超チビ、デブ、ブスに変身してしまったのである。プールの水よりも冷たい水温で泳ぐためには寒さ対策で 必要なのだが、長時間泳いだ後はかなり体重が減るよ。

8時前にビーチに着き、「一番かな?」と思えば、既にボランティアの方たちは荷物をクルマから降ろしており、私たちの活躍の場が減ってしまった!

凄く疲れている私はいつドーバーを泳ぐか分からなかったので、今日の練習では調整がてらに2時間泳ぐ予定だった。が、フリーダが「ミユキ、今日 は6時間泳ぎなさい」と指示され、渋々気分を取り戻し、バリーに身体にワセリンを塗って貰おうと近寄ると、「ミユキ、オンリーシックス!」と良い気 合いを入れてくれた。

「ハッハッッハ」と笑いながら海へ入り出し、フレンドリックの仲間を見つけ、一緒に泳ぎ出した。フレンドリックも疲れているのか速度が昨日より 遅く、私は調度良かった。

始めは4人で泳いでいたが、1時間泳いだら段々と皆との差が出てきて、私は同じようなスピードの人と泳ぐことになった。凄いラフウオーターの中を 同じ思いをしながら二人で泳ぐ。たまに息継ぎしながら目と目を合わせ確認する。ラフが得意な私は少し前気味にリードしながら一生懸命泳ぐ。何だか1時 間のインターバルを6本やる感じだ。しかしイーブンペースで終える事が出来た。

写真はフレンドリックの仲間の一人で、今日最後まで一緒に泳いだ青年。今度名前を聞いておかなきゃ!


■英国ドーバーからの便り(07/20)

【現地時間18日(土)】朝5時起床。週末はいつも朝から忙しい。特に今朝は、先日テスコで購入したたったの二切れで500円もする高級 (?)なシャケを使って晩御飯は鍋でもやろうと計画中。後はシュリンプコロッケ、ミートコロッケ、トンカツを作ろうと下ごしらえをしていた。

それに昼のお弁当のサンドイッチ作りまで含め、とにかく台所で私はバタバタ状態だった。マギーはミートと卵アレルギーなので、それに関連し ているものはすべて食べられない。そこで二種類ずつ、石井コーチ用とマギー用のお弁当を作っている。

パン粉みたいなものはドーバーで売っているのが分からず、パンの耳、切れ端などを取って細かくちぎり、干して自家製パン粉を使ったよ。 こちらに来ると日本ではすぐに手に入る物がないので、頭を使いながら調理をしなければならない。パン粉はコロッケやトンカツに使う予定。

日本ならキャベツの一枚目や二枚目なんて固いから捨てていたけれど、今は貴重な食材。茹でて柔らかくして刻んでスープに使う。勿論スープが 残れば汁の中にご飯を入れて卵で綴じて食べる。汁はなんだ〜、かんだ〜と利用している。ちょっと私としては、日本では考えられない知恵の食生活 をしているのだ。

8時頃にビーチへ行き、いつものように準備をすると、フリーダが「ミユキ、今夜21時30分からナイトスイムがある」と言う。早寝早起きの私とし ては、すでにもう寝る時間だ。ビールも飲みたいし、次の日も早いし、「嫌だなぁ〜」と思いながら着替える。

今日は6時間泳ぐ予定の私は、先週から泳ぐスピードが同じフレンドリックの後ろをついて行くようになり、一緒に5時間を泳いだが、波が荒くなった 時に見失い、残りの1時間は一人で泳いでいた。

フレンドリックには4人の仲間がおり、私たちよりもスピードが遅いので途中で止まっては待っていることが多い。だから段々と身体が冷えてきて 鳥肌が立ち、また硬直した身体を動かすのは至難の技だった。だから今日の6時間は凄く寒かった。

マギーは1時間45分泳ぎ、あとはボランティアしていた。天気が良くて良かったよ。帰り際にフリーダが「また後で」なんて言うから「さぼろう」 と思っていたナイトスイムも「顔を出さないかんな〜」と、夕食が終わってからビーチに行った。20人はいたかな?

ケミカルライト2本をスイムキャップと水着につけ、20分泳いだが、やはり夜は船が横にいないと恐いものだ。でも皆と一緒のケミカルライトは、 緑色だが蛍のように綺麗だった。ビーチに行く前は嫌々だったが、この嫌々行くのをプラス思考に変えていく精神訓練をしたような感じだった。(写真)

ちなみに私のお弁当は泳いでいる途中で飲むマキシム(炭水化物)+果糖(フルーツシュガー)+紅茶=300ml×4回。石井コーチが愛情タップリに作 ってくれたから、とっても美味しいのだ! ハァ〜


■英国ドーバーからの便り(07/18)

【現地時間17日(金)】日本を出てから早2週間が経とうとしている。今ではイギリスの時間にも慣れ、朝、昼、晩と区別が出来るようにな った、生活はすでに『イギリス』そのものになりつつある。何故ならば挨拶するのはビーチのみではなく、バス停やスーパーのレジ、街中でも挨拶 を交わす人が多くなった。それだけ生活がドーバーの街にも溶け込んできたのだろう。

昨日は遅くまで起きていたせいか、今日は起きたのが8時。慌ててパンを焼き、泳ぎに行く支度をしたよ。案の定マギーは9時10分に迎えに来てい たよ。今朝の天気予報は大雨に大風。ビーチに到着した時はまだ雨は降り出していないが、ビーチの前は風が強いためチャッピー(チャプチャプした 波)だらけ。泳ぐスイマーは数が知れている。

スティーブは「明日(土曜日)はタップリ泳がなければならないので今日は泳がない」と言っていた。その気持ちもわかるが、私は1時間20分泳い だ。ラフウォーターは私の好みで気持ち良く泳いだが、途中クラゲに刺された。それはいつもと違う刺され方で、長い紐ではなく、トゲトゲとした鎖 の長い物が私の額から唇にかけ、水着を着ている胸の下まで触ったのである。

まあ私の胸を触ったのだから、元来ならお金を貰わないかんけど、刺したままクラゲは去って行ったよ。それもトゲ(触手)だけをお土産に残して! クラゲに刺されるのは慣れっこなんだけれど、いつもと違う感じ。メスかもしれないな。

ビーチにはイギリスのアーミーがリレーチームを作り、水泳練習に来ており、中には片下肢切断や片下肢マヒの障害者も交えてのチームだった。 他にエアフォースのチームなど、日本で言えば、陸、海、空、自衛隊対抗のドーバー海峡横断泳レースのようなものである。多分ボートが7隻出て、 色々なチームが競い合うと思う。毎年行っているのだが、日本の自衛隊チームも是非参加して欲しい。チームは全体責任であるから面白そう。

練習が終わってドーバー近郊にある超大型スーパー「テスコ」に行くバスがドーバーのバスターミナルから出ていると聞き、時刻表を見に行 きながらバスに乗って買い物に行った。交通費は一人3ポンドしたが、バスのドライブも見れない景色が見え、目の保養になる。20分ぐらい掛かっ たかな?この前はバリーのクルマだったから5分で行けたけど。

テスコはとても大きなスーパーで皆のカートを見ていると、『これでもか!』、『一体誰がこんなに食べるんだ?』というぐらいドッサリと買 い物をして行く。冷蔵庫と冷凍庫が二つあるんではないかと思うぐらいだ。

今日はまたもやシャケを買ったよ。明日はマギーと鍋もどきをしようと考えているからね。マギーも今日は私たちに「ドイツ料理を作る」とポ テトスープの材料を買っていたよ。ジャガ芋、人参を野菜コンソメで煮て、ネギを入れ、みじん切りの炒めたオニオンを入れ、塩コショウすれば出 来上がり。とても簡単!

後の一品はドイツのソーセージを炒め、ドイツのマスタードをつけて食べるのだ。オーソドックスな料理だが、とても美味しく頂いた。明日は私が 腕を振るう番。「鍋と後何しようかな?」

そんなことより明日は週末。皆が集まる海練習の日だ。『7時間泳ごう』と考えているよ!


■英国ドーバーからの便り(07/18)

【現地時間16日(木)】毎朝5時には起きて、石井コーチに「6時までは静かにしていろ!」と叱られるのに、何故だか今日に限って7時まで寝て いた。まだ眠たいが、洗濯しなくてはいけないので仕方なしに起きる。しかし何もやりたくはない。朝はパンを焼いただけ。食べようと思えば昨日作 ったカレーがあるが、食べる気にもならない。

のんびりと洗濯だけはして、銀行経由でビーチ行った。スティーブは昨晩にナイトスイムをしたらしく、10時30分ぐらいに現れたかな? そこで一人で泳いだ私だが、どうも身体の調子が悪い。20分泳いで上がってしまい、ビーチで日なたぼっこをしながらミッシェル、ルイス、ジェニーの 話を聞いていた。と言っても英語なので何となくしかわからないし、まあ女性3人集まれば何とやら、井戸端会議のドーバー版である。

するとドーバー在住の友達、アリ(私と同い年)がママを連れて現れたのには驚いた。井戸端会議より私はアリとアリのママにペチャクチャ喋ってい たよ。

岸壁に付着した海藻の実がヨードチンキに使われる消毒の効果があるそうで、悪い部分に塗ると良いのだそうだ。日本で言うアロエかな?アリが採っ てきた海藻をママは膝や足先に塗っていたよ。塗り方を習った私は陽に焼けた顔や腕、足に塗った。が、石井コーチは「もう遅い!」と言う。 うるせぇ〜!

今日は14時にドイツから来るマギーと待ち合わせをしている。早く帰らねばとハウスに向かった。マギーと会うのはこれで三回目。何故だか気が合い 私がドーバーに来る日に合わせていつもわざわざベルリンから来てくれるのである。一番仲の良い私の友達である。

お腹を空かしているので今日は天ぷら、うどん、素麺などの日本料理(?)でもてなした。不思議と毎回日本食を、箸を使って上手く食べるのである。 それと私たちの会話は片手に辞書を持ち、日本語、英語、ドイツ語が飛び交っている。気が付いたら20時。時間も忘れ話し込んでしまった!!

ジェニーから速報が入った。今日は船が7隻出て、その中に目が悪いリックが泳いだらしい。しかしリックは2時間泳いだところで胸に痛みを感じ、カン タベリーの病院に運ばれたそうだ。リックは私がガートルード・エーダリ賞を貰った時に成田空港までクリスタルのトロフィーを持って来てくれた人である。

とても心配であるが、最新情報では命に別状があるほどの急病ではないと言うことだ。まあ早く回復して再びリックと泳ぎたいものだ。


■英国ドーバーからの便り(07/17)

【現地時間15日(水)】今日も朝からビーチへと足を運ぶ。風が強く「まさか今日は船が出てないだろ」と思いながら行くと、4隻が出て行っ ており、2名は波酔いのためアウト。残りの2名が成功したらしい。

それは6時間も続くラフウオーターだったようだが、フランス側は静かみたいだ。水温は17度。段々と上がっている。

こうして考えると日本で私はかなりの悪天候の中で泳いできた。そのラフウォーターの練習をしておいて良かったと気が付いた。6時間のラフウオ ーターなんて私にとってはチョロイもの。ビーチの波を「チャッピー」と言うが、ラフだったので1時間45分を泳いだきりだ。

ラフが大好きな私としては、注意することの第一として、肩を痛めやすいので調子にのって泳ぎ過ぎないことである。

多分もうすぐ私の番が来るはず。しかし天候は安定していない。金、土、日曜日は雨マーク。果たしていつ泳げるのかな?

写真は、ホワイトクリフから撮ったドーバー港です。


■英国ドーバーからの便り(07/15)
同い年のアリと

【現地時間14日(火)】今日は朝から調理に専念していた。コロッケを作るためだ。最近の練習はオーストラリアから来たスティー ブと約3時間泳いでいる。スティーブは私よりも速い。「だいたい60〜65パーセントのスピードだ」と彼は言うが、私はず〜っとダッシュで ある。

疲れて帰って来てからの食事の支度は『飲んべー』の私にはきついものがある。やはり運動した後は冷たいビールを飲んで一休みしたい。 ましてや海水に浸かった身体はシャワーを浴びたくてしかたがない。

そこで超特急のシャワーと食事の支度にあいなるのである。去年までは私も5リットルのペットボトルにお湯を入れたシャワーをビーチで 浴びてから帰ったが、今年は荷物持ちの先生が腰が悪いため、極力重い荷物は控えている。まあ日本の海に比べればそんなにベタベタしてい ないので平気ではあるのだが。話しはずれたがだいたい帰ってきてからの昼ご飯は14時過ぎになり、今日のコロッケは油で揚げるだけにして おいた。

スティーブの奥さんジェニーは昨日初のオブザーバー(ボランティア)で、アメリカから来たマークのチャネルスイムに付き合って行っ た。今朝ビーチに行けばスティーブが現れ、「マークは13時間07分で完泳した」と報告を受けた。「どうなったか?」と心配していたので嬉 しい知らせだった。

今日の練習もスティーブの後ろから金魚の奮みたいなダッシュ泳だった。自分のペースではなかったので疲れたが、『たまにはスピード練習もいいな ぁ〜』と思った。一人より二人の方が練習の遣り甲斐があるからね。とても頑張れるよ!「また一緒に泳ごう」と言われ、嬉しい半面、『また金魚の奮ダ ッシュか!』、『頑張らねば!』と思った。今日はフレンドリックもビーチに来たみたいだか、少し泳いでまた明日来るらしい。だから明日はフレンドリ ックも一緒だろう。

そうそう私がコロッケを作った意味は、ジェニーの帰宅が朝になると判断したため、『疲れているだろう。食事の支度なんて面倒だろう』と スティーブに食べるように渡すためであった。コロッケを知らないみたいだったなぁ〜。

夕方ビーチに行くと一週間前に会ったアリ(地元ドーバー出身で私と同い年)がおり、再会したのをとても喜んでくれて、明日もビーチに来て くれるらしい。英語が話せないくせに、友達がたくさんできたよ!


■英国ドーバーからの便り(07/14)
ホワイトクリフから観たドーバー港の風景

【現地時間12日(日)】昨日(土曜日)は朝から機嫌が悪く、イライラして『どうしようか?』と思ったぐらいです。 今日(日曜日)のドーバーは朝から小雨が降っており、気温は最高が23度、最低は15度。朝8時のビーチではとても寒いのですが、 Tシャツ1枚に半ズボンを履いてらっしゃる方が半数を超えるほどおり、私達は冬の格好でポンチョを着ておりました。 皆さんはカッパを着るわけでもなく、傘をさすわけでもなく、濡れっぱなしで雑談をしています。

今日の練習メニューは『6時間泳』。泳ぎの入り始めは寒いですが、段々と陽が射し、お天道様が背中を暖めてくれるので手もかじか まずに済みました。 お天道様のお陰で楽しくて、6時間があっという間に過ぎました。 後半の2時間は風が出て来て泳ぎにくい波になりましたが、別に問題ないです。 練習を終え、海から出た後も震えることもなく、気分がスッキリ!やっとストレスが解消出来ましたよ。

明日から潮回りが良く、泳者が続々とドーバーに現れるました。ここ一週間どうなることでしよう?

写真はホワイトクリフ(ドーバーの名所「白い壁」)の上から見たドーバー港です。 奥の方の岸壁と手前の岸壁までを何往復もします。写真で見るとたいしたことはないのですが、距離は1100メートルあります。


■英国ドーバーからの便り(07/12)
フィッシュ&チップスを食べているのかな??

【現地時間11日(土)】段々と待ちくだびれてきたよ。毎日一時間ぐらいしか泳いでいない。一週間に一回は10キロ、二週間に一回は20 キロ以上泳がないと身体がおかしくなる。動かしたくてしかたがない。今日は2時間泳いで皆のサポートをしました。サポートも大切な 仕事だからね。

日本語が少し話せるスウェーデン人(フレンドリック)と仲良くなりました。日本に三年いたそうで、「しゃぶしゃぶが日本食では一番美味しい」 と言 っていました。来週、一緒に泳ぐ約束しましたよ。

夜はバリーの家に招かれドーバー名物のフイッシュ&チップスでのパーティーに行きました。「何故、私達が?」と思いますが、『ミユキ達は 特別』だそうです。有り難い話です。ビーチのボランティア仲間、フリーダ、バリー、アイリーン、ルイス、リック、かわいい女性、その他二人の中 に入って雑談やらボーリング?ゲートボール?をやらしてもらって楽しみました。

私が泳ぐ日はまだまったくわかりません。明日は6時間泳ぎます。


■英国ドーバーからの便り(07/11)
試泳前の右からスティーブン(豪州)、マーク(米国)と美幸ちゃん

【現地時間10日(金)】今朝、私のパイロット、アリソンからメールが入り「今日は南々西の風でリレーなら良いが、ソロには良くない。 明日、土曜日の天候を見よう」と言われ、ビーチへ足を運びました。ビーチでは既に仲間は私を待っており、皆と一緒にスタートしました。

ところが私以外は速い速い。ダッシュをしても追いつかないスピードで泳いで行きましたよ。まあ私はスローリースイマーだから仕方があ りません。気温20度。泳いでいてもお天道様が身体を暖めてくれるので、とても快調でした。多分水温は16度かな?

そうそう洗濯物を取り込みに行ったら日本人女性『マキさん』に会いました。マキさんはイギリス人と結婚し、今は鎌倉に住んでいるそうです。 三ヶ月の間、旦那さんの実家、チャーチルハウスに滞在しています。私が滞在しているキャッスルゲストハウスの隣で、息統合しておしゃべりが出 来ました。マキさんは久しぶりに日本語を話すと喜んでいましたよ。また友達が増えました。

アリソンからメールが来ました。「天候は良くない。明日は船はでない、ママにそのことを聞いて」とありました。明日はボランティアをする土曜 日です。アリソンのママ、フリーダに聞いてみましょう。

写真は、右からアメリカ人のカリホォルニアから来たマーク。真ん中は、オーストラリア人のシドニーから来たスティーブンです。


■英国ドーバーからの便り(07/10)
巨大な野菜と美幸ちゃんと懐かしい「escape from Managaha island」のTee

【現地時間9日(木)】まだかまだかと泳ぐ日を待ちながら調整しています。無茶は出来ないので1時間から2時間ぐらいしか泳いでいません。 明日10時にパイロットとハーバーで会うと約束しているが、天候が悪いため泳ぐ日は、来週かも?

今日は二年前の友達オーストラリア人と昼からドーバー泳についてアドバイスをしました。

夕方6時にバリーとテスコというデカイスーパーに連れて行ってもらい、日本円にしたら19000円くらい色々な物を買いました。魚はここしか新鮮な 物は売っていないが、シャケが二きれ800円もしたよ。高い!

石井コーチは腰が悪いため、重たい物をたくさん買った。何故ならばテスコはバリーのクルマ、ドーバーの街中では歩きだから、持ちたくないもん! 当分は買い物行かなくても良さそうだよ!ドーバーではレタスがつまみですよ。昼はチキン焼いて食べたけどね。こちらの野菜はジャンボです。


■英国ドーバーからの便り(07/09)
泳ぐ前の美幸ちゃん、背景はビーバー海岸の風景

【現地時間8日(水)】ドーバーの気温は、今日は、最高21度、最低15度です。 一時間半泳ぎましたが日が照らず小雨がぱらつき、出た後は、非常に寒かったです。泳いで いる時の手の平は、久しぶりに感覚がなくなりました。

昨日は、ハウスでじっと泳ぐ時間を待っていたので今日は、身体を動かしたくてウズウズ状態でした。泳ぐ日は、金曜日か土曜日です。風さえなけれ ば船は出ますよ。

二年前の友達、ファイヤーマンは、三回失敗し四回目のチャレンジで六週間ドーバーに滞在しています。続ける素晴らしさを改めて今日知りました。 私も今年こそは、成功します。取りあえずOne-wayを、泳いで、8月にtwo-wayにチャレンジする予定です。


■英国ドーバーからの便り(07/08)
小石の海岸、英国ドーバー海岸から

今年もチャンネルスイマーの第一人者である、あの藤田美幸ちゃんがドーバー単独横断泳にチャレンジされています。彼女は3日に成田を出発 されています。以下は藤田さんからの7日に届いた便りです。

かなりひどい時差ぼけに入っています。昼間は寝ないようにしてますが、夜中には、起きてしまいます。調度日本時間でいけば朝8時30分、イギリス 時間では、夜中の0時30分です。

天気は落ち着いています。去年みたいに一日の中で朝は冬、昼から夏になることはありません。風が強いです。

取りあえず、私が泳ぐ日は、7月7日(水曜日)です。取りあえずOne-way。中潮ですが、6回既に泳いだ経験があるので、「美幸は天候がいい日に 泳がせる」と。

しかし潮は、おかまいなしです。私もパイロットを信じています。きっと日本の海練習をいかし天候さえ良ければ泳げるでしょう。 写真はビーチ で仲良くなった同い年の友達です。キャップとTジャツが光ってますよ。

以下は8日朝の便りです。

ドーバーの気温は、昨日現在18度、朝、晩は、15度ぐらいかな?日中は半袖半ズボンでも構わないが、後は、長袖着たり長ズボン着たりしています。

月曜日から風が強く火曜日にビーチに行ったら、「ミユキー、23時だよ。」と言われ慌ててハウスに帰り準備し寝たものの、天候悪く金曜日か土曜日 と言われた。ドーバーってこんなものだが、体調管理には凄く気を使う日々を送ってます。